息子みっちゃんは今6年生です。

 

3歳で自閉症と診断されてから児童発達支援施設へ通っています。

 

そこは母子でも通えるところです。

 

多い時は週2〜3回母子で行く事もありました。

 

 

療育現場でのみっちゃんは

 

大人しく椅子に座り朝の会に参加しています。

 

一見、大人しくて偉い子。と見えるかもしれませんが

 

今、思えば

 

座っている時は、ぼーっとしてる様に見えました。

 

先生のお話を聞いてる様で

 

実はその場の空気を感じて動けない

 

そんなふうにも見えます。

 

どうしていいかわからず、かたまって座っている。

 

 

 

当時、言葉が無かったみっちゃんは

 

空気を読む事で時間が経っている

 

そんなふうに感じられました。

 

 

活動にも参加します。

 

時々、体が動かない事もありますが先生に手を引かれて一緒に参加したりと

 

決められた活動には、わりと参加できる方でした。

 

当時私は、朝の会も座って参加し

 

活動も淡々とこなすみっちゃんを見て

 

凄いなぁ!偉いなぁ!と心から思う事があまり、出来ませんでした。

 

 

それは何故か

 

なんとなく違和感を感じていたからです。

 

朝の会も、活動中も表情が無かったからです。

 

 

見ていて楽しそうに参加してるなぁとは思えませんでした。

 

 

先生たちは参加出来たみっちゃんの事を沢山褒めてくれます。

 

私もそれを見て、みっちゃん頑張ったね!偉い!

と言ってハグをしますが

 

 

やはり心には常に違和感がありました。

 

 

周りでは、活動を拒んで泣く子、走り回る子など様々です。

 

 

先生たちは、子供たちの安全を守らなければならないので当然、走り回る子を追いかけて抱っこします。

 

泣いてる子を慰め抱っこします。

 

 

当時の私は、その場で感情が出せる子が、羨ましく思えました。

 

それは無い物ねだりであり

 

逆に、参加出来ない子のお母さんからしたら

 

参加できる子が羨ましく思えたりと一人一人思う事は様々だと思います。

 

 

ただ、みっちゃんは一見、何でも淡々とこなしていたので周りからは、その頑張りを気づかれにくいタイプだなと思います。

 

 

実際、私自身も療育現場で働いていた時は

 

手がかかる子を優先的に見る事が多いです。

 

その時の状況にもよりますが

 

周りが落ち着いている時は大人しい子にも声をかけてあげる事はできますが

 

療育現場は、常に何が起こるかわからない場所でもあり、それが小さい年齢だと尚更そうなります。

 

ただ大人しいタイプでも、その子なりに楽しめる事があれば、そこで満たされるのかもしれません。

 

例えば、絵本を読んだり先生とままごとをしたり、友達と遊べたり、給食を楽しみにしてる子など…

 

 

しかし、みっちゃんは言葉も話せなく

 

先生と遊ぶことも、アピールする力もあまり、ありませんでした。

 

絵本も当時はまだ見る事もできず

 

友達とのコミュニケーションなどは、ほとんどありません。

 

給食は偏食で食べれず

 

家からの持ち込みを温めて食べていました。

 

 

小さい頃から

帰宅すると同時にパニックが起こるみっちゃんでした。

 

 

玄関を開けた途端に始まるパニックにいつも

 

疲弊する私。

 

 

当時は何故、帰って来てすぐ始まるの?

 

わけがわかりませんでした。

 

 

さっきまで、あんなに大人しかったのに。

 

その頃、みっちゃんの見えない頑張り

 

気づいてあげる事ができませんでした。

 

 

今、思うと典型的に外で頑張る子

 

だったのかもしれません。

 

 

みっちゃんは、集団など

 

家以外では、とても頑張る子なんだと思います。

 

 

 

外と家では表情が全然違います。

 

私は度重なるパニックに、だんだんとそれに気づいてきましたが

 

 

どうする事も出来ませんでした。

 

これは私が勝手に感じた事ですが

 

療育現場は、毎日ドタバタで人手が足りないほどです。

 

先生に助けを求めるのも気が引けるものでした。

 

もっと大変な子がいるから仕方ない。

 

みっちゃんは出来てるからいっか…。

 

と、いつも諦めてました。

 

本来なら、まだ3歳

 

我慢せず嫌な時は嫌だと表現する時期。

 

みっちゃんは、拒否する表現が苦手でした。

 

いつもにこにこしていたみっちゃん。

 

その見えない我慢は家に帰宅してから爆発していたのかもしれません。

 

 

ただ、それに気づいてからは私も勇気を出して

 

療育の先生にその気持ちを伝えました。

 

伝える事によって何かが急に変わる事はありませんが

 

この不安や心配な気持ちを誰かに吐き出す事で

 

少しだけ気持ちが救われたり軽くなる事ができました。

 

6年生になったみっちゃん。

 

以前に比べるとアピール力がついて、助けを求める事もできるようになってきました。

 

 

外で頑張る事は良い事でもあるので

 

これからも

 

みっちゃんの気づかれにくい頑張り

 

目を光らせて

 

沢山見つけて

 

沢山褒めてあげたいなと思います。

 

 

 

 

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