(3)暗闇が怖い子ども・それは治るの?

暗闇が怖い子ども。それは治るの? 親が知っておきたい「怖れ」の成長
 

「ママ、暗いのが怖い」その言葉に、どう答えていますか

 

 

小学生高学年で怖がっていても、高校生ではほとんどいない

発達の個人差をどう見るか


ここで、多くの親御さんが抱える不安に、はっきりとお答えしておきたいと思います。

「中学生になるまでに、暗闇の恐怖が和らがない子どもも、多くいます。」

 

これは、決して珍しいことではありません。小学校高学年になっても、暗闇を怖がる子はたくさんいます。そして、それは心配する必要のないことです。

 

👇国際バカロレアの学校を選ぶ前に知っておくべきこと

 

なぜなら、小学生高学年で暗闇を怖がっていても、高校生で同じような怖がり方をする子どもは、ほとんどいないからです。中学生、高校生と成長するにつれて、脳の前頭前皮質が発達し、怖れを客観視する力が育ちます。また、思春期を迎え、友人関係や将来の夢、趣味など、関心が大きく外に向かいます。その結果、暗闇への怖れは、自然と小さくなっていくのです。

発達のペースは、一人ひとり違う


精神的な発達が多少異なる時期に起こっても、それは発達障害ではありません。

子どもの発達には、大きな個人差があります。歩き始める時期、話し始める時期、字を書けるようになる時期、どれも一人ひとり違います。それと同じように、怖れが和らぐ時期にも、大きな個人差があるのです。

小学校高学年で暗闇を怖がっていても、それが「遅れている」わけではありません。その子なりのペースで、心と脳が育っている最中なのです。周りの子が平気そうに見えても、比べる必要はまったくありません。反対に「わが子は想像力が豊なのかも」と違う才能を発見してあげることは重要です。

「うちの子は、まだ暗闇が怖い。でも、いつか自然と治るんだな」そう思って、ゆったりと構えていてください。その安心感が、子どもにとって何よりの支えになります。

「治る」とは、どういうことか

ホラー映画の実例から


ここで、少し視点を変えてみましょう。「怖れが治る」とは、具体的にどういう状態になるのかを、ホラー映画を例に考えてみます。

怖くて見られなかった子ども時代


ある人は、子どもの頃、ホラー映画がまったく見られませんでした。テレビでホラーの予告編が流れるだけで、チャンネルを変えていた。友達が「面白いよ」と言っても、絶対に拒否していた。暗闇とホラーは、その人にとって最も避けたいものでした。

 

 

これは、決して珍しいことではありません。子どもの脳は、ホラー映画のような強い刺激を、現実の脅威として処理してしまうことがあります。映像で見たものが、夜、暗闇の中に蘇ってくる。だから、子どもがホラーを避けるのは、自己防衛としてとても理にかなった行動なのです。

ふとしたきっかけでの変化


その人が、大人になってから、ふとしたきっかけでホラー映画を最後まで見る機会がありました。きっかけは、友人に誘われたからかもしれないし、話題になっている作品を話題づくりで見たからかもしれない。とにかく、「逃げずに最後まで見る」 という経験をしたのです。

すると、どうなったか。映画が終わっても、現実には何も起こらなかった。 暗闇の中に怪物が出てくることもなければ、幽霊に追いかけられることもない。映画の世界と現実の世界は、はっきりと区別されている。そのことが、頭ではなく、体で理解できたのです。

今では笑って楽しめる


そして今、その人はホラー映画を笑いながら楽しめるようになりました。もちろん、突然大きな音が鳴ったり、画面に何かが飛び出してきたりする「ジャンプ・スケア」 には、今でも驚きます。心臓がドキッとする。でも、それは「驚き」であって「怖れ」ではありません。驚いた直後に、「ああ、びっくりした」と笑える。怖れが、驚きと笑いに変わっているのです。

 

👇受験やクラスでのイジメとチックの話し

 

これは、非常に重要なポイントです。「治る」とは、怖れをまったく感じなくなることではありません。 ホラー映画の定番パターンに驚くことはあっても、それが現実の脅威ではないとわかり、笑って楽しめる。これが、怖れが治った状態です。

つまり、怖れそのものが消えるのではなく、怖れとの関係が変わるのです。暗闇が怖い子どもも、同じです。暗闇を「怖くない」と感じるようになるのではなく、「暗くても大丈夫」とわかるようになる。それが、成長による変化です。

親ができること

怖れを否定せず、安心を積み重ねる


では、親はどう関わればよいのでしょうか。大切なのは、怖れを否定しないことと、安心を少しずつ積み重ねることです。

やってはいけないこと


まず、避けたい関わり方からお伝えします。

次回に続きます。
👇初回は近日中にアメブロから削除予定です。

全話一気読みはnoteアプリで👇

 

(2)暗闇が怖い子ども・それは治るの?

