そして当日   | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

ヒル研が、一つの区切り目標としているのは、藤原岳自然科学館の研究発表会です。

特にヒルの活動が盛んな時期に研究したことを、一度整理して皆さんに聞いていただく場と考えています。

 

昨日から集まって、最後の発表の点検を重ね、準備してきました。というと、かっこいいのですが、昨日は余裕をかまして落花生の収穫を楽しみました。試食もできて、満足でした。

 

朝食を済ませて1度だけ練習して、本番に備えました。

忘れ物がないか点検して出かける準備をしておいて、リラックスタイムとしました。

 

昼食は、本日は発表者ではないE研究員が、得意のイタリアンシェフになってスパゲティ―を作ってくれました。本日はカルボナーラとトマトソース味の二種類です。

茹で加減もとても上手で、おいしくいただきました。

 

12時半になり会場に向けて出発です。ちょっと緊張感が手て来たのか、車内では口数も少なくなりました。

発表機材の調整を済ませて開始を待ちました。

プログラムに沿って、主催者の挨拶や審査員紹介。諸注意がありいよいよ発表です。

 

何と一番バッターはT研究員からです。

「吸血中のヒルの謎の死について」の発表です。

鶏から吸血させているとき羽の中の温度が40℃を超えるとヒルは逃げ出したり死ぬことが多い。でもそれをを40℃の温度の中に入れて1時間たってもヒルは死なない。これはどうして、という疑問をクローズアップするまでの発表です。この先、大きな発見がありそうなんですが、そのヒントを最後の講評で「同じ温度でも諸条件を考慮に入れて比較しないと、結果が違ってくる」という指摘がありました。そうなんですね。そこを調べるのが来年以降の研究になります。ちょっと小学生には難問過ぎる感はありますが‥…。来年研究して、是非その答えをもって来きたいですね。

もうひとリの発表者はF研究員です。

「ヤマビルの吸血と脱皮の関係の研究」です。

ヒルがたくさん吸血すると脱皮の数も増えるという実証研究です。昨年から、かなりたくさんのデータがとれているので、ゆとりを持った発表でした。来年の目標もはっきりしていて、脱皮研究の第一人者になりつつあります。

発表の最後に「ヒルが脱皮するという、たったそれだけのことだけど、ヒルの脱皮は奥が深いと思いました。」という感想は、やったものでないと言えない一言ですね。今後が楽しみです。

 

二人とも立派でした。本番に強い子たちです。テレビなどの出演で培ったものでしょうか。昨日余裕をかましていたのは、何となくわかります。

 

そして、表彰式に移りました。今年の参加者は6名で小学生4名中学生2名でした。甲乙つけがたい優れ発表ばかりだったが、あえて順番を付けました。ということで、

F研究員は優秀賞

T研究員は奨励賞をいただきました。

作品展のみの参加だったE研究員は、努力賞です。

 

一区切りつきました。

みんなよく頑張ったと思います。晴れ晴れした顔をしています。

 

さあ、次に向かって出発だ。