ひすいこたろう氏の心に響く言葉より…

 

 

「これだけは失いたくない」ってもの、ありますよね? 

 

そのベスト5を考えてみてください。

 

僕の例であげるなら、 

 

●家族 

 

●友だち 

 

●本を書くという仕事 

 

●これまで書いた本 

 

●宮下貴裕さんの作った服 

 

 

あなたはどうでしょうか? 

 

失いたくないものを5つ考えてみてください。

 

 必ず、5つ考えてから、次へ進んでください。

 

 

 

《はい。 あなたはそのすべてを失います。 あなたが死ぬ日に、それらをすべて失います。》 

 

 

 

「ひすいさん、岩手の山田町においしいものを食べに行きませんか?」 

 

ある友人に、そう誘われました。 

 

山田町といえば、東日本大震災の津波で町ごと流されてしまった場所。

 

そこに、おいしいものを食べに行く? 

 

 

その友人いいました。 

 

「ひすいさん、山田町ってすごいんです。今回の震災で町中の方々が悟ったんじゃないかって思えるくらい、町の方々がすごい言葉を発するんです」 

 

というわけで山田町に連れていっていただきました。 

 

 

僕らを最初に出迎えてくれたのは漁師のおじちゃん。 

 

いきなり、ごっそり、新鮮な牡蠣とムール貝を出してくださいました。 

 

え? いいの? 

 

「食べんしゃい、食べんしゃい」と漁師のおじちゃん。 

 

 

「ここにいる仲間は、みんな家も流されて、仕事もないんだ。ははははは」 

 

え? え? え?はははって?

 

 被災地の方たち、家を流されているのにこんなに明るいの? 

 

仕事もなくなったのにこんなに明るいの?

 

笑いの絶えない山田町の方たち。

 

 

1時間が過ぎた頃、僕はそのおじちゃんにこう切り出してみました。

 

「どうしてそんなに早く立ち直れたんですか?」 

 

その質問で、おじちゃんの笑顔が一瞬だけ止まったように見えました。 

 

 

そして逆に質問されました。 

 

「立ち直ってると思う?」 

 

 

あああああああ!!!! しまった!!!そうだよな。

 

僕はなんて無神経な質問をしてしまったんだろう......。

 

 

おじちゃんはこう続けました。 

 

「悲しんで下を向いてたってなにも始まらない。いまは前を向くしかない。ウソでも笑える人は前へ進める」 

 

あとでわかったことですが、そのおじちゃんはお兄さんを震災で亡くされていました。

 

一夜にして家を失い、仕事を失い、家族を亡くしながらも、ウソでいいからと笑い、前へ進もうとしている方たちが山田町にはいました。

 

 

山田町が大好きな子どもたちのために、来月イタリアンレストランをひらくんだと語ってくれた人。

 

よくよく話を聞いたら、その方は、奥さんを震災で亡くされていました。 

 

 

 「自分のことで悩めるって幸せよ」

 

 「つまらないことをしているからつまらなかったんだとわかった」 

 

「すべてを失って、なにもいらないことがわかった」 

 

「元気だからがんばるんじゃない。がんばるから元気が出るんだ!」 

 

 

聞いた言葉の一つひとつが、胸に突き刺さりました。

 

「命をなめんなよ」 そういわれている気がしました。

 

 

僕らは100年後、この地球にいません。 

 

つまり、得たものを、すべて手放す日が来ます。

 

昨日得たものも、明日得るものもすべて手放す日が来ます。 

 

 

そう考えると、何かを得ることが人生ではないことがわかります。 

 

天の迎えが来るその日まで、思い切り生きること。

 

それが人生です。 

 

 

寒さのなか、家族を失い、家を失い、仕事を失った人たちが、ウソでもいいからと 笑って前へ進んでいる。

 

「泣いたって何も始まらないから」「笑っていると勢いが出るんだ」。

 

そう笑いながら。

 

 

そんなにすごい力が人間には隠されているんだ。

 

そんなにすごい力があなたにも隠されているんだ。

 

そのすごい力を発揮しないで、死んでどうする? 

 

どうせ死ぬなら、自分の底知れぬ可能性に驚いてから、死のうよ。

 

 

あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問 名言セラピー』ディスカヴァー

あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問 名言セラピー

 

 

 

 

 

 

人間の死亡率は100%だという。

 

しかし、普段、我々はそれをすっかり忘れている。

 

それを考えないから、のんきに、ノーテンキに生活できる。

 

ケンカしたり、文句いったり、怒ったり、不満言ったり、グチ言ったり…。

 

 

だが、誰もがいつか、この「決まりごと」を思い出すときがくる。

 

そのときは、どんなに大切な、最愛の人も、大事なものも、家も、お金も、肩書も、そして、自分の体も、置いて旅立たなければならない。

 

 

だからこそ…

 

行きたかった場所に、今、行こう。

 

ずっと会ってなかった友と、今、会おう。

 

見たかった映画や本を、今、見よう。

 

そう、ずっとやりたかったことを、今、始めてみよう。

 

 

 

もっと、面白いことをやろう!

 

もっと、素敵なことをやろう!

 

もっと、挑戦しよう!

 

そして、もっと、冒険しよう!

 

 

人生は、今、しかない。

 

 

 

あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問 名言セラピー

 

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