ニュージャージー州ハリソンの住宅事情 | アメリカの空から日本へ 第2の人生を始めます!

アメリカの空から日本へ 第2の人生を始めます!

12年半のアメリカ生活を終え、2021年3月、日本に本帰国しました。NYC、ヒューストン、サンノゼ、シアトルと転勤を繰返した夫とともに、全米を旅した日々はかけがえのない宝物。これから日本で始まる第2の人生とアメリカの思い出を綴っていきます。

ハリソン(Harrison)という町に引っ越してきてから、1年9ヶ月が経ちました。

ニューヨーク州にもハリソンという町があって紛らわしい。住所を聞かれたら“Harrison, New Jersey”と答えます。

人口1万5千人ほどの小さな町ですが、ニューヨークにPATHトレインで20分で行ける便利さもあり、ここ数年アパートの建築ラッシュ。

町の風景は、私たちが暮らすこの2年足らずの間にも、どんどん変わっていっています。

 

今秋に新しくなったPATHトレインの駅。

それまではまるで、昭和の遺物のような古い駅舎。

エレベーターもエスカレーターもなく、ベビーカーを押すお母さんは四苦八苦していました。

 

駅前に並び立つアパート群。

あっちこっちで工事中!空き地が、どんどんアパートに変わっていきます。

絶対値上がりするから不動産は買いだよ!

先日乗せていただいたUberの運転手はハリソン生まれ、いまが家を買うチャンスと力説されていました。

 

駅前にはファストフード店などが並んでいます。

いまひとつ人口増の恩恵を受けていない店が多い中で、安定した人気を保っているのが、ダンキン・ドーナツ。

ダンキンって日本からは撤退したのですよね。ドーナツもドリンクも安いのは嬉しいけど、ドーナツの味は平凡です。

ハリソンにスタバが出来たら嬉しいかも。

 

今年初めにオープンしたピザ・レストラン。

本格的なバーもあって、近くのスタジアムでサッカーの試合があるときは、スポーツファンでごった返します。

 

高級アパートの一階に新しくオープンした地元コーヒー屋さんの直営カフェ、Coperaco。

自分の部屋みたいにくつろげる雰囲気で、クロワッサンなどの軽食も美味しい。

 

こちらも今年オープンしたベーグルショップ。

「ハリソンにはベーグル屋がない。ならば自分で作っちゃえ!」と4人の若者が起業。

当初はがらがらだった店内も、今では地元のファンを増やし、なかなかの盛況です。

季節限定ベーグルやドリンクにも力を入れています。

 

ハリソンから、この橋を渡って西に向かうと、ニューアーク。ニュージャージー州最大の都市です。

20年前には「全米で最も危険な都市」と言われていましたが、Prudentialなど企業進出や再開発のおかげで改善されてきています。

その証拠に2年前、ニューアークの中心部にWhole Foodsが進出。

こういうグルメ・スーパーがあるなら治安は大丈夫かな、という目安になります。

 

ハリソンは、住みやすい町なのか。

必要なものはだいたいそろっています。

ジャージーシティやニューアークなど近隣の町ほど、家賃は高くない(それでも新築アパートは月々25~35万円と、かなり強気の値段)。

かつては工業地帯で、現在は人も車も増え、空気は悪いです(週末は、静かで空気の澄んだ郊外にドライブしたくなります)。

もともと中南米出身の人が多いのでしょう、地元商店街やスーパーでは英語よりスペイン語のほうが多く聞かれる(英語環境ではありません)。

私たちの住むアパートはインド、中国など多国籍ですが、日本人の姿はありません、おそらく。

 

アパートの契約更新を控え、ここに住み続けるかどうか確かな結論は出ていません。

確かなのは、数年後のハリソンはきっと、お洒落なアパートが立ち並ぶ風景に変わっているだろうということ。

アメリカに来てから、6つめのホーム。こんな小さな町を偶然見つけ、いま住んでいることに、人生の不思議な縁を感じてもいます。