暗闇が怖い子ども。それは治るの? 親が知っておきたい「怖れ」の成長
 

「ママ、暗いのが怖い」その言葉に、どう答えていますか

現実と空想の区別がつきにくい

3歳から7歳頃の子どもは、「アニメのキャラクターが本当にいるかもしれない」「絵本の怪物が夜になったら出てくるかもしれない」 と、本気で思っています。これは、知能が低いからではありません。認知発達の段階として、現実と空想の境界がまだあいまいなのです。

だから、「そんなのいないよ」と言っても、子どもには響きません。子どもにとって、それは「いるかもしれない」ではなく「いる」 のです。

怖れは、どのように変化していくのか


では、こうした怖れは、どのように変わっていくのでしょうか。年齢ごとの変化を見てみましょう。

0〜2歳:主に「分離」と「大きな音」への怖れ
この時期の子どもは、暗闇そのものよりも、「親と離れること」 や「大きな音」 を怖がります。暗い部屋に一人で置かれると泣くのは、暗さそのものよりも、「一人ぼっちにされた」という不安が強いからです。

3〜6歳:想像力が生み出す「怪物」の怖れ
この時期に、暗闇への怖れが最も強くなります。想像力が豊かになり、「暗闇の中に何かがいるかもしれない」 という空想が生まれます。怪物、幽霊、お化け、泥棒、子どもによって、怖れる対象はさまざまです。この時期の怖れは、現実と空想の区別がつきにくいことから来ています。

7〜10歳:現実的な危険への怖れに変わる
小学校に入る頃から、子どもは少しずつ現実と空想の区別がつくようになります。「怪物はいない」と論理的には理解できるようになるのです。ただし、この時期は「暗闇に誰かがいるかもしれない」「不審者がいるかもしれない」 という、より現実的な怖れに変わります。また、テレビやニュースで見た事件や災害が、暗闇への怖れを強めることもあります。


10歳以降:怖れが小さくなり、別の形に変わっていく
10歳を過ぎる頃から、暗闇への怖れは徐々に小さくなっていきます。前頭前皮質が発達し、「怖いと感じても、それが現実の脅威ではない」 と判断できるようになるからです。また、友人関係や学校生活、趣味など、関心が外に向かうことで、暗闇への意識が相対的に薄れていきます。

ただし、これは一直線に進むわけではありません。ストレスが高い時期、引っ越しや転校、家族の変化などがあったときには、一時的に怖れが戻ってくることがあります。これは後退ではなく、正常な揺らぎです。

 

小学生高学年で怖がっていても、高校生ではほとんどいない

発達の個人差をどう見るか


ここで、多くの親御さんが抱える不安に、はっきりとお答えしておきたいと思います。

「中学生になるまでに、暗闇の恐怖が和らがない子どもも、多くいます。」

 

次回に続きます。

👇noteメンバーは一気読み。英語教育、インター校、国際バカロレアに関して裏情報満載で受験対策へ

 

(1)暗闇が怖い子ども・それは治るの?

暗闇が怖い子ども。それは治るの? 親が知っておきたい「怖れ」の成長
 

「ママ、暗いのが怖い」その言葉に、どう答えていますか
 

夜、子どもが布団に入ったと思ったら、すぐに起きてきて「暗いのが怖い」と言う。トイレに行くにも、廊下の電気を全部つけて回る。寝室のドアを少し開けておかないと眠れない。電気をつけたままじゃないと、一人で部屋にいられない。

こうした姿を見ていると、親としては心配になります。「このままずっと怖がっていたらどうしよう」「いつになったら一人で寝られるようになるんだろう」「もしかして、何か問題があるんじゃないか」と。

結論から先に言います。暗闇が怖いのは、子どもの発達においてごく自然なことであり、ほとんどの場合、年齢が上がるにつれて自然と治っていきます。 そして、治るプロセスは、決して「克服」や「我慢」ではありません。脳と心が育つにつれて、怖れの質そのものが変わっていくのです。

