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子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

恒例になった年に一度のヒル研社会見学、いいお天気に恵まれOB二人を含めて7人で出かけました。

 

行先は、京都大学生態学研究センター(草津市)です。施設の公開があり申し込みました。午後からの開催でしたので、せっかぐから近くの琵琶湖博物館に先に立寄りました。

研究所から車で約1時間半。いつもお願いしているマナ君の運転で、出かけました。

途中渋滞もあり到着は10:20でした。

 

早速、博物館から見学、古代の琵琶湖の成り立ちからの展示でした。

竜がいたという展示にみんなびっくり。記念撮影をしました。

そのあと、E研究員が目ざとく見つけたのは、下のの展示でした。

昔の人は、ハリカゴと呼ばれる漁法でウナギをとっていたそうですが、その餌にミミズ、ヤゴと並んでヒルが使われていたと書かれていました。E研究員にとって、今の研究内容がヒルで魚が釣れるのかということなので、とても喜んでいました。

昔から、ヒルは使われていたのだという確信を持てたからです。

ランチタイムになり、館内のレストランに行きました。

予定では外来生物のブラックバスの丼を食べる予定でしたが、入荷がなくて本日は食べれませんでした。

それで、ビワマスのフライをいただくことにしました。

とても美味しくおなか一杯になりました。

残りの時間でまだ見学していない水槽の展示を見て回りました。

 

次の目的地の時間が迫って来たので、移動となりましたが、草津の中心部で予想外の渋滞にはまりひやひやしながら急ぎました。

13:10 何とか受付に間に合いました。

玄関でS先生のお出迎えを受けました。記念写真を撮ってもららって、中に入りました。

関係の先生や院生の研究成果がパネルにしてありました。

半谷先生の発表もパネルになっていて、とても親しみを感じました。

13:40 になり二人の先生から、学校では習わない生き物の不思議をテーマにお話を伺いました。

木庭先生の研究所海洋のお話があり、

続いて、本庄先生から植物と目に見えない微生物の不思議な関係の話を聞きました。

斑入りの花ができてきたのは、ウイルスのいたずらだったという話。花にウイルスが付いて縞模様になっていった。

ウイルスはアブラムシによって花から花へ運ばれて増えていくという話でした。

T研究員は、質問タイムに挙手をして「アブラムシの子どもが生まれてくるが、その子どものには生まれた時からウイルスはついているのか」という質問をしていました。

答えは、子どもには直接ウイルスはうつらないということでした。理由は、このウイルスは昆虫のおなかの中に入らないという理由でした。

 

次はニホンザルの話で、遺伝子の構造を調べてサルの進化を考えようという田中先生の話です。

F研究員が一番楽しみにしているプログラムで、食い入るように話を聞いていました。

DNAの話になり、T研究員はとても興味を持ったようで、遺伝子モデルを不思議そうに眺めていました。

今日一日それぞれの興味関心に応じて、勉強できたようです。

 

最後に楽しいアトラクションがありましたので紹介します。

「おみくじ」というもので、ここにかかわっておられる先生のテーマが札の中に書かれていて、それにまつわる話が書かれていました。参加者がそれぞれ箱の中から引くようになっていました。

なんと、F研究員が引き当てたのは、ニホンザルでした。彼は、将来サルの研究をしたいと考えているので大喜びでした。宝物になったでしょう。

 

社会見学、今年も大きな成果がありました。今後のヒル研の研究に生かされてくること期待します。

世話になった皆さん、ありがとうございました。計画してよかったです。

 

群馬県前橋市に住む79歳のおじさんから、嬉しい読後感想をいただきました。

   

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 年4~5回日帰りで近隣の山へ夫婦で出掛けます。ヒル体験は、山から家に帰って、風呂に入ろうとして裸になったら、脇腹に丸々した小粒のブルーベリーのようなヒルが4匹落ち脱衣場に血が飛び散りました。どうして脇腹に入ったのか不思議に思っていましたがこの本読んで納得しました。

 私も、本の中の研究員の少年と同じように気持ち悪い印象はなく、不思議な生き物だなと思っていました。只、妻は震えあがります。今後も活動陰ながら応援しています。いつか研究成果発表されること期待しています。読ませていただいてありがとうございます。

 

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ありがとうございました。お役に立てて何よりです。

 

このことは、新刊「拡がるヒルと脱皮の謎 ぼくらのヤマビル研究記」の120ページから7ページにわたって、それでも木から落ちてくるという人のためにというコラムに、F研究員のイラストを交えた力作を載せています。そこを取り上げていただいてのご感想だと思います。ありがとうございます。

