いろいろご質問の多かったオーストラリアの大学に関してですが、医学部でなくても他の学部で年間1,000万円程度はかかるため、非常に高額です。

 

みなさん、教育予算がしっかりあってうらやましいという声も聞こえますね。

 

さて、1カ月程度の間の数回の異なる内容の連載でオーストラリアの大学に関していろいろまとめました。

 

実際生活してみると、問題も多いものですが、それが留学です。

 

そんな「高額」で「問題も多い」と聞くと、「じゃあ、行く価値ってあるの?」と疑問に思われる方も当然いらっしゃるでしょう。

正直に言います。

 

現地に飛び込んでみて、最初の3ヶ月は「このお金と労力をかけて、なぜ自分はこんなに苦しんでいるんだろう」と自問自答する日々。

 

👇ご要望もあって、メンバー限定記事から一般記事へ変更しておきました。

 

英語力が追いつかず、グループディスカッションでは蚊帳の外。日本人同士で固まるわけにもいかず、かといって現地の友人を作るにも文化の壁は高い。

 

スーパーで見知らぬ食材を大量に買って失敗したり、大家さんと揉めたり

 

「留学の華やかな表舞台」の裏側には、まさに「生活のリアル」がびっしりと詰まっています。

でも、だからこそ言えるのは、その「問題の一つ一つを自分で解決するプロセス」こそが、何よりも高い授業料を払ってでも得る価値のある“カリキュラム”だったということです。

 

 

オーストラリアの大学は、「正解を覚える場」ではなく「問いを立てる場」です。教授に正解を求めるのではなく、自分で調べ、議論し、時に間違えながら、自分の頭で考える癖が身につきます。

 

あの年間1,000万円という数字は、単に講義を受ける対価ではなく、「自分の弱さと向き合い、異文化の中で自分の足で立つための環境使用料」だと思っています。

また、予算の話をすると、確かに学費・生活費ともに日本の感覚からすると「1桁多い」です。

 

簡単な道のりではありませんが、「お金がないから無理」と決めつける前に、大学ごとに用意されたファイナンシャル・サポートを一度チェックしてみる価値は大いにあります。オーストラリアはよい意味てきとうな場所です。つまり、本来はもらえないサポートが日本人でももらえたり。支払う必要がある項目が免除されたり。担当者次第という側面が大きく、本人の努力が実る環境でもあります。

 

👇こちらもメンバー限定記事から解除しておきました。

 

今回の連載を通して、私が一番お伝えしたかったのは、「オーストラリアの大学は完璧な楽園ではない」という現実と、同時に「その荒波こそが自分を成長させる波である」という矛盾しない二つの真実です。

「高い壁にぶつかって泣いた夜も今となっては愛おしい思い出」と語る学生。

 

留学に「絶対的な成功」はありません。あるのは「自分だけの物語」だけです。

もし皆さんがこれから渡豪を検討されているなら、どうか「キラキラした夢」だけでなく、「泥臭い日常」も覚悟した上で、一歩を踏み出してみてください。きっと、日本にいたままでは出会えなかった、新しい自分の顔を見つけられるはずです。

今回の夏休み期間での複数の記事連載、最後までお読みいただき本当にありがとうございました。


ご質問があれば引き続きコメント欄でお答えしますので、どうぞ安心して留学準備を進めていってくださいね。

 

IBDPからオーストラリアの医学部を目指す基本のキ

 

「国際バカロレア(IBDP)を卒業して、オーストラリアの医学部に進学したい」

海外医学部を目指す場合、オーストラリアは非常に魅力的な選択肢の一つです。

本記事では、IBDP卒業後に目指せるオーストラリアの主要な医学部、それぞれの合格ラインとポイント、そしてPre-IBからIBDP2年間の過ごし方までを解説します。

全文はnoteだけ👇 アメブロ記事は一部分が不掲載です。


5.Pre-IBからIBDP2年間の準備スケジュール

【Pre-IB(中学3年生〜高校1年生相当)】
 

① 英語力の基礎固め
医学部を目指す以上、IELTS 7.0は最低ラインです。Pre-IBの段階から読む・書く・聞く・話すの4技能をバランスよく伸ばしましょう。特にアカデミック・ライティングの基礎はIBDPのExtended Essayにも直結します。