今回はなぜ子どもが暗闇を怖がるのか、それはどのように変化していくのか、そして親がどう関わればよいのかを、できるだけ具体的にお伝えします。最後には、ホラー映画が怖くて見られなかった子が、大きくなってからホラーを笑って楽しめるようになる——そんな実例も交えながら、「怖れの成長」について考えていきましょう。

インター校でも国内校でも、国際バカロレアでもなんでも、子どもの恐怖とその克服や変化の過程は、国や学校は関係ありません。どこの国のどの子どもにもある普通のことです。
 

👇国際バカロレアってどうなの? 興味をもったら調べながら読む本

全面改訂版 子供の為に国際バカロレア校を選ぶべきか悩んでいる時に読む本: 学年別、進学のパターンとその実情

 

なぜ子どもは暗闇を怖がるのか


まず、根本的なことをおさえておきましょう。暗闇を怖がるのは、子どもの脳が正常に発達している証拠です。これは決して、弱さでも、甘えでも、性格の問題でもありません。

想像力が育つからこそ、怖くなる
 

2歳から6歳頃にかけて、子どもの想像力は爆発的に伸びます。空想の友達を作ったり、ごっこ遊びを楽しんだり、物語を自分で作ったりするようになります。この想像力は、とても大切な力です。しかし、想像力は良いものだけを生み出すわけではありません。

暗闇の中に、想像力が「何か」を作り出します。カーテンの揺れが、誰かの影に見える。部屋の隅の服の山が、怪物に見える。時計の音が、誰かの足音に聞こえる。大人になると、こうしたものは「ただのカーテン」「ただの服」「ただの時計」と即座に判断できます。しかし、想像力が豊かで、まだ現実と空想の区別がつきにくい子どもにとって、それらは本物の脅威として感じられます。
 

👇チックに関してはこちら


危険を察知する脳の働きが敏感
 

人間の脳には、危険を察知するための仕組みがあります。大脳辺縁系にある扁桃体(へんとうたい) という部分が、それです。扁桃体は、暗闇や大きな音、突然の動きなどに対して「危険だ」という信号を出します。これは、人類が長い進化の中で身につけてきた、身を守るための本能的な反応です。

子どもは、この扁桃体の働きが非常に敏感です。一方で、危険を客観的に判断し、恐怖を抑える役割を担う前頭前皮質は、まだ十分に発達していません。前頭前皮質は、10代から20代にかけてゆっくりと成熟していく部分です。つまり、怖れを感じる部分は早くから働き、怖れをコントロールする部分は後から育つ。だから子どもは、大人が思う以上に、暗闇を強く怖がるのです。大人になると「暗闇が怖い=危険」となりますが、子どもはその本能的な部分での恐怖なのです。
 

現実と空想の区別がつきにくい

3歳から7歳頃の子どもは、「アニメのキャラクターが本当にいるかもしれない」「絵本の怪物が夜になったら出てくるかもしれない」 と、本気で思っています。これは、知能が低いからではありません。認知発達の段階として、現実と空想の境界がまだあいまいなのです。

だから、「そんなのいないよ」と言っても、子どもには響きません。子どもにとって、それは「いるかもしれない」ではなく「いる」 のです。

怖れは、どのように変化していくのか

 

次回に続きます。

一気読みはnoteメンバーだけ👇から

 

”怒「本を読みなさい」”より、あなたが読む姿を見せること


「子どもに本を読みなさいと言っても、なかなか聞いてくれない」
多くの親が抱えるこの悩み。実は解決策はとてもシンプルかもしれません。「読みなさい」と口で言うよりも、あなた自身が読書をする姿を子どもに見せること。それだけで、子どもの読書習慣は自然と育ち始める。数々の研究が、そのことを明らかにしています。

親が読めば、子どもも読む——数字が示す「刷り込み」の力
家庭は子どもの最初の学習場であり、親は最初の「読書の手本」です。実際のデータはこのことを如実に示しています。

厚生労働省の調査では、1ヶ月間に両親が読む本の冊数が多いほど、子どももよく本を読む傾向にあることが明らかになりました。さらに、本を読んでいる母親の子どもが本を読む割合は94.9% に達するのに対し、本を読んでいない母親の子どもでは88.0% にとどまるというデータもあります。この差は確実に存在します。

 

全面改訂版 子供の為に国際バカロレア校を選ぶべきか悩んでいる時に読む本: 学年別、進学のパターンとその実情

 

