マジすか学園3☆#1ー9☆
煙草の煙をくゆらす少女。人気のない道。
暗闇に、深紅の特攻服が映える。
アンダーガールズ三番隊、隊長ー平田リカコ。
誰かを待っているようだ。
ふと、少女が通りかかる。話しかける平田。
「おい、待てよ…」
「……」
少女は、特攻服を見て、平田のことを、アンダーガールズだと知覚する。
「…完全犯罪のつもりか?」
「……」
「うちの本部ビルに、火を点けたのは…、お前だろ?」
「…証拠がなければ、どうにもならねーよ。ハハハハハ!」
「やっぱり、お前か…。あのとき、研究室から出てくるのを見たんでな…。火の手があがる前に…」
「それで、どうする?ケーサツにでも、行くか?」
「いや…。ケーサツは好きじゃねー。ムカつくお前をぶっ飛ばすだけだ」
平田は、
吸っていた煙草を、口から吐き出し、黒革のブーツで、アスファルトの舗道に踏み潰した。
暗闇に、深紅の特攻服が映える。
アンダーガールズ三番隊、隊長ー平田リカコ。
誰かを待っているようだ。
ふと、少女が通りかかる。話しかける平田。
「おい、待てよ…」
「……」
少女は、特攻服を見て、平田のことを、アンダーガールズだと知覚する。
「…完全犯罪のつもりか?」
「……」
「うちの本部ビルに、火を点けたのは…、お前だろ?」
「…証拠がなければ、どうにもならねーよ。ハハハハハ!」
「やっぱり、お前か…。あのとき、研究室から出てくるのを見たんでな…。火の手があがる前に…」
「それで、どうする?ケーサツにでも、行くか?」
「いや…。ケーサツは好きじゃねー。ムカつくお前をぶっ飛ばすだけだ」
平田は、
吸っていた煙草を、口から吐き出し、黒革のブーツで、アスファルトの舗道に踏み潰した。
マジすか学園3☆#1ー8☆
「やっぱり、貧乏クジやったな…、マジ女は。あっさりすぎて、つまらんわ」
ディーヴァ十二将の近藤リナが、傷つき、倒れた前田を見下ろしていた。離れた場所に、だるまも傷だらけで、倒れている。
コンクリートの塀には、赤で大きく、Dの文字が書かれていた。
リナが去り
しばらくの後、だるまが、からだを引きずるように、前田に近づく。
「はぁ…、はぁ…、あつ姐…、なんで…、なんで、手ぇ出さんかったんですか…、なんで…」
顔の傷と涙が混ざり合い
血の涙に見えた。
「あつ姐えええええ!」
だるまの悲しき慟哭だけが、響いていた。
「おい!ヲタ!起きろよ!」
バンジーに
体をゆらされ、気持ちよく眠っていたヲタが、目を覚ました。ウナギ、アキチャ、ムクチも心配そうにのぞきこんでいた。
「あれ?おれ、寝てたのか?」
「ああ、いつの間にか…な。お前、アルコールに弱いんだよな…」
「関西弁のやつが来たときまでは、憶えてんだけど…。そうだ!らりるれ野郎はどうした!?あいつは、ぜってー、おれが、ぶっ飛ばす!」
右の拳を前に突き出すヲタ。やられた借りは返さなければ。
「無理だな…」
「なんでだよ!おれが、あんなやつに勝てないって言うのか!?」
バンジーが、ヲタの真っ直ぐな瞳をかわすように、左のほうを見た。
そこにはー
コンクリートの塀に埋めこまれたかのように、立ったまま、血まみれで、意識を失っているアンダーガールズの後藤リサコの姿があった。
地面には、赤で、Dの文字が書かれていた。
段々近づいてくる救急車のサイレンの音が、やけに耳障りに感じた。
ディーヴァ十二将の近藤リナが、傷つき、倒れた前田を見下ろしていた。離れた場所に、だるまも傷だらけで、倒れている。
コンクリートの塀には、赤で大きく、Dの文字が書かれていた。
リナが去り
しばらくの後、だるまが、からだを引きずるように、前田に近づく。
「はぁ…、はぁ…、あつ姐…、なんで…、なんで、手ぇ出さんかったんですか…、なんで…