先日の話しの続きです。

 

中高生や帰国生で進路に悩んでいるなら、ちょっと考えてみて。就職が容易で、転職も容易、海外すら視野に入る職業があります。それが、病院内で働いているいろいろな職種です。

 

簡単ではありませんが、大学の学部入学や専門学校への入学はある程度確実なのです。いろいろ悩んで決められない、結局興味ない分野に入って、就職はどこかの営業職。そんな想像をしてみて、それは違うなと感じる子どもたちにはちょっと考えてみてほしいのです。

 

その代表職種である看護師

看護師は「難しい」、でも「なれる確率は高い」


看護師国家試験の難易度は、一般的に「決して簡単ではないが、しっかり対策すれば合格できる」レベルです。

第114回(2025年)看護師国家試験の合格率は90.1%、新卒者に限れば95.9%でした。受験者数63,131人に対して合格者数は56,906人。国家試験としては高い合格率ですが、必修問題で50点中40点以上、一般問題・状況設定問題で250点中約160点以上という明確な合格基準があり、対策なしで合格することは難しいとされています。

つまり、看護師は「誰でもなれる資格」ではないけれど、「正しいルートに乗ってみんなと一緒に対策学習をすれば、ほとんどの人がなれる資格」です。

看護学校に通い、カリキュラムをこなし、国家試験対策をすれば、新卒合格率は95%を超え、努力が報われやすい資格だと言えるでしょう。

給与の差は歴然——看護師と介護士の現実


ここが最も重要なポイントです。

まず、看護師の給与を見てみましょう。日本看護協会の2025年度調査によると、新卒看護師の平均税込給与総額は大卒で292,527円、勤続10年・31〜32歳の非管理職看護師では340,278円です。年収に換算すると、勤続10年でおおよそ450万〜500万円程度になります。看護師全体の平均年収はおおよそ470万円前後とされており、夜勤手当を含めればさらに上がるケースも珍しくありません。

一方、介護士の給与はどうでしょうか。介護職員全体の平均年収は約371万円、介護福祉士の資格を取得しても約398万円です。資格なしの場合は約324万円ですから、介護福祉士の資格を取っても、看護師との年収差は70万〜100万円に達します。

これは決して介護士の仕事が劣っているという話ではありません。制度上、介護職の給与体系が看護職より低く設定されているという現実があるのです。実際、介護と看護の仕事に対するイメージ調査でも、「給料が高い」と回答した割合は看護師が34.3%であるのに対し、介護士は8.2%にとどまっています。

安定性と転職のしやすさ——「どこでも働ける」強み


看護師資格の最大の強みは、全国どこでも、そして海外でも働けるという汎用性です。

有効求人倍率を見ると、看護師は全国平均で1.97倍、介護職は3.15倍と、介護職の方が求人倍率は高くなっています。しかし、これは「介護職の離職率が高く、常に人手不足」という側面も反映しています。なぜ離職率が高いのかを想像してみましょう。同じ職種への転職ではなく、介護士をやめてしまう人が多いのです。

話しは次回へ続きます。記事全文はnoteならその他の記事とあわせて全てを一気読みできます👇

 

介護士を目指すなら看護師

それが嫌なら、病院で働く看護師以外の専門資格:コメディカルを目指して

 

「介護士を目指すなら看護師」この言葉は、中高生に伝えたいです。

 

医師になる。これは学校の成績がトップクラスの人にしか得られない進路です。

今回は医学部医学科ではない話です。

 

中高生、大学生へのアンケートではかならず将来の職業「介護士」という話がでてきます。公立学校、さらに高偏差値のトップ中高ではない場合、その比率が大きくなるということも聞きます。

 

その理由は生徒によってまちまちですが、一番多いのはある程度簡単になれる職事という認識で、その仕事が簡単だという認識はありません。また、収入ついても調べている生徒によれば、就職した初年度の収入は他の職種とあまり変わらないか、小企業の会社員より少し高いという認識があります。

 

 

しかし、将来設計の話しになるともちろんあまり詳細を考えていることはありません。そこは、大学進学、企業の会社員や他の専門職を目指す場合でも同じです。中高生で将来設計をしっかりもっていることはめずらしいと言えます。

 

介護士の給与を知っていますか?

