小林正観さんの心に響く言葉より…

 

 

何か大きな事故、あるいは病気に遭遇した人の中には、精神的なショックが大きくて、なかなか社会復帰できない人がおられるそうです。

 

そういう人たちのカウンセリングやセラピーを担当している方にお会いして、お話をうかがったことがあります。

 

それによると、社会復帰ができるか否か、というのは、「ある一点」を乗り越えられるか(理解できるか)にかかっているとのことでした。 

 

 

その「一点」とは、「不条理」が認められるかどうか、ということなのだそうです。 

 

「不条理」というのは「理屈に合わないこと」「筋道が通らない」ということです。

 

 

たとえば、大きな事故や災害などにあって家や家族を失ってしまった、というような大きな問題を抱えたとき、「今まで私は悪いことをしてこなかったのに、なぜ自分だけが、こんなひどい目にあわなければならないのか」と、多くの人が思います。

 

それでも、ほとんど(8~9割)の人は、その起きてしまった災害や事故を、現実のものとして受け入れ、それはそれとして新たに出発すべく、乗り越えていきます。

 

しかし、「今まで悪いことなどしていないのに、なぜ自分がこのような目にあわなければいけないのだ」という考えから抜け出せずにいる人は、それを乗り越えることができず、いつまでも社会復帰できないのです。 

 

 

実は、「世の中は『不条理』なことに満ちている。『不条理の塊』であるらしい」と思い定めれば、その問題は乗り越えられるのかもしれません。 

 

たとえば、結婚をし、子供を育てていく場合に、その子供というのは2歳ぐらいまでは泣いたり、ぐずったりします。

 

しかもその理由がよくわかりません(気分が悪いとか、暑い、寒いなどは親にはわかりにくいことですし、また親にはどうしようもない理由で泣いている場合もあります)。

 

しかし、このような場合は、子供を怒鳴っても仕方のないことで、ただひたすらなだめたり、すかしたりして眠らせる、あるいは機嫌を直していただくしかありません。 

 

 

これは「霊格」の問題にもなるのですが、「『不条理』というものを現実社会の中で認めて、それを乗り越えていきなさい、そのためにあなたに修行が大切なのです」という場合は、結婚することになっていますし、子供を授かり、その子供との生活を通して、「不条理」というものを認め、乗り越えてゆくようにプログラムされているようです。

 

 

「き・く・あ」の実践 (サンマーク文庫)

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仏教における「苦」とは「苦しい」ということではなく「思い通りにならないこと」を言う。

 

それが「四苦(しく)八苦(はっく)」だ。

 

「四苦」とは、「生・老・病・死」のこと。

 

 

「八苦」とは、次の四つを足して八苦となる。

 

「心身を思うようにコントロールできない苦しみ」

 

「親しい人といつか別れなければならない苦しみ」

 

「恨みや憎しみを抱いてしまう人と会わなければならない苦しみ」

 

「お金や地位や名誉など、求めるものが手に入らない苦しみ」。

 

 

「四苦八苦」は、不条理の塊(かたまり)だ。

 

すべて思い通りにはならないからだ。

 

 

そして、それは努力やお金で解決できるものではない。

 

どんな億万長者であろうが、社会的地位が高かろうと、思い通りにならないことは等しくやってくる。

 

 

小林正観さんは、目の前に起こる現象を、「ああ、そうなりましたか」と受け入れていくことだ、という。

 

そして、「この世に修行にきたのではなく、ただ、この世に起こるいろんな現象を、人間の肉体を借りて味わいに来ただけ」、と。

 

 

世の不条理を…

 

「ああ、そうなりましたか」と淡々と受け入れることのできる人でありたい。

 

 

 

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