 

このほかにもいろいろ感想やコメントを頂いています。ありがとうございます。

このブログで、順次ご紹介させていただきます。

 

 

「ヒルは木から落ちてこない」ぼくらのヤマビル研究記が20209月に出版されて、

本年25年9月に第2弾「拡がるヒルと脱皮の謎」ぼくらのヤマビル研究記が出版となりました。

 

もうすでにお読みいただいた方ら、嬉しいコメントやメッセージをいただいています。

   

Aさん⇒ 『早速ご本も拝読いたしました。挿絵もとっても可愛く、するすると読み終えてしまいました!』

 

Bさん⇒ 『前橋市に住む79歳の者です。年4~5回日帰りで近隣の山へ夫婦で出掛けます。ヒル体験は、山から家に帰って、風呂に入ろうとして裸になったら、脇腹に丸々した小粒のブルーベリーのようなヒルが4匹落ち脱衣場に血が飛び散りました。どうして脇腹に入ったのか不思議に思っていましたがこの本読んで納得しました。私も、本の中の研究員の少年と同じように気持ち悪い印象はなく、不思議な生き物だなと思っていました。只、妻は震えあがります。今後も活動陰ながら応援しています。いつか研究成果発表されること期待しています。読ませていただいてありがとうございます。』

 

 うれしいコメントをいただきました。ありがとうございます。

 

先日もある会議で、「テレビに出てたね。本も読んだよ。楽しそうだね。」

 と、嬉しいお言葉を多くの方からいただきました。

 

少しずつ新刊本の認知度も上がっているように思います。

 

 

今日のアマゾンの売れ筋ランキングは、自然観察部門で96位でした。

 

      

たまたま名古屋に行くことがあり、ゲートタワーにある大きな本屋さんに僕たちの本があるか見に行きました。

膨大な本の中から探すのは大変なので、検索機で調べました。

ありました。ちゃんと並べてもらってあります。その場所をプリントアウトしました。

 

何と、今回の本は理学書⇒動物学⇒読み物 という分類になっていました。

すごい。学術書の隅っこに並べてもらっています。科学読み物の棚ではないのですね。

記された書棚に向かうと、ありました。

 

こんなところに、並べてもらっているというのは、とても嬉しいですね。でも、子どもたちの目に留まる書架にも並べてほしいと思いました。

そうは言うものの、ニンマリして電車に乗り込みました。

もっと私たちの本が出回っていることの認知度を高める必要も感じました。

 

みなさん、買って読んでください。ヒル研の楽しい研究がよくわかります。何かに気づき、それを追求していく子どもの姿勢が素晴らしいです。読んでいただくと、子ども目線になりワクワクしてきます。難しい中身ではありません。たかがヒルされどヒルという真髄がお判りいただけると思います。お読みいただいたら、是非口コミで広めてください。お願いします。

売り上げは、子ども研究員の研究費になります。よろしくご協力ください。      合掌


 

 

 

 

 

 

10月12日

僕たちの2冊目の本「拡がるヒルと脱皮の謎」を出版して、約1か月たちました。

今回の本にかかわった15人が集まって、昔話に華を咲かせようということで、下は10歳から上は29歳までが集まりました。

都合がつかない4人を除いて11人のパーティーとなりました。

ほとんどのメンバーが未成年ですので、アルコール類はありません。

ランチタイムで、お寿司と赤飯を用意しました。

そのあと、記念品としてお祝い饅頭(年が分かりますね)を準備しました。

OBの保護者から、レーザープリンターで作ったキーホルダを差し入れてもらったので、それも記念品として付けました。

本の表紙をキーホルダーに焼き付けてもらいました。本当に記念の一品です。

準備を担当した何人かが10時前から集まり、いつもの研究所のレイアウトを変更して会場設営をしました。

 

みんなか定刻にそろって、まず、自分たちの本を手にしました。そして、一緒に記念品も配りだんだん盛り上がってきました。

T研究員の開会の挨拶で乾杯へと移り、お寿司が来るまでに赤飯でお祝いをしました。

12時。待っていた今日のメインディッシュのお寿司が届き、みんなの顔がほころびました。

おすしを食べながら、近況報告と一番心に残っていることを1分間スピーチしました。考えてくるように伝えてあったので、約1時間楽しく昔話に華が咲きました。

その中で、来週からワーキングホリデーでニュージーランドに行く子がいることが判明。みんないろいろ質問して、その信念の強さや夢の描き方に、強く関心を引きました。その生き方を聞いてあこがれる子もありました。