 

今、そんな生徒に話ができるなら、私たちは介護士ではなく、看護師、その他の専門の人たちになることをお勧めします。介護士の給与や就労環境などを具体的にしてっている生徒はほとんどいません。

 

介護士を目指すなら、まず看護師を考えてみないか
 

「人を支える仕事がしたい」「医療や福祉の現場で働きたい」そう考えたとき、真っ先に思い浮かぶのが介護士という職業かもしれません。それは、老人社会において必要不可欠の職業です。介護士がいないと私たちの老後は大変です。介護士不足はすでにおこっており、若い人が介護士になってくれることであと10年程度生きられる老人にとってはかなり助かります。しかし、そんな介護士はあまり給与が良い職業とは言えません。

 

 

つまり、老人を手助けすることで、自分が犠牲になる可能性があるのです。

 

一方で、「そんな仕事」と言ってしまうと多くの批判があるため、なかなか教育関係では説明されにくいことです。

 

また、社会的に現実的に非常に多くの人数が必要とされており、その為に宣伝も多くあります。つまり、目につきやすい職業・職種なのです。

しかし、もしあなたのお子さんがこれから職業を考え、就職の準備をするとか、進路を決める場合、または資格取得を目指すなら、介護士ではなく看護師という選択肢を本気で検討させてみてほしいのです。

 

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看護師は確かに簡単な資格ではありません。学校でかなり勉強が必要です。それでもなお、看護師を目指す価値は十分にあります。高校生にとって看護科は医学科よりはずいぶんと合格の可能性が高まる進路選択です。

 

看護専門学校であれば偏差値で考えると50程度で十分合格できます。専門学校は3年間であり、学費も1年分おさえることができますし、看護師になれる割合は9割程度と現実的にかならず看護師になれる環境があります。さらに就職も比較的容易で、給与水準も十分と言えます。

 

看護師になるための看護科がある大学への入学が難しければ、看護専門学校へ。もし看護師にどうしても興味がなければ、他の職種・病院で働く他の専門資格という道もお勧めです。

 

つまり安易に介護士に向けて進むのではなく、十分考えて進路や就職を考えてほしいのです。
 

IB利用入試で直面する筆記試験「基礎学力」を確認するための試験の内容とは

 

国際バカロレア(IBDP)を活用した大学入試では、「共通テスト不要」 という大きなメリットが注目されがちです。しかし、だからといって試験がないわけではなく、大学や学部によっては「基礎学力」を確認するための筆記試験を課す場合があります。

この筆記試験の内容と対策は、想像以上に複雑で、多くのIB生を悩ませるポイントです。今回は、IB入試における筆記試験の実態と、効果的な対策方法について、具体的に解説していきます。

① 筆記試験は「基礎学力」を測るが、共通テストとは別物
国立大学のIB入試で筆記試験が課される場合、その目的は「その学部で学ぶために必要な基礎学力を持っているか」を確認することにあります。しかし、この「基礎学力」という言葉に惑わされてはいけません。

 

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その内容は、大学入学共通テストのような広範囲な知識を問うペーパーテストとは、根本的に異なるのです。

 

まず、主な目的についてです。IB入試の筆記試験は、志望する学部で学んでいくために必要とされる、特定の分野における基礎学力を確認することに重点が置かれています。これに対し、共通テストは、高等学校で学んだ広範な知識や技能が、どの程度身についているかを総合的に評価することを目的としています。

次に、試験範囲の違いも明確です。IB入試の筆記試験は、志望学部に関連する科目に絞って出題されることがほとんどです。例えば、工学部志望であれば数学か物理、医学部志望であれば数学の特定分野、といった具合です。一方、共通テストでは、6~7教科、8科目に及ぶ非常に広い範囲から出題され、すべての科目で一定以上の得点を求められます。