② 理系科目の先取り学習
化学と生物は医学部受験の要です。Pre-IBのうちに中学レベルの復習を完璧にし、高校レベルの内容にスムーズに移行できるようにしましょう。特に化学はIBDPのHLでも必須級の重要性を持ちます。全て暗記する程度の勉強が重要です。

③ IBDPの科目選択を固める
医学部志望なら化学(HL必須級)+生物または物理(HL推奨)+数学(HL推奨) という組み合わせが理想的です。各大学の科目要件を事前にチェックしておきましょう。ハードモードです。毎日勉強し、IBDP対策塾(オンライン)でも評価をしてもらい、かならず高得点を取れるように取り組みましょう。

④ 課外活動(CAS)の計画
IBDPのCAS(Creativity, Activity, Service)は医学部志望者にとって絶好のアピール材料です。病院でのボランティアや医療関連の活動を計画的に始めておくと、出願時のエッセイや面接で強みになります。病院でのシャドーイングはかならず体験する必要があります。親子で直接病院や医師に連絡をとり、理解者を探し、シャドーイングをさせてもらいましょう。「それができない=不合格」という認識です。

【IBDP 1年目(高校2年生相当)】
 

① 授業と内部評価(IA)の両立
IBDP1年目は各科目の内部評価(IA) の作成が始まります。医学部志望なら化学と生物のIAは特に高いクオリティが求められます。かならず高得点を維持しましょう。

 

 

② 予測スコア(Predicted Grade)を意識した学習
オーストラリアの大学出願では予測スコアが重要な役割を果たします。1年目の成績が予測スコアに直結するため、日々の授業態度や小テストをおろそかにしないことが大切です。全ての宿題も完璧にしあげます。

③ UCAT / ISATの対策開始
医学部適性試験は思考力が問われるため、早めの対策が有効です。1年目の夏休みから問題集に取り組み、テスト受験を始めましょう。年間の受験回数やその結果をどのように大学受験に利用するかをそれぞれの大学の受験ページでよく確認しましょう。

④ CAS活動の充実
継続的なCAS活動が評価されます。医療ボランティアや地域貢献活動を長期間続けることで、面接での説得力が増します。ボランディアをしない、課外活動を真面目にしない生徒はまず不合格になります。

【IBDP 2年目(高校3年生相当)】

① 予測スコアの確定と大学出願
オーストラリアの大学の出願締切は9月〜1月に分散しています。予測スコアが確定したら、早めに出願手続きを進めましょう。VTAC(ビクトリア州)やUAC(ニューサウスウェールズ州)など、州ごとの出願システムを理解しておく必要があります。

 

 

② 適性試験の本番受験
UCAT/ISAT/GAMSATはこの年に本番を迎えます。過去問を徹底的に演習し、時間配分の練習を重ねましょう。

③ 面接対策
MMI形式の面接対策は練習あるのみです。模擬面接を複数回行い、様々なシチュエーションに対応できるように準備しましょう。

④ IB最終試験(5月)と最終スコアの提出
5月のIB最終試験がすべてです。これまでの2年間の集大成として、最高のパフォーマンスを発揮しましょう。最終スコアは大学に直接送付され、合格の最終判断材料となります。

6.まとめ


オーストラリアの医学部を目指す道は決して簡単ではありませんが、戦略的な準備と一貫した努力で十分に到達可能な目標です。

 

オーストラリアの医学部の選考は、まず成績、次に成績です。

 

小学生が受験をして中学校に入学する。これがあたりまえになっていますが、トップ校に合格するための要件が去年から変化しています。

 

変わる中学受験
「偏差値一辺倒」の終焉と、今、学校が本当に見ているもの


夏休みを終えて今から受験期間を迎える小学6年生。でも今すでに、小学5年生にとっては来年度の入試に向けた熾烈な動きが静かに始まっています。

首都圏の中学受験者数は5万2000人超、受験率は18%台を維持。関西圏でも受験率が過去最高の10.52%を記録するなど、少子化が進む中でも中学受験熱は衰えるどころか、むしろ多様化の波に乗って新たな段階に入っています。

