東京証券取引所本館の北、道路を挟んで日本橋川の辺に鎮座する小さな神社です。
全景
拝殿
兜岩
1871年(明治4年)、東京商社(三井物産の前身)の移転に伴い、古くから鎧の渡し(現在の鎧橋近く)付近にあった鎧稲荷(創建不詳。平将門を祀っことが起源ともいわれています。)と兜塚を遷座し、この際、兜塚として祀られていた源義家を祭神にし「兜神社」として社殿を建立します。更に、鎧稲荷を合祀し、兜町の鎮守となる兜神社が創建されました。
1874年(明治7年)、源義家が祭神から外され、新たに三井家の守護神、三囲稲荷神社(現在の三囲神社)の境内社である「福神社」から大国主命と事代主命を勧請して合祀しました。
1878年(明治11年)、東京株式取引所(現在の東証)が設立される際、東京株式取引所が氏子総代となり、取引所の鎮守としての兜神社が創建されます。
1927年(昭和2年)、若干位置をずらして現在地に移転。1971年(昭和46年)、首都高速道路江戸橋ジャンクション建設で解体していた社殿を新築しました。
境内には兜町の名の由来となったと言われている兜岩が安置されています。
現在、授与品などの対応は東証で行っていて、祭祀などは「日本橋日枝神社(日枝神社日本橋摂社)」が兼務しています。
御朱印
2019年(令和元年)10月28日拝受
兜神社(かぶとじんじゃ)
御祭神:倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
大国主命(おおくにぬしのみこと)
事代主命(ことしろぬしのみこと)
御利益:証券界の守り神
近隣の駅:茅場町駅(東京メトロ)徒歩6分
日本取引所グループ公式サイト内