「小学校辞める」
アメリカから引っ越してきて
この7ヶ月間
何度この言葉を
泣きじゃくるいっくんの口から聞いたことでしょう。
お友達を作るのが得意ないっくんの周りにはいつもお友達がいてよく遊びに来ていました。お友達は好きだけど、学校が大嫌い。いつも決まってそう教えてくれました。
個々を尊重し
小さな成長も見逃さず
褒めて!褒めて!褒めまくる!
アメリカ教育がスタンダードのいっくんにとって、集団行動で学校の型にはめようとするスタイルだった近所の公立小学校のスタンスに苦しみました。
私も母親として
いっくんと一緒に悩んだ7ヶ月間でした。
「できないことに目を向けるのではなく、小さな成長を見つけ励ましてあげてください」何度となく
先生にこんなお願いをし
掛け合ってみました。
難しいお願いをしているつもりはなく、
できないところに目を向け指摘ばかりするのではなく、
その子の得意なこと、いいところに目を向けてほしかった。
例えば、忘れ物をする生徒に
罰を課すにではなく
忘れずに持ってきた生徒に小さなご褒美をあげる。
アメリカでは
匂い付きにリップスティックを
手の甲に塗り
いい匂いがかげる
そんな些細なご褒美が子供にはうれしく記憶にに残ったりするもの。
アメリカで英語が話せなくても
1回も学校に行きたくないと言わなかった彼が毎日泣きながら学校にいく。
時々は行けない。
そんなふさぎこんだ様子を見ているのが親としてもとても辛かったです。
気づけば、彼の心のよりどころは「英語」でした。公立小学校のあとに通ってたインターナショナルアフタースクールのクラスでは、誰よりも英語ができ、いつでも褒めてもらえる。
彼の中で英語、そして
それを取り巻く先生や環境に対するポジティブな感情は増すばかり。
アフタースクールだけは行くと休まず通っていました。
ある日いっくんに
違う学校に通うという選択もあるんだと伝えると彼は
「いっくんは英語の学校にいきたい」と言いました。
英語の学校にいく
要はインターナショナルスクールに行くということは
公立小学校でやるような
なんちゃって英語ではなく、アメリカで勉強していたようなネイティヴの子供が学ぶ英語。
それに加え、日本人として国語の勉強もあるので1科目増えて勉強が余計に大変になることやネガティヴなことも伝えたけれど、彼の意思は固く本気でした。
そこから、私も本気で学校を探し
家族で見学へ。
本当にいろいろ見て回りました。
その中で彼にぴったり!と思えるインターが見つかり、英語での面接、筆記試験。
高い倍率を勝ち抜き合格したいっくん。
今日で本当に日本の公立小学校を辞めました。
これで全てが解決されたとは安易に思えないけど、こどもは「できる」と信じ
そばで見守り、こどもの生活力を身につけるために必要なときに手を貸す。
そんな親でありたいと思っています。
いろいろお子さんに対して悩んでいるとメッセージをくださっているみなさん。
大丈夫!
だってあなたのお子さんも
私の息子たちも絶対に乗り越えていける力があるから。
そして私たち親だって!
寄り道したって
大変なこともあるけど
生きる喜びを感じられるかどうか。
親子二人三脚でがんばります。