マジすか学園3☆#2ー5☆
昼休み
生徒会室ー
峯岸みなみと増田ユカが、昼食をとっていた。
峯岸は、お手製の弁当。
増田は、たこ焼き弁当。
「増田は、本当に、たこ焼き好きなんだな」
「ハホハヒ、ヘッチャ、フヒヤネン!」
学食の
熱々のたこ焼き弁当らしい。
「いよいよ、生徒会選挙の日が近づいてきたな」
火傷しそうな増田を気にせず、峯岸は真面目な顔で話を続ける。
進級して、初めての選挙。生徒会長は、峯岸のアイデンティティともいえるものー。
「会長は、当然、私だろうけど、ほかの役職は、どうなるかな…」
「うち、副会長に立候補しよかな」
「うーん…、副会長は…」
峯岸が、難色をしめす。副会長は、やはり、前田がいいな…と考えていた。
からからと
生徒会室の扉が開き、前田が晴れ晴れとした表情で、颯爽と入室してきた。
「おう!前田!」
「前田はん!」
「こんにちは」と、挨拶をすませ、前田は、自分のある決意を話し始めた。
数分後。
「ぶええええええん」
と
峯岸の悲しい叫び声が、校内に響いた。
生徒会室ー
峯岸みなみと増田ユカが、昼食をとっていた。
峯岸は、お手製の弁当。
増田は、たこ焼き弁当。
「増田は、本当に、たこ焼き好きなんだな」
「ハホハヒ、ヘッチャ、フヒヤネン!」
学食の
熱々のたこ焼き弁当らしい。
「いよいよ、生徒会選挙の日が近づいてきたな」
火傷しそうな増田を気にせず、峯岸は真面目な顔で話を続ける。
進級して、初めての選挙。生徒会長は、峯岸のアイデンティティともいえるものー。
「会長は、当然、私だろうけど、ほかの役職は、どうなるかな…」
「うち、副会長に立候補しよかな」
「うーん…、副会長は…」
峯岸が、難色をしめす。副会長は、やはり、前田がいいな…と考えていた。
からからと
生徒会室の扉が開き、前田が晴れ晴れとした表情で、颯爽と入室してきた。
「おう!前田!」
「前田はん!」
「こんにちは」と、挨拶をすませ、前田は、自分のある決意を話し始めた。
数分後。
「ぶええええええん」
と
峯岸の悲しい叫び声が、校内に響いた。
マジすか学園3☆#2ー4☆
ニューヨーク
ジョンFケネディ国際空港ー
定刻通りに到着したサドたちを迎えてくれたセリナ。
チョウコクと秘密を知る数名のOG会のメンバーは、街中を探し回っていた。記憶を失った少女の行方をー。
「すまねー。まさか…、こんなことになるとは…」
「過ぎたことを悔やんでも、仕方ありません。何か、行き先に心当たりは?」
いったい、どこへ?自分の意思なのか?それとも…?
「あいつに土地勘はないはずだ。ましてや、記憶がないのに…。
いや、ひとつだけ…、もしかしたら…」(考えたくはないが…)
「なんでもいいんです!」
サドの想いは切実だった。
シブヤ、ブラック、トリゴヤは、いまだに事実を受け入れることができないまま、
くだんの少女が、行方不明になるという展開の早さについていくのが、やっとだった。
顔を見ないことには、信じられないという思いー。
本当に生きているのか?
幻?