地域を絞っていき、さらに限定すれば、中学受験希望者が7割を超える場所まで。

しかし、この「熱」の質が、ここ数年で大きく変わってきているのをご存知でしょうか。

少し前まで、中学受験は「偏差値的な視点がすべて」どれだけ高い点数を取れるか、どれだけ多くの問題を解けるかが合否を分ける時代でした。ところが今、入試の現場では「学力試験の形」そのものが変わり始めているのです。

本記事では、2025〜2026年度の最新入試動向をもとに、中学受験の「今」を解説します。

この流れは日本の人気あるインターナショナルスクールにとっても同じです。さらに、アジア各国のトップインター校でもプリンシパルと専攻担当教員の視点がこの流れと同じであり、駐在に合わせて子どもは必ず良いインター校に入学させたいと思っている家庭にとっては参考にすべき内容です。

 

連載していきますが、noteでは今すぐ全文読めます👇

 

『宿題が終わらない!』は成長のチャンス。9月、親が考えるべき3つの問い

 

お盆が明け、蝉の声が少し寂しげに変わってきました。いよいよ夏休みも終わり、新学期。インター校や海外生は新学年のスタート。

 

とあるご家庭では、リビングに広がる未完成のドリルや、夜遅くまで続く「読書感想文との格闘」の真っ最中だとか。


「うちの子、また最後の数日で慌てている…」
「提出物が間に合わなかったら、成績はどうなってしまうんだろう…」

「インター校には夏休みの宿題がほとんどないけど、読書しろって言われてた」

「新学年に向けて先取り学習ができていない」

そんな不安が頭をよぎり、つい「早くやりなさい!」と声を荒げてしまう。そのお気持ち、痛いほどわかります。しかし、ここでひとつだけ、確かな教育事実をお伝えします。

 

 

夏休みの宿題の出来栄えが、2学期の成績を「致命的に」左右することは、ほとんどありません。

 

ただし、高校3年生相当の学年と、高校1年生相当の学年の国際バカロレアIBDPコースに向かう生徒は要注意です。これは別記事で詳しく書きます。


学校では通常提出物の評価点は存在します。しかし、内申点や通知表の大部分は、「9月以降の授業態度」「定期テストの伸び率」「日々の小テスト」で構成されています。終わらなかった過去よりも、これからどう向き合うかのほうが、はるかに重要です。

インター校の場合は、全体的な曖昧な基準の評価によることも多々あります。つまり、推薦状へ影響するので教師への印象は常によくしておくべきです。

ということで、今やるべき事はなにか?

今は「宿題を終わらせること」よりも、「なぜ終わらせられなかったのか?」というプロセスに目を向ける絶好の機会だと捉えてみてください。

 

募集中。noteメンバー。定員制。

 

夏休みの終わりは、子どもの「学習のクセ」と「本気のスイッチ」を問い直す、年に一度の方針転換の時期なのだと。

保護者の皆様には、イライラをぐっと飲み込み、次の3つの「Why(なぜ)」を子どもと一緒に考える時間を持っていただきたいのです。

① なぜ、計画的に動けなかったのか?(環境と習慣の視点)

※なぜ計画がなかったのか?も同時に。
 

「だって〇〇くんもやってなかったし…」という言い訳の裏には、必ず原因があります。

夏休みの始めに、具体的な「いつ・何を」するか、親子ですり合わせができていましたか?

 

 

ゲームやスマホの誘惑に対して、物理的なルール(置き場所や時間)は明確でしたか?

子どもが「わからない」を放置できる環境(孤独な勉強)になっていませんでしたか?

まずは子どもの「やる気のなさ」を責める前に、親として用意できていた「仕組み」を振り返ってみましょう。 できないのは甘えではなく、「計画力」というスキルが未熟だからです。これは叱って直るものではなく、一緒にトレーニングして身につけるものです。

 

親としても反省すべき点があるはずです。並走するのか、かってにやらせるのか? 方針が一貫していますか?

② なぜ、その宿題が苦痛だったのか?(内容と難易度の視点)
 

単に「めんどくさい」だけではないはずです。

難しすぎて、手も足も出なかったのではないか?