出題傾向も一線を画します。IB入試の筆記試験では、単なる知識の再現ではなく、IBDPで培われた思考力や論理的表現力が問われる問題が多く見られます。これに対し、共通テストは、知識の定着度や計算処理の正確さ・速さも評価の対象となります。

 

 

つまり、IB入試の筆記試験は「深く絞った学力」を、共通テストは「広く浅くない総合力」を測るものと捉えると、両者の性格の違いがよくおわかりいただけるでしょう。

 

しかし、

② 大学によって試験内容は千差万別

です。


筆記試験の有無や内容は大学によって大きく異なり、統一されたものはありません。まず、筆記試験そのものを実施しない大学も多く存在します。つまり書類審査と面接だけです。面接すらない大学学部もあります。

一方、筆記試験を実施する大学でも、その内容は多様です。

 

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東北大学の特別選抜(IB枠)では、書類審査・面接に加えて筆記試験が課されます。
大阪大学の帰国生徒入試などでは、学部ごとに小論文・面接・口頭試問が行われ、内容は多岐にわたります。

広島大学の「光り輝き入試(国際バカロレア型)」でも、学部によっては筆記試験や小論文が課される場合があります。

このように、「IB入試=面接と書類選考だけ」という単純な図式は成り立たないことを、まずは認識しておく必要があります。

③ 最大の難関:過去問が公表されていない


ここで、IB生にとって最も頭を悩ませる問題が浮上します。それは、多くの大学がIB入試の過去問題を公表していないという現実です。

例えば、関西大学の2026年度IB入試では、経済学部において志願者がいなかったため、問題自体が作成されていなかったというケースも報告されています。このように、受験者数が少ない入試方式では、過去問がそもそも存在しない、または非公開であることが珍しくありません。

過去問がないということは、試験の形式、難易度、出題傾向を事前に掴むことが非常に困難であることを意味します。これは、対策を立てる上で大きなハードルとなります。

過去問がある場合でも、実際にそれを解いてみて100点満点中の50点程度であれば十分です。受験してみましょう。50点で不合格になるという確かな情報がある場合は考えなおせばよいでしょう。情報がない場合は50点でも面接や書類審査に合否がゆだねられる可能性があり、受験してみる価値は十分です。たった50点では合格できないと萎縮しがちですが、そこは励ましが重要です。

 

 

④ それでも対策は必要

 

では、過去問がない中で、どのように対策を進めればよいのでしょうか。

ここで重要になるのが、「大学入学共通テスト」レベルの問題を解くことです。結局ここにたどり着くという矛盾です。

先述の通り、IB入試の筆記試験は共通テストとは別物ですが、「基礎学力」を問うという点では、根底にある学力のベースは共通しています。それは募集要項の筆記試験の説明文とも一致します。

 

次回に続きます。

 

受験期の子ども。子どもに影響する親自身のメンタルコントロール術と適切な距離感とは⁈

 

子どもの学習環境は重要です。自宅でいかに快適に学習できるか、それは成績にも直結する問題です。その「環境」で物理的・生活的な土台を整えたら、次は親自身の“心の姿勢”に向き合う必要があります。

今日はそんな話です。子どものことというより、親のことです。

受験期の親の役割「親のメンタルが、子どもの点数を変える」

 

 

「環境」「生活環境(食事・睡眠・室温)」についてはすでに何度もお伝えしました。本当に教育とは大変なものです。机の上は片付き、食事の時間も規則正しくなり、エアコンの風向きまで調整した。素晴らしいスタートです。

しかし、ここで一つ、正直に認めなければならないことがあります。

環境がいくら整っても、親の心がザワザワしていると、子どもは必ずそれを察知します。

むしろ、環境が整えば整うほど、親の「不安」や「期待」がストレートに伝わりやすくなる。なぜなら、それ以外に干渉する材料がなくなるからです。

今日は、親自身のメンタルをどうコントロールし、子どもとどういう距離感を保つか。この「見えない環境」を掘り下げます。

 

