引き続き連載の続きです。
今日は
オンライン家庭教師と日系塾の活用法 からです。
ここで一つ、非常に重要な話をしておきます。
「オンライン家庭教師」は非常に便利ですが、オンライン家庭教師だけで全てをまかなえるわけではないということです。
特に、海外にいながら「日本のカリキュラムも同時に維持したい」と考えているご家庭は、「使うべき指導の種類」をきちんと使い分ける必要があります。もちろん、居住地区によっては日系塾がない都市もあります。あくまでも、日系塾がある場合の考え方ですが、使い分けをまとめます。
オンライン家庭教師は「インター校・英語対策向け」
まず、オンライン家庭教師は、基本的にインター校の授業対策・IBDP対策・英語力向上を目的としましょう。
教科書が英語で、授業も英語、課題も英語。そういう環境で困ったときに頼るのが、IB経験者のオンライン家庭教師です。日本人の大学生の家庭教師でもかまいません。多くのIBDP卒業生(大学生)が家庭教師登録をしています。
家庭教師としてはかなり高額になります。医学生や東大生の家庭教師相場に匹敵しますが、英語で教えてくれる・英語を教えてくれる大学生、かつ海外経験者は非常に貴重な存在で、時に海外生活の悩みを共有して相談にのってくれます。
日本のカリキュラムは「日系塾」で
一方で、日本の中高大学受験・進学を視野に入れているなら、日本のカリキュラム(国語・算数・数学・理科・社会)を日本語で学ぶ場所も必要です。
これを担うのが、いわゆる日系塾です。海外の日本人コミュニティ向けに、日本の教科書に沿った授業を行っている塾のことです。いずれも「日本と同じ学習内容を、日本語で教える」だけではなく、中学受験対策、高校受験対策、大学受験に向けた小論文対策などを教えてくれます。
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可能であれば、この日系塾は対面(実際に教室に通う形)が望ましいです。なぜなら、同じ目標を持つ日本人の仲間と一緒に勉強することで、モチベーションを維持しやすくなるからです。また、書き順やノートの取り方といった細かい部分も、対面の方が指導しやすいというメリットがあります。近隣の日本人生徒が通うので、学校以外での友達作りにも役立ちますし、目標や進路が同じなので、お互い切磋琢磨できる環境を作ることもできます。送り迎え時に親同士が仲良くなり、情報交換も期待できます。
どうしても対面の日系塾がない場合
しかし、住んでいる地域によっては、対面の日系塾が存在しないこともあります。たとえば、カナダの都市部以外のエリアや、オーストラリアの地方都市などです。
その場合は、オンラインで日系塾を探すことになります。最近では、日本のカリキュラムをオンラインで教える「オンライン日本人学校」や「オンライン進学塾」も増えています。これらを活用することで、世界中どこにいても日本の学習を続けることが可能です。
つまり、2つの塾(家庭教師)が必要になる、勉強時間はそれだけ増える
整理します。
インター校・IBカリキュラム・英語対策 → オンライン家庭教師
日本のカリキュラム(国語・算数・数学など) → 日系塾(できれば対面、なければオンライン)
このように、ほとんどの家庭では2種類の指導機関を併用することになります。それぞれに月謝がかかり、宿題もあって、かつ学校生活も。つまり、子どもへの負担は非常に大きいということを親子は覚悟しなければなりません。
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これにより勉強量は非常に多くなり、毎日の学習負担が厳しいことを親は理解しましょう。
念のため書きますが、オンライン家庭教師だけではなく、現地の英語系の塾でもIB向けの塾がありますから、自宅から通いやすいならオンラインではなくそちらも対面式の塾でもかまいません。しかし、オンライン家庭教師は通わなくて良い、時間などの変更が容易、休暇中でも世界中で受講できるというメリットがあります。IB向けの塾はかなり高額な場合も多いので、予算を比較しても良いでしょう。
勉強の「負担が大きすぎる」なら、留学自体を再検討すべき
ここで、はっきりと言います。
この2つの両立がどうしても無理そうだ、子どもがパンクしそうだ、という場合はその留学は、かなり厳しい結果になる可能性が高いです。または、目標設定を変える必要があります。
なぜなら、両方を同時にこなす負担を乗り越えられない子どもは、1〜2年の留学期間中に「日本語も英語も中途半端」「日本の学習から取り残される」「自信をなくして何も手につかない」という三拍子が揃いやすくなるからです。
これは最初の方でお伝えした「失敗例」の典型パターンです。駐在帯同で選択肢がないのであればそのまま少しずつ対応していけば良いですが、英語強化の留学の為に海外のインター校(現地校)を選んでいるのであれば、目的をしっかり考え直し、留学中止や期間変更の選択を考慮しましょう。
それを最初の短期留学で見極め、無理そうなら親子留学にするか、いっそ留学をあきらめるという判断軸は、ここでも生きてきます。
「英語の為の家庭教師や塾と、日本のカリキュラム用の塾、この2つを両立できるか」は、その子の学習習慣・体力・精神力の総合力が問われる、非常にシビアな指標です。決して軽く見てはいけません。
では、ここから改めて「オンライン家庭教師の活用法」について、具体的に見ていきましょう。
オンライン家庭教師の活用法
海外のインター校やIB校に通う子どもたちにとって、ますます重要な存在になっているオンライン家庭教師について、実情を交えながらお話しします。
次回に続きます。

