AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」 -179ページ目

マジすか学園3☆#2ー5☆

昼休み

生徒会室ー


峯岸みなみと増田ユカが、昼食をとっていた。
峯岸は、お手製の弁当。
増田は、たこ焼き弁当。

「増田は、本当に、たこ焼き好きなんだな」

「ハホハヒ、ヘッチャ、フヒヤネン!」

学食の
熱々のたこ焼き弁当らしい。

「いよいよ、生徒会選挙の日が近づいてきたな」

火傷しそうな増田を気にせず、峯岸は真面目な顔で話を続ける。
進級して、初めての選挙。生徒会長は、峯岸のアイデンティティともいえるものー。


「会長は、当然、私だろうけど、ほかの役職は、どうなるかな…」


「うち、副会長に立候補しよかな」

「うーん…、副会長は…」

峯岸が、難色をしめす。副会長は、やはり、前田がいいな…と考えていた。


からからと
生徒会室の扉が開き、前田が晴れ晴れとした表情で、颯爽と入室してきた。


「おう!前田!」

「前田はん!」


「こんにちは」と、挨拶をすませ、前田は、自分のある決意を話し始めた。


数分後。



「ぶええええええん」



峯岸の悲しい叫び声が、校内に響いた。

マジすか学園3☆#2ー4☆

ニューヨーク


ジョンFケネディ国際空港ー


定刻通りに到着したサドたちを迎えてくれたセリナ。
チョウコクと秘密を知る数名のOG会のメンバーは、街中を探し回っていた。記憶を失った少女の行方をー。


「すまねー。まさか…、こんなことになるとは…」

「過ぎたことを悔やんでも、仕方ありません。何か、行き先に心当たりは?」


いったい、どこへ?自分の意思なのか?それとも…?


「あいつに土地勘はないはずだ。ましてや、記憶がないのに…。

いや、ひとつだけ…、もしかしたら…」(考えたくはないが…)


「なんでもいいんです!」
サドの想いは切実だった。
シブヤ、ブラック、トリゴヤは、いまだに事実を受け入れることができないまま、
くだんの少女が、行方不明になるという展開の早さについていくのが、やっとだった。
顔を見ないことには、信じられないという思いー。

本当に生きているのか?

幻?


「もし、自分の意思でないとしたら…」
セリナが、ある場所を示唆した。





ハーレム
倉庫街ー


チョウコクが暴れている。
キレのある、得意の拳法をもってー。
相手は、青がトレードカラーのストリートギャングたち。毎日が、死と隣り合わせの貧民窟。生きていくために、盗む。ひとを傷つける。それが日常。

敵の巣窟に単身乗り込んではみたものの、“少女”の手がかりもなく、次から次と、わいてくるように襲いかかる敵に、チョウコクは焦りを感じていた。体力も尽きようかとしていた。
ギャングたちは、当たり前のように手に持ったナイフを振り回す。脅しではない。
余裕のギャングたち。

「Resistance is futile!(無駄な抵抗はやめな!)」


「Bite me.Or better yet ,let me bite you!(やれるもんならやってみろ!)」


チョウコクが、左腕をおさえながら、啖呵をきる。ナイフによる裂傷。出血が動きを鈍らせる。
目がくらむ。



「Move!(どけ!)」

聞き覚えのある…声。

目の前に
ギャングの男が、転がってきた。


「フフフ…ハハハハハハハハ…」
独特な笑声。

薄暗い倉庫内に響き渡る。

チョウコクが、声のしたほうを、見やる。

「お、お前は…?」


黒のスカジャンを身にまといし少女ー
怒りと狂気を瞳に孕む。

爪を噛み、小首をかしげ、その日本人の少女は言った。

「Are you angry?(怒ってる?)」

マジすか学園3☆#2ー3☆

前田は、家を出て、

思い出の場所ー
いつもの河川敷に来ていた。

学校をサボるのなんて、久しぶりだな、と思いながらー。


今日も、相変わらず、川は、左から右に流れている。とまらずに。ゆっくりと。

膝を立て、そこに頭をつけるようにして、座っている前田。

(みなみ…、どうすれば、いいのかな…)


太陽の光が射し込む。


「あれっ!敦子!今日も来てるのか!」

一昨日、出逢ったスカイブルーに蝶の刺繍のスカジャンの少女。茶系の髪が、肩までかかっている。

「晴香!」

「また、喧嘩したのか…。しょうがねーな。ったく」

晴香は、前田の顔の真新しい傷を見て言った。

「喧嘩じゃないよ!喧嘩じゃ…」

あわてる前田。そして、考え込む。

それを優しく見つめる晴香。自然と隣りに座る。

「そういえばさー、晴香って、いくつなの?学校は?」


「レディに、いきなり、年、聞くか!?」


「ははは!レディって」

「おれは、高三だよ。通信制の学校でね」


「そうなんだー。同い年だ。そういえば、こないだ、“夢”って…」


「そうさ!おれの夢は、介護士になることだ。そのために勉強してるんだ」


「えっ!介護士!?わたしもだよ!」


「おお!同志だな」


前田と晴香は、まるで、旧年来の親友のように、話が弾んだ。それは、晴香の雰囲気が、どことなく、“彼女”に似ているからなのかもしれない。いまはなき…。


二人は、時間を忘れて、語り合った。


「なんか、元気出たよ。ありがとう」

「そっか、なんか、よくわかんないけど」

「いまから、学校行くよ」

「おう。おれもそろそろバイトの時間だ」


晴香は、前田の後ろ姿を複雑な表情で見送っていた。


「おいおい、誰かと思ったら、この前のやつじゃねーか」

一昨日の三人組が、またしても、通りかかった。矢場久根女子高の生徒。晴香に因縁をつけてくる。


数瞬後ー


ため息をつく晴香。

「もう、これからは、この辺り、うろつくなよ…」

晴香の足元には、苦しみのたうつ矢場久根の三人組の姿があった。


流れる川を見て、小野晴香は、ひとり、つぶやいた。



「敦子…、お前が憎い…」