ソウルの路地裏のぞいてみれば -42ページ目

DMC(デジタル・メディア・シティー)の衝撃

昨日紹介した韓国映画博物館は、DMC(デジタル・メディア・シティー)という、大きな大きな施設の中に入っている。


いや、これはもう「施設」の域を出ている。


一大都市である。



↓DMCホームページ

http://dmc.seoul.go.kr/


ソウルの路地裏のぞいてみれば

ソウルの西、ワールドカップ・スタジアムのちょっと向こう側に「上岩洞(サンアムドン)」という地区がある。


以前は何もなかった郊外の地区だ。


そこに韓国は巨大デジタル都市を作り上げた。


それがDMCである。



ソウルの路地裏のぞいてみれば

ご存じのように韓国は90年代、デジタル&ITを国家戦略の柱に据え、成長を加速させた。


このDMCは2000年に建設計画が始まり、未だ建設途中の、韓国の国運を賭けた「都市」である。


ちょうどイメージは幕張を想像していただければいいと思う。



巨大なビル群にデジタル・IT・コンテンツの研究機関、企業、国立施設を集中させ、さまざまな研究・事業を行っている。


こんな巨大なプロジェクトを見せつけられたら、日本のIT業界はまったく太刀打ちできないのではないかと思ってしまう。


ただただ圧倒されたのであった。




韓国映画博物館

澗松美術館見学を終えた僕は、今度はもう一か所、どうしても見たかった博物館へ向かった。


それが



「韓国映画博物館」↓

http://www.koreafilm.or.kr/museum/



韓国映画の歴史、撮影に使われた小道具など、韓国映画の資料を総合的に展示している。


韓国映画の黎明期はナ・ウンギュと団成社にさかのぼる。


ナ・ウンギュは韓国初の映画監督・兼・俳優であり、また団成社は韓国初の映画館&映画会社である。


展示はその当時の貴重な資料やフィルムから始まり、現在の韓流ブームまでをたどっている。




僕が韓国語を勉強していた20年前は、今のような韓流ブームなどあるわけもなく、韓国映画や韓国ドラマは日本でほとんど見られなかった。


ごくたまに日本で公開される韓国映画が、ほとんど唯一の教材だった。


その当時見て韓国語を勉強した映画に


「チルスとマンス」

「風吹くよき日」

「われらの歪んだ英雄」


などがあるが、それらの資料を見て、当時を懐かしく思い出した。



今の若い人は、こんな映画知らないんだろうな~汗


こちらも何と観覧無料!!

書評「ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争」

今日も最近読んだ本を紹介したい。


ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 上/ディヴィッド・ハルバースタム
¥1,995
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ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 下/ディヴィッド・ハルバースタム
¥1,995
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話題の書である。


そして読むには相当な気合いが必要な、重厚な書である。



朝鮮戦争については本ブログでもたびたび述べてきた。


この戦争はもともとは金日成の野心と、それを後押しした共産主義陣営がもたらした侵略戦争であった。


そして当時の東西対立とアメリカの極東戦略が微妙に交差し、複雑で皮肉な過程をたどっていく。



本書は当代随一のジャーナリストである著者が、膨大な資料と取材の末に記した、一代歴史書である。


彼の主張を一言でいうならば、この戦争にはまったく「戦略」がなかった。


アメリカは言うに及ばず、北にも、そして中国やソ連にもである。


まったく戦略がなかったにもかかわらず、ただ「野心」のみで開戦が行われた。


そして後に残ったのは、朝鮮の人々の過酷で悲惨な犠牲だけであった。



徹底した取材に裏打ちされた膨大な事実が、ずっしりと胸に迫ってくる。


マッカーサー、金日成、スターリン、毛沢東と、この戦争を取り巻く登場人物の思惑が交差する様子も、しっかりと描写されている。


なぜ兵士たちは、戦場に散らなければならなかったのか。


そしてなぜ朝鮮の人々は塗炭の苦しみを味わわなければならなかったのか。




読めば読むほど、この戦争がいかにばかばかしく、むなしいものであったかを感じてしまう。



つい先日、38度線を見てきた僕には、重いメッセージとなって伝わってきた。

韓国ドラマ「熱血商売人」

今回の訪韓で見たもう一つのドラマ。


それが



熱血商売人↓

http://www.kbs.co.kr/drama/dealer/index.html



自動車セールスの世界でトップを目指す夢を抱いた若者と、彼を取り巻く人々。


カネと成功、そして人生の物語だ。



主役はパク・ヘジン(らしい)。 僕はこの俳優さん、知りませんあせる


共演はチェ・ジョンアンとチョ・ユニ。


チェ・ジョンアンは久しぶりのテレビ復帰だそうだ。




スピーディーなストーリー展開で、飽きさせないドラマである。


原作は漫画らしい。



主役のパク・ヘジンがいかにして夢をつかむか、そしてその過程で何を学び、どう成長していくか、がポイントのドラマだ。



日本では放映されるだろうか?


パク・ヘジンがどのくらい人気があるかによるかも。








書評「日韓併合―韓民族を救った日帝36年の真実」

今日は久しぶりに書籍紹介をしたい。


最近、興味深く読んだのがこの本↓


日韓併合―韓民族を救った「日帝36年」の真実/崔 基鎬

¥1,680
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韓国人の手による、


「日本の朝鮮植民地支配はいいことだった。日本が併合してくれなければ、朝鮮はもしかしたらこの世から消えていたかもしれない」


という主張の本。


この手の本は他にもいっぱい出ている。韓国のように「日本=すべて悪」とする考えに真っ向から疑義を唱える主張だ。


歴史をどのように捉え、どのように解釈するか、という問題は「史観」の問題である。


僕は、物事には0か100というのはあり得ないと思っている。


確かに日本は植民地支配の過程において、著者の言うようにいいこともしただろう。

そして韓国の言うように悪いこともしたに違いない。


大切なのは、事実を冷静に捉え、解釈することだと思う。


だから、今の韓国のように何でもかんでも日本が悪い!という主張を聞くと、正直げんなりしてしまう。


従軍慰安婦問題などはその典型だ。(そもそも従軍慰安婦を「強制」連行したなどどいう話は、作り話だったことが証明されている)


著者の次の言葉が印象的だ。


「批判する側は日本の植民地支配=悪という結論が先にありきで、歴史の事実に目を向けようとしない」


「あったこととなかったことを混同すると、歴史の歪曲になり両国にとってためになることは何もない」


「ゆえに両国は(冷静に真実をみつめ)歴史を修正すべきである」




我々は、高い志をもって自らの「史観」を磨いていかなければならないのではないだろうか。