特に注目すべきは父親の影響です。イタリアの調査では、調査日に父親が読書をしているのを見た子どもは、その後自分も読書をする確率が有意に高かったことが確認されています。読書の手本としての父親の役割は、特に息子に対して強く作用することが複数の研究で指摘されており、「パパが本を読んでいる姿」は、子どもにとって想像以上に大きな意味を持っているのです。

見ているだけで学力が変わる——「手本」の科学的な効能
「親が読書をする」という行為は、単に読書習慣を伝えるだけにとどまりません。子どもの学力そのものにまで影響を及ぼすことが、近年の研究で次々と明らかになっています。

2026年に発表された最新の研究では、親の読書行動は、親の教育歴よりも強く子どもの読解力を予測するという衝撃的な結果が出ています。つまり、親がどれだけ高い学歴を持っているかよりも、「今、本を読んでいるかどうか」のほうが、子どもの読解力に大きな影響を与えるのです。不思議な結果です。

また、国内の大規模調査(小学1年生から高校3年生まで7年間追跡)では、小学校入学前に読み聞かせを「週に4日以上」受けていた子どもは、「週1日未満」だった子どもと比べて、その後の読書時間が1.5〜2倍長くなることが分かっています。早い段階で読書習慣を身につけた子どもは、その後も長く読み続ける。この「習慣の連鎖」は、親の働きかけが決め手になります。

 

成績だけではない。インター校に絶対に合格したい時に読む特別な「方法」: 入学試験、面接が間近でもすぐに始めることが必要 国際バカロレア (完全版)

 

さらに、1日の読書時間が1時間以上の「多読層」の子どもは、読書時間が短い子どもと比べて理解力・思考力・表現力に対する自己評価が高く、ニュースへの関心や自己肯定感、将来の目標の明確さにおいても優れていることが報告されています。

 

一方で、読書に時間をかけすぎていると、他の勉強がおろそかになることも指摘されています。読書のしすには要注意です。遊びの変わりの読書なのか、勉強時間としての読書なのかをしっかり分けて考えましょう。

読書がもたらすもの——学力だけではない「生きる力」
読書の効能は学力だけにとどまりません。

脳科学の研究では、親子での読書体験が子どもの言語能力・認知能力・社会情動的発達・脳の発達に重要な促進効果をもたらすことが確認されています。実際、頻繁な読み聞かせを行った家庭の子どもでは、発達評価スコアが最大5.5ポイント向上したという大規模なデータもあります。

読書習慣のある子どもは、そうでない子どもよりも読解力の平均点が高いこともOECDのPISA調査で繰り返し確認されています。さらに、読書はコミュニケーション力・論理力・先を読む力・他者の視点を得る力・想像力や表現力、いわゆる「5つのリテラシー」を高めると言われています。これらは学校内生活や成績に関してよりも、大人になってから、働き始めてから成果がでてきます。

 

中学1年生から始める「総合型選抜」完全攻略ガイド: 将来の大学受験を見据え、中学時代に培うべき「5つの力」と実践ロードマップ

 

そして何より、親が読書を楽しんでいる姿を見せること自体に価値があります。大人が読書から楽しみを得ていることを子どもが発見したとき、子どもは「読書は価値ある活動だ」と感じ、自ら読書へと向かうようになります。叱咤激励ではなく、「楽しそう」という感情の伝染が、子どもの心を動かすのです。

今日からできる、たった一つのこと
「特別なことは何もいらない。ただ、あなたが本を手に取ればいい。」

読書推進専門家も強調しています「何を読むか」よりも「一緒に過ごす時間」としても「読書する大人がそばにいること」が大切だと。難しく考える必要はありません。子どもと一緒の時間に、あなたが自分の好きな本でも雑誌でも新聞でもよいので何かを読む。子どもも自分の好きな本を読む。ただそれだけの習慣が、子どもの未来を変える第一歩です。

「本を読みなさい」と言葉で伝えるよりも、あなたがページをめくる指先を見せてください。その姿は、どんな言葉よりも確かに、子どもの心に届きます。

今日の夜、リビングで。それぞれが好きな本を手に取る、そんな時間を、始めてみませんか。


あまり長時間読書をすると、勉強時間が少なくなり、成績に影響します。

読書は1日30分が目安です。
 

看護師という職業は、中高生にとって「たいへんそう」とう漠然としたイメージが付きまといます。

 

しかし、病院で働く仕事は看護師だけではありません。

 

そこで、前回お勧めした看護師以外の病院で働ける仕事に関して、もう少し書いていきます。

 

看護師以外の医療専門職を目指す場合、入学のしやすさ、学費、学校の多さ、就職の安定性という4つの軸で考えると、現実的な選択肢がいくつか見えてきます。

結論から言うと、「理学療法士・作業療法士」「臨床検査技師」「診療放射線技師」「言語聴覚士」「臨床工学技士」 などが、介護士以外の現実的なルートです。以下、データに基づいて整理します。

 

 

医療専門学校は入学しやすい?