 

 

逆に簡単すぎて、やる気が起きなかったのではないか?

読書感想文のように「自分の意見を書く」という、抽象度の高い作業が苦手ではないか?

 

やる必要が見いだせていないのではないか?

ここで重要なのは、「子どもが勉強を避けるとき、それは大抵『自分にはできない』という防衛反応である」ということです。もし宿題が子どもの実力とかけ離れているなら、それは「やらなかった」ではなく「やれる状態になかった」のです。この違いを理解するだけで、怒りが「どう支援するか」という建設的なエネルギーに変わります。

 

できない問題をだれが教えてくれるのか?

それは準備できていましたか?

③ どうすれば、子どもは「本気」になれるのか?(エンジンの視点)
 

最後に、一番本質的な問いです。親の「やれ!」は、子どもに本気を起こさせたことがありますか? おそらく、一時的な焦りは生んでも、持続的な「本気」は生みません。

 

 

子どもが本気になる瞬間は、「自分ごと化」したときです。

「これをやると、〇〇したい夢に近づく」

「これを覚えると、あのゲームがもっと楽しくなる」

「これを乗り越えると、親が自分を認めてくれる」

宿題は「親や先生に怒られないための義務」ではなく、「自分の未来を切り開くためのリハーサル」でなければなりません。もし宿題が単なる作業になっているなら、それは教材が悪いのではなく、「なぜやるのか」のストーリーが伝わっていない証拠です。

さあ、9月。 もし子どもが未完成の宿題を抱えて登校するとしても、大丈夫です。

学校の先生は、「完璧な夏休み」よりも「夏休みを通して何を学んだか」を見ています。そして何より、子ども自身が「今回はダメだった。次はどうする?」と考える経験こそが、大学受験時にしっかりとした志望動機へとつながります


この夏休みの終わりに、ぜひお子さんに聞いてみてください。
「どうしたら、君にとっての『やらなきゃ』が『やりたい』に変わると思う?」

その問いかけこそが、2学期(新学年)の成績表の数字よりも、もっとずっと大切な、人生の「教科書」になるはずです。

宿題は終わらせるものではなく、自分を知るための鏡です。 今年の夏の反省を、来年の夏の工夫につなげる。それで十分です。

今日も、子育てお疲れさまです。一緒に、一歩ずついきましょう。
 

きっかけは「あれ?これって食虫植物?」
先日、ある生徒の面白い研究発表を見せてもらいました。

その生徒は自宅の庭で、ある植物の異変に気づいたそうです。葉の表面に虫がくっついているわけでもないし、ハエトリグサのようにパッと閉じるわけでもない。でも、その植物の根本を見てみると、なんと虫の死骸が落ちていることに気づいたのです。

「この植物、もしかして虫を“食べて”いるんじゃない?」

そこから彼の探究が始まりました。

「食虫植物っぽいけど食虫植物じゃない?」という問い
一般的な食虫植物は、ハエトリグサやウツボカズラのように、自らの器官で虫を捕まえ、消化液で分解し、栄養を吸収するというプロセスを経ます。

しかし彼が見つけた植物は違いました。

自ら虫を「捕まえる」わけではない

虫を「引き寄せる」ような仕組みがあるように見える

虫が近づいて何らかの原因で死に、その死骸が根元に落下する

根がその死骸から栄養を吸収している可能性がある

つまり、能動的に「捕食」しているわけではないけれど、結果的に虫を栄養源にしている。いわば「受動的食虫」あるいは「疑似食虫」のような現象です。

彼自身も「新発見だとは思わない」と言っていました。たしかに、こうした事例は先行研究で報告されているかもしれません。でも、自分で気づいて、自分で調べて、自分なりの結論を出す。そのプロセスこそが探究学習の本質です。

同じように研究を進めるためのステップ


ここからは、この生徒のように「日常の中の小さな疑問」を研究に発展させるための、実践的なステップを紹介します。

Step 1:観察と気づき(「なぜ?」を見つける)

 

次回へ続きます。

 

👇noteメンバーでは全文公開しています👇