「もし、自分の意思でないとしたら…」
セリナが、ある場所を示唆した。
ハーレム
倉庫街ー
チョウコクが暴れている。
キレのある、得意の拳法をもってー。
相手は、青がトレードカラーのストリートギャングたち。毎日が、死と隣り合わせの貧民窟。生きていくために、盗む。ひとを傷つける。それが日常。
敵の巣窟に単身乗り込んではみたものの、“少女”の手がかりもなく、次から次と、わいてくるように襲いかかる敵に、チョウコクは焦りを感じていた。体力も尽きようかとしていた。
ギャングたちは、当たり前のように手に持ったナイフを振り回す。脅しではない。
余裕のギャングたち。
「Resistance is futile!(無駄な抵抗はやめな!)」
「Bite me.Or better yet ,let me bite you!(やれるもんならやってみろ!)」
チョウコクが、左腕をおさえながら、啖呵をきる。ナイフによる裂傷。出血が動きを鈍らせる。
目がくらむ。
「Move!(どけ!)」
聞き覚えのある…声。
目の前に
ギャングの男が、転がってきた。
「フフフ…ハハハハハハハハ…」
独特な笑声。
薄暗い倉庫内に響き渡る。
チョウコクが、声のしたほうを、見やる。
「お、お前は…?」
黒のスカジャンを身にまといし少女ー
怒りと狂気を瞳に孕む。
爪を噛み、小首をかしげ、その日本人の少女は言った。
「Are you angry?(怒ってる?)」
ジョンFケネディ国際空港ー
定刻通りに到着したサドたちを迎えてくれたセリナ。
チョウコクと秘密を知る数名のOG会のメンバーは、街中を探し回っていた。記憶を失った少女の行方をー。
「すまねー。まさか…、こんなことになるとは…」
「過ぎたことを悔やんでも、仕方ありません。何か、行き先に心当たりは?」
いったい、どこへ?自分の意思なのか?それとも…?
「あいつに土地勘はないはずだ。ましてや、記憶がないのに…。
いや、ひとつだけ…、もしかしたら…」(考えたくはないが…)
「なんでもいいんです!」
サドの想いは切実だった。
シブヤ、ブラック、トリゴヤは、いまだに事実を受け入れることができないまま、
くだんの少女が、行方不明になるという展開の早さについていくのが、やっとだった。
顔を見ないことには、信じられないという思いー。
本当に生きているのか?
幻?
「もし、自分の意思でないとしたら…」
セリナが、ある場所を示唆した。
ハーレム
倉庫街ー
チョウコクが暴れている。
キレのある、得意の拳法をもってー。
相手は、青がトレードカラーのストリートギャングたち。毎日が、死と隣り合わせの貧民窟。生きていくために、盗む。ひとを傷つける。それが日常。
敵の巣窟に単身乗り込んではみたものの、“少女”の手がかりもなく、次から次と、わいてくるように襲いかかる敵に、チョウコクは焦りを感じていた。体力も尽きようかとしていた。
ギャングたちは、当たり前のように手に持ったナイフを振り回す。脅しではない。
余裕のギャングたち。
「Resistance is futile!(無駄な抵抗はやめな!)」
「Bite me.Or better yet ,let me bite you!(やれるもんならやってみろ!)」
チョウコクが、左腕をおさえながら、啖呵をきる。ナイフによる裂傷。出血が動きを鈍らせる。
目がくらむ。
「Move!(どけ!)」
聞き覚えのある…声。
目の前に
ギャングの男が、転がってきた。
「フフフ…ハハハハハハハハ…」
独特な笑声。
薄暗い倉庫内に響き渡る。
チョウコクが、声のしたほうを、見やる。
「お、お前は…?」
黒のスカジャンを身にまといし少女ー
怒りと狂気を瞳に孕む。
爪を噛み、小首をかしげ、その日本人の少女は言った。
「Are you angry?(怒ってる?)」
マジすか学園3☆#2ー3☆
前田は、家を出て、
思い出の場所ー
いつもの河川敷に来ていた。
学校をサボるのなんて、久しぶりだな、と思いながらー。
