お正月には着物を着よう?! | 帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

4度結婚したオンナの、「幸せ」の追求と日々。
5年間のタイ、バンコク生活から2018年末に台湾、台北に移住し、5年。
日常着として「着物」を愛用、旅行含め「着物」に関するあれこれを綴ってきました。
2024年日本を拠点に再出発


皆さんはお正月に、晴れ着を着ますか?

(だいぶ気が早い?)





着物を思う時、切り離せないのが、幼い頃の思い出です。


ただの勤め人の両親と私達という、4人家族のごく普通の家庭でしたが、


(父は長男でしたが分家し、祖父母とは暮らさず、母と新たに家を建て、核家族という形態でした)


お正月には、晴れ着を着て、一通りの決まりごとをし、2日には初詣に行き、3日には親戚が集まるか出かけて行くのが恒例でした。





お正月に、晴れ着を着るのは

着衣始 きそはじめ の名残だと言われていますが、



「着衣始(きそはじめ)」とは、お正月にふさわしいきものを新調して新年を迎えていた習わし


諸説ありますが、どれも江戸時代からのものらしいですね。



 私は21の歳に嫁ぎましたが、先方の家にはお正月に着物を着る習慣がなかった為に、嫁入りの荷物の中に、お相手の方用に仕立てた着物一式も入っていて、何度かは袖を通していたような


男の人の着物姿で、一番素敵だったのは父でしたから(≧∀≦)

更には既にお別れしてしまった方の着姿は影が薄すぎて(苦笑)

思い出せません。


でも、いつからか着なくなった

「お正月の晴れ着」


それは、まあ離婚、再婚、をしてきた中で、それどころではなかったり、実家の風習であって、新たな自分達の生活スタイルには必然ではなくなったから。


歴代の(笑)夫達は、着物を着る機会のなかった方々ばかり。

私も、持たされた着物を箪笥ごと売ったあとには、数十年間着物とはご縁がなかったわけで



そもそも、

神棚が無い家、さらには家ではなく、マンションなど「部屋」へと住居が変化した頃から、だんだん習慣も変わってきたのかもしれませんね。




お正月、初詣の意味や晴れ着についてhttp://www.kyosei-tairyu.jp/osyougatu/osyougatsugyouji/hatsumoude.html




タイで着物にハマり始めたのは、タイ生活を始めて2年目から。


2年目はゆかたで花火によるカウントダウンを見に、


3年目のお正月には、夫にもゆかたを着せ、合わせて私も綿の着物で、近所のお寺に行きました。


タイでは2月の旧正月が華やかですが、1月は大晦日のカウントダウン以外は盛り上がらず、街にはまだクリスマスソングが流れています(≧∀≦)


4年目となった今年のお正月は、前国王様の服喪期間でしたから、更に街中が沈んでいて、クリスマスツリーの色遣いも金銀に白やブルーなど、寒色系に抑えられていました。


私はどこに出かけるわけでもなかったのですが、自宅で久しぶりに「お正月に晴れ着」を着てみました。



普段着物とは違う、なんとも言えない上質感と、気分が高揚するのを感じました。


どこにも出ないけれど、

ハレの日。


パーティなどもそうですが、日常から離れ、非日常的な場所と装い、

ドレスやヒールは、女性を少し背伸びさせます。


着物もそう。

男性も、タキシードや着物は同じような感覚になれるはずです。


この、背伸び、の感覚が、次のステージにいざなってくれる大切なものなんだと思うのです。


背伸びした自分にふさわしいところ、

それを一年目指し、次の年(歳)の始めに、またちょっと背伸びする。


一年に一度はそんな機会を持ちたい。

習慣は変わり、必然ではなくなった様々な風習や文化と呼ばれるもの。


自分スタイルで、気持ちよく新たに取り入れるのも悪くない、そんな風に感じた今年のお正月でした。


いよいよタイでも喪が明け、5年目のお正月まで2ヶ月。


お正月に晴れ着を着てみましょうかね。

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(鏡に写して撮っていますので、左右反転しています。右前左上に着ていますので、ご安心下さい。)


冒頭で、早すぎる?と書きましたが、
タンスの肥やしにしてしまった着物を着るのに、お正月は良いきっかけになります。

着付けが出来るようにする目標や、晴れ着に足りないものを調達するのに、


あと2ヶ月は、ちょうど良いかな?


ちょっぴり背伸びをしたお正月、2018年を迎える提案でした💕