今日集まったメンバーの記念写真です。

それぞれが自分の信じる道を着実に歩んでいることが分かりました。

誰もヒルの研究をしている子はいません。でも、一つのことを集中して突きつめていく大切さを身に付けて頑張っている一人一人があります。

現会員はとても大きな先輩に囲まれ、いつもは大はしゃぎしているのに今日は静かに先輩の話を聞いていました。

いままで、名前しか知らなかった先輩の本物に出会い、つながりがはっきりして研究に繋がりの確かさができたと思います。

武漢コロナで断絶されてしまったヒル研の連続性を、これで改めて繋ぎなおせたと思います。とても意義ある一日になりました。みんなありがとう。本当に嬉しい一日でした。

 

大方の参加者は5時ごろには帰りましたが、今回の幹事を自発的に引き受けてくれていた、G,U,Yの三人は語り足らず21時半まで残っていたランチを食べて語り合いました。

そして、自己紹介の時に今年入ったT研究員が、僕はポッサム先生の孫ですと言っていたのが話題になり、研究所がみんなの心のよりどころになっている証拠だと話してくれました。そういえば以前、どこかの発表会のインタビューで先生はどんな人ですかという質問を受けて、U研究員が仏のような人ですと言っていたのを思い出しました。

みんな私をいろいろ満足させようとしてくれているようですが、私は研究員一人一人がひるけんを踏み台にして大きく成長していってほしいと願っています。

 

私は、今日は本当に満足できる日になりました。みんなありがとう。嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

ヒル研が、一つの区切り目標としているのは、藤原岳自然科学館の研究発表会です。

特にヒルの活動が盛んな時期に研究したことを、一度整理して皆さんに聞いていただく場と考えています。

 

昨日から集まって、最後の発表の点検を重ね、準備してきました。というと、かっこいいのですが、昨日は余裕をかまして落花生の収穫を楽しみました。試食もできて、満足でした。

 

朝食を済ませて1度だけ練習して、本番に備えました。

忘れ物がないか点検して出かける準備をしておいて、リラックスタイムとしました。

 

昼食は、本日は発表者ではないE研究員が、得意のイタリアンシェフになってスパゲティ―を作ってくれました。本日はカルボナーラとトマトソース味の二種類です。

茹で加減もとても上手で、おいしくいただきました。

 

12時半になり会場に向けて出発です。ちょっと緊張感が手て来たのか、車内では口数も少なくなりました。

発表機材の調整を済ませて開始を待ちました。

プログラムに沿って、主催者の挨拶や審査員紹介。諸注意がありいよいよ発表です。

 

何と一番バッターはT研究員からです。

「吸血中のヒルの謎の死について」の発表です。

鶏から吸血させているとき羽の中の温度が40℃を超えるとヒルは逃げ出したり死ぬことが多い。でもそれをを40℃の温度の中に入れて1時間たってもヒルは死なない。これはどうして、という疑問をクローズアップするまでの発表です。この先、大きな発見がありそうなんですが、そのヒントを最後の講評で「同じ温度でも諸条件を考慮に入れて比較しないと、結果が違ってくる」という指摘がありました。そうなんですね。そこを調べるのが来年以降の研究になります。ちょっと小学生には難問過ぎる感はありますが‥…。来年研究して、是非その答えをもって来きたいですね。

もうひとリの発表者はF研究員です。

「ヤマビルの吸血と脱皮の関係の研究」です。

ヒルがたくさん吸血すると脱皮の数も増えるという実証研究です。昨年から、かなりたくさんのデータがとれているので、ゆとりを持った発表でした。来年の目標もはっきりしていて、脱皮研究の第一人者になりつつあります。

発表の最後に「ヒルが脱皮するという、たったそれだけのことだけど、ヒルの脱皮は奥が深いと思いました。」という感想は、やったものでないと言えない一言ですね。今後が楽しみです。

 

二人とも立派でした。本番に強い子たちです。テレビなどの出演で培ったものでしょうか。昨日余裕をかましていたのは、何となくわかります。

 

そして、表彰式に移りました。今年の参加者は6名で小学生4名中学生2名でした。甲乙つけがたい優れ発表ばかりだったが、あえて順番を付けました。ということで、

F研究員は優秀賞

T研究員は奨励賞をいただきました。

作品展のみの参加だったE研究員は、努力賞です。

 

一区切りつきました。

みんなよく頑張ったと思います。晴れ晴れした顔をしています。

 

さあ、次に向かって出発だ。