 

大前提:親の不安は100%子どもに伝染する

脳科学の研究で明らかになっていることですが、人間の扁桃体(恐怖や不安を感じる部位)は、家族の微妙な表情や声のトーン、ため息などに過敏に反応します。特に思春期の子どもは、親の「無意識の焦り」を感じ取るセンサーが非常に発達しています。親に怒られそうな時に感じるあれと同じですね。

つまり、あなたが心の中で「このままで大丈夫だろうか…」と不安になればなるほど、子どもは「親が信頼してくれていない」と感じ、自己肯定感が下がり、結果として勉強への集中力が削がれるのです。

ここで“良い距離感”と“悪い距離感”を明確にしましょう。

良い距離感(適切な関わり)vs 悪い距離感(過干渉・放置)
 

■ 声かけ

【良い距離感】
「今日は何をやるの?」本人に選択させる問いかけ。答えを引き出さず、考えるきっかけを作る。

【悪い距離感】
「数学終わったの?何点取れたの?」結果や進捗を追い詰める質問。やったかどうかではなく、やろうとしていることに目を向ける。

 

 

■ 表情・態度

【良い距離感】
穏やかで一定。朝も夜も同じトーン。成績の良し悪しで態度を変えない。おちついて、おちついて。

【悪い距離感】
機嫌が成績に連動。良いとニコニコ、悪いと無言。子どもは親の表情を敏感に読み取る。イライラはすぐに伝わります。

■ 情報収集

【良い距離感】
受験情報を親が仕入れるが、子どもに押し付けない。「こういう選択肢もあるよ」と提示にとどめる。選択してもらえるように、いくつかを提案する。

【悪い距離感】
「〇〇塾のテキストがいいらしい」「△△高校の評判が変わったよ」と頻繁に情報を更新し、子どもを混乱させる。

 

 

■ 休日の過ごし方

【良い距離感】
本人のペースを尊重し、たまに家族でリセットする時間を作る。勉強時間より質を重視する。

【悪い距離感】
休日も「今日は何時間やるの?」「まだ終わらないの?」と監視モードが切れない。休むことも受験対策だと認識する。どんな時でも、休息時間は大切にすべきです。

悪い距離感がもたらす3つの致命的なデメリット
子どもが「親の顔色」を読むことにエネルギーを使い、勉強に集中できなくなる。

親の期待に応えようとするあまり、自分の苦手分野を隠すようになり、弱点克服の機会を失う。

受験が終わった後に「親に操られていた」という後悔が残り、親子関係に亀裂が入る。

逆に、良い距離感を保てれば、子どもは「自分は信頼されている」という安心感を持ち、失敗を恐れずに挑戦できるようになります。これは、模試の点数以上の力を発揮します。

いったん悪い距離感がデメリットを生んでしまうと、それを取り消す努力はその10倍です。早めに親が自分自身を見つめ直し、なおすのではなく、変化していきましょう。親が悪いということではありません。子どもの成長にあわせて、親も変化しなくてはいけないだけです。

難しいですか? もちろんそれは簡単ではありません。ついつい言ってしまうことを変える事は意識しても難しいです。性格という言葉で片付けられがちですが、それでもそれを変えることはできます。時間をかけてゆっくり親が変わっていくことで子どもに良い影響を与えることができます。親の心を整え、子どもによい影響を与えるために。

親のメンタルコントロール。たった3つの「やめる」

では、具体的にどうすれば親の心が整うのか。私はこれを「3つのやめる」と呼んでいます。

 

次回に続きます。

記事の全文は👇のnoteで読めます。国際バカロレアとかインター校に興味がある人向けのnoteです。教育、受験、英語教育、海外大学、インター校、国際バカロレアに関してです。

 

国際バカロレア教師というキャリアの魅力


「教師になりたい」

その選択はここ数年でかなり否定されています。

 

しかし、英語を使いこなせるIBDP卒業生にとって、その英語を大きなメリットとして使える職業はIB校の教師です。

 