今日も、相変わらず、川は、左から右に流れている。とまらずに。ゆっくりと。
膝を立て、そこに頭をつけるようにして、座っている前田。
(みなみ…、どうすれば、いいのかな…)
太陽の光が射し込む。
「あれっ!敦子!今日も来てるのか!」
一昨日、出逢ったスカイブルーに蝶の刺繍のスカジャンの少女。茶系の髪が、肩までかかっている。
「晴香!」
「また、喧嘩したのか…。しょうがねーな。ったく」
晴香は、前田の顔の真新しい傷を見て言った。
「喧嘩じゃないよ!喧嘩じゃ…」
あわてる前田。そして、考え込む。
それを優しく見つめる晴香。自然と隣りに座る。
「そういえばさー、晴香って、いくつなの?学校は?」
「レディに、いきなり、年、聞くか!?」
「ははは!レディって」
「おれは、高三だよ。通信制の学校でね」
「そうなんだー。同い年だ。そういえば、こないだ、“夢”って…」
「そうさ!おれの夢は、介護士になることだ。そのために勉強してるんだ」
「えっ!介護士!?わたしもだよ!」
「おお!同志だな」
前田と晴香は、まるで、旧年来の親友のように、話が弾んだ。それは、晴香の雰囲気が、どことなく、“彼女”に似ているからなのかもしれない。いまはなき…。
二人は、時間を忘れて、語り合った。
「なんか、元気出たよ。ありがとう」
「そっか、なんか、よくわかんないけど」
「いまから、学校行くよ」
「おう。おれもそろそろバイトの時間だ」
晴香は、前田の後ろ姿を複雑な表情で見送っていた。
「おいおい、誰かと思ったら、この前のやつじゃねーか」
一昨日の三人組が、またしても、通りかかった。矢場久根女子高の生徒。晴香に因縁をつけてくる。
数瞬後ー
ため息をつく晴香。
「もう、これからは、この辺り、うろつくなよ…」
晴香の足元には、苦しみのたうつ矢場久根の三人組の姿があった。
流れる川を見て、小野晴香は、ひとり、つぶやいた。
「敦子…、お前が憎い…」
思い出の場所ー
いつもの河川敷に来ていた。
学校をサボるのなんて、久しぶりだな、と思いながらー。
今日も、相変わらず、川は、左から右に流れている。とまらずに。ゆっくりと。
膝を立て、そこに頭をつけるようにして、座っている前田。
(みなみ…、どうすれば、いいのかな…)
太陽の光が射し込む。
「あれっ!敦子!今日も来てるのか!」
一昨日、出逢ったスカイブルーに蝶の刺繍のスカジャンの少女。茶系の髪が、肩までかかっている。
「晴香!」
「また、喧嘩したのか…。しょうがねーな。ったく」
晴香は、前田の顔の真新しい傷を見て言った。
「喧嘩じゃないよ!喧嘩じゃ…」
あわてる前田。そして、考え込む。
それを優しく見つめる晴香。自然と隣りに座る。
「そういえばさー、晴香って、いくつなの?学校は?」
「レディに、いきなり、年、聞くか!?」
「ははは!レディって」
「おれは、高三だよ。通信制の学校でね」
「そうなんだー。同い年だ。そういえば、こないだ、“夢”って…」
「そうさ!おれの夢は、介護士になることだ。そのために勉強してるんだ」
「えっ!介護士!?わたしもだよ!」
「おお!同志だな」
前田と晴香は、まるで、旧年来の親友のように、話が弾んだ。それは、晴香の雰囲気が、どことなく、“彼女”に似ているからなのかもしれない。いまはなき…。
二人は、時間を忘れて、語り合った。
「なんか、元気出たよ。ありがとう」
「そっか、なんか、よくわかんないけど」
「いまから、学校行くよ」
「おう。おれもそろそろバイトの時間だ」
晴香は、前田の後ろ姿を複雑な表情で見送っていた。
「おいおい、誰かと思ったら、この前のやつじゃねーか」
一昨日の三人組が、またしても、通りかかった。矢場久根女子高の生徒。晴香に因縁をつけてくる。
数瞬後ー
ため息をつく晴香。
「もう、これからは、この辺り、うろつくなよ…」
晴香の足元には、苦しみのたうつ矢場久根の三人組の姿があった。
流れる川を見て、小野晴香は、ひとり、つぶやいた。
「敦子…、お前が憎い…」