下谷神社にお詣りし、秋葉神社に向かう道のりで街路樹として植えられているのを見かけました。他にも、結構、色々なところで目にします。道端の植物の存在を特に気にかけていなかった頃には気付かなかったことですが、心がけて見るようにすると、少しずつ自分の世界が広がってくるような楽しさが味わえます。


ヤマボウシ
科名と属名:ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属
学名:Cornus kousa(Benthamidia japonica)
英名:Kousa Dogwood、Japanese Flowering Dogwood
和名:ヤマボウシ(山法師)
分類:落葉小~中高木
樹高:5~10m
開花期:5~7月
中国、朝鮮半島、日本の東北地方南部から四国、九州、琉球諸島に分布します。江戸時代には欧米へ渡り観賞樹木として栽培されています。
ある程度耐寒性も強く、札幌市周辺でも植えられています。
初夏を代表する花木で、花びらのように白く見える総苞片をつけて花を咲かせます。山林などに自生しますが、花、実、紅葉が観賞の対象となり、街路樹や庭木などにも植えられています。
和名の「ヤマボウシ」は、中心に多数の花が集まる頭状の花序を法師(僧兵)の坊主頭に、花びらに見える白い総苞片を白い頭巾に見立てたことに由来します。
近縁のハナミズキ(アメリカヤマボウシ)よりも花期が遅く、葉が完全に開いてから、枝の先に上向きにまとまって多数の白い装飾花(実際は総苞片)が上向きに咲きます。総包片が4枚(2対)あり、その中心に淡黄緑色で小さく目立たない花が、球状になって20個から40個ほど密集しています。花の形は、ハナミズキによく似ています。ハナミズキの総苞片の先端には窪みがありますが、ヤマボウシは先端が尖っています。