公立学校の教師の待遇に悪い注目が集まる中、今、国際バカロレア(IB)校の教師という道が注目されています。

 

日本の教育現場でありながらグローバルな視野を持ち、高い専門性と充実した待遇を兼ね備えたこの職業は、従来の教師像を超える新たな可能性を約束します。

この記事では、以前お伝えした基本情報をアップデートした新しい内容です。

 

具体的な実例を交えながら、IB教師というキャリアの魅力をあらためてお伝えします。

グローバルに展開するキャリア「教育資格は世界共通のパスポート」
 

IB教師の資格は、世界共通のパスポートです。日本で経験を積めば、アジア・欧州・中東など世界中のIB校への転職が可能になります。語学面での問題はありますが、日本語(教科)の教師としても就職可能です。

 

実際、インター校の教員採用をめぐる2025年のデータを見ると、中東が最も人気の赴任先となっており、UAE(アラブ首長国連邦)が第1位、カタールが第2位、サウジアラビアが第5位、クウェートが第10位と、トップ10のうち4カ国が湾岸諸国を占めています。もちろんご存じのように米国とイランによる戦争で一気に変化が生じています。

また、東南アジアでもインター校セクターの拡大が続いており、マレーシアへの応募は2023年の2,939件から2025年には3,818件へ、タイへの応募も6,606件から7,203件へと増加しています。

 

イギリスの教育関係者の間では「教員資格は今やグローバルなパスポートだ」と言われるようになっており、海外で教える魅力は給与面だけでなく、個人的・専門的な成長にあると指摘されています。

驚くべき給与水準

 

国内IB校の実例
気になる待遇面を見てみましょう。国内IB校の求人情報からは、具体的な給与レンジが確認できます。

愛知県にあるインター校(IBDPあり)では、数学教員の想定年収が450万〜900万円という募集がありました。年間休日は154日(2022年度実績)とされています。

 

東海地区の一条校IBDP認定校でも同様の募集がありました。

横浜のインターナショナルスクールでは、国語教師の募集で月給40万円〜、年間休日約145日という条件が提示されています。

 

この学校は2024年にIB PYP認定校となり、2028年の高等部開校に向けて成長フェーズにありますので、教師の採用も継続中です。


国内日本語IB校でも大卒初任給256,600円、修士課程修了者初任給273,600円という待遇で、IBの国語科授業や日本語指導を担当する教員を募集しています。通常の教師の募集と比較すると条件面でも優遇されています。

日本の公立学校教員の平均年収は約400万円台ですが、IB校の給与水準はこれを20%程度上回るケースが多く見られます。その後の昇給も大きく期待でき、転職も容易です。

充実した休暇制度「公認早帰り」という文化


インター系IB校では、教師に対しても夏季・冬季・春季休暇がかなり長く確保されていることが多く、海外旅行や自己研鑽にたっぷり時間を使えます。

 

インターナショナルスクールでは休暇の日数が一般的な日本の優良企業と比べても遜色のない、あるいはそれ以上の休日が確保されています。

また、広島県のIB校では変形労働時間制を導入し、学期中に残業せず早く帰る日を「公認」する文化があります。こうした働き方の柔軟性も、IB校の大きな魅力の一つと言えるでしょう。

成長し続ける環境「教える専門家」から「学びの専門家」へ
 

IB教師は「教えるプロ」であると同時に自分で「学ぶ必要性」もあります。

 

IB機構が提供するカテゴリー別ワークショップでは、IB認定取得のための基礎研修、経験豊富な教員向けの実践改善、IB教育の本質を深く掘り下げる上級研修と様々なキャリアアップにつながる研修が用意されています。

 

最終的には、IBコーディネーターやワークショップリーダー、学校コンサルタントといった上級職も目指せます。

 

IBEN(IB Educator Network)に参加すれば、ワークショップファシリテーター、学校コンサルタント、新メンバーのトレーナーなど、多様な役割を担うことができます。オンライン学習に慣れているIB卒業生・海外大学卒業生にとっては、オンライン研修でステップアップしやすい環境が整っていることも大きな魅力です。