「看護師よりは入学しやすいが、決して全入ではない」 というのが正確なところです。

例えば、ある医療系大学の2025年度入試結果を見ると、理学療法学科の実質倍率は2.4倍、診療放射線学科は2.9倍、救急救命学科は2.7倍でした。一方で、作業療法学科は1.1倍、言語聴覚学科も1.1倍と、学科によって難易度に大きな差があります。

つまり、人気の高い学科(診療放射線・理学療法など)は競争が激しく、比較的入りやすい学科(作業療法・言語聴覚など)もあるということです。看護師のように「新卒合格率95%超」というほど甘くはありませんが、きちんと対策すれば十分に合格圏内です。

 

 

学費はどのくらい?


医療系専門学校の学費は、初年度納入金でおおよそ120万〜180万円が相場です。3年制が多く、総額で350万〜550万円程度を見込んでおきましょう。

具体的な数字を見てみます。
ここ数年は毎年値上げが行われています。来年の情報は各学校のウェブサイトで確認してください。


理学療法士:3年制で総額300万〜500万円、4年制で400万〜600万円が目安。

診療放射線技師:初年度納入金が140万〜165万円、3年制の総額で約384万〜404万円。

臨床検査技師:初年度納入金が約125万〜160万円、総額約296万〜526万円。

言語聴覚士:1年次の学費が年間約120万〜200万円。

臨床工学技士:初年度納入金が約135万〜181万円。

国公立の養成校(短大・大学)であれば、私立の専門学校より学費を大幅に抑えられる場合もあります。また、高等教育の修学支援新制度の対象校も多く、給付型奨学金と授業料減免を受けられる可能性があります。

 

 

各都道府県に十分ある?


都市部には十分にありますが、地方になると選択肢は限られます。

日本理学療法士協会の会員校一覧を見ると、北海道・東北ブロックで29校、北関東・甲信越で32校、南関東で48校、東海・近畿北で44校という分布です。東京・大阪・愛知などの都市部には多くの学校がありますが、地方では「通える範囲に1〜2校しかない」というケースも珍しくありません。しかし1〜2校あるということは現実的な選択肢になりえます。

臨床検査技師や診療放射線技師の養成校は、理学療法士よりもさらに数が少ない傾向があります。地方在住の場合は、進学のために下宿や引っ越しが必要になる可能性も考慮しておきましょう。

就職は?
 

医療系専門学校の就職率は非常に高いです。 多くの学校が就職率98〜100%を達成しています。

大阪医専では、2025年3月卒業者の希望者就職率が100%を達成し、大阪大学医学部附属病院や関西医科大学附属病院などへの内定実績があります。

姫路医療専門学校では、就職率98.8%、求人病院・施設数は1,438件にのぼります。

診療放射線技師を養成する東海医療技術専門学校では、過去5年以上就職率100%を維持しています。

医療系の国家資格は全国どこでも通用するため、転職にも困りにくいのが大きな強みです。病院だけでなく、クリニック、検査センター、企業、行政など、活躍の場も広がっています。

介護士以外で目指すなら
職種・入学難易度・学費の目安(総額)・就職の安定性 の順番に書いていきます。


理学療法士・中〜高(倍率2〜4倍)・300万〜600万円・非常に高い
作業療法士・比較的低い(倍率1〜2倍)・300万〜500万円・非常に高い
診療放射線技師・高め(倍率2〜3倍)・380万〜600万円・非常に高い
臨床検査技師・中程度・300万〜520万円・非常に高い
言語聴覚士・比較的低い・300万〜500万円・非常に高い
臨床工学技士・中程度・350万〜550万円・非常に高い
 

「入学しやすさ」を優先するなら作業療法士や言語聴覚士、「給与や専門性の高さ」を優先するなら診療放射線技師や理学療法士が候補になります。いずれも看護師ほど難しくなく、介護士より給与・安定性で有利な選択肢です。

まずは興味のある職種の学校に資料請求やオープンキャンパスを申し込んで、実際の学費や入試制度を確認してみてください。

 

大学に行かない選択肢は就職が大変とか、収入が安いというイメージがありますが、専門職はお勧めなのです。