IB教師への具体的なステップ


IB教師になるための道のりは、以下のステップで整理できます。

ステップ1:教員免許の取得
まずは日本の教員免許状を取得します。一条校で働く場合は必須となります。インターナショナルスクールの場合は必ずしも日本の免許は不要ですが、IB校では学士号以上の学位が求められることが一般的です。

ステップ2:IB教員資格(IBEC)の取得
IB教員資格は正式には「IB Educator Certificate(IBEC)」と呼ばれ、IB機構が認める専門的な認定資格です。文部科学省もIB認定校で教える教員に対して、IBが定める専門的な研修を受け資格を取得することを推奨しています。国内では、IBECプログラムを提供する大学院や養成機関で所定の科目を履修することで取得できます。

ステップ3:IB校での実務経験
資格取得後、IB認定校で実際に教える経験を積みます。この段階で、IBの探究型カリキュラムの設計・実施・評価の実践力を身につけます。

ステップ4:カテゴリー別ワークショップへの参加
IB機構が提供するワークショップに参加し、スキルを継続的にアップデートします。カテゴリー1から3へと段階的に学びを深めていくことで、専門性が高まります。

ステップ5:キャリアアップ
経験を積んだ後は、IBコーディネーター、ワークショップリーダー、学校管理職など、上級職へのキャリアパスが開けます。IBENへの参加もその一環です。

「一条校」で働く選択肢、日本の制度内でIBに関わる
 

日本の学校教育法第1条に基づく「一条校」でもIBを導入する学校が増えています。一条校とは、学校教育法第一条に定められた正規の学校のことで、日本の高卒資格を取得しながら同時にIBディプロマも目指せるという大きなメリットがあります。ここでの教師とう仕事は、日本の教育課程とIBプログラムの両方に関わるやりがいのある仕事と言われます。

一条校の場合、給与体系が日本の一般的な教員採用と同一であることもあるため、待遇面については事前に確認が必要です。都道府県によって待遇差があります。

 

ただし、IB教育に関わりながら日本の教育制度の中に身を置けるという点は、多くの教員にとって魅力的な選択肢となっていますし、将来の変化の可能性に対しての安全策と言えます。

多様性が認められる職場、異文化理解と柔軟性が鍵
 

インター校は国籍や経歴が多様な教員が集まる環境です。例えば、日本の某インターナショナルスクールでは、日本人職員でもほぼ全員が海外留学などの海外経験者です。職員がトリリンガルであることも珍しくないといいます。

 

日本語国語教師の募集であっても、社内の公用語は日本人同士も含め英語であり、「国語教師でありながら、国際環境で専門性を磨ける」ことが特徴として挙げられています。もちろん、日本語教師に求められる英語力はそれほど高くなくても良いことが多く、学校やその国によってさまざまな能力で就労が可能です。インター校勤務だから英語はかなりうまくないといけないという思い込みはよくありません。


たとえ一条校であっても、海外経験豊富な日本人教員と外国人の教員が共に勤務し、日本語と英語を使い分けながら教育を行う学校が増えています。異文化理解と柔軟性は、IB教員に求められる重要な資質です。IBENの参加者による振り返りでも、専門知識と同等に、共感力・傾聴力・敬意といった情緒的知性が重要であると指摘されています。

未来を創る教室への一歩
 

IB教師というキャリアは、日本の教育現場にいながらにしてグローバルな視野を持ち、高い専門性と充実した待遇を両立できる、新しい教師像です。

世界共通の資格を活かしたグローバルなキャリア展開
国内IB校で年収450万〜900万円という比較的高い給与水準
充実した休暇制度
「学びの専門家」として成長し続けられる研修環境
キャリアパス
一条校で日本の教育制度内にいながらIBに関わる選択肢
多様なバックグラウンドを持つ教員チームでの協働


「IB校の教師になりたい」その一歩を、今日から踏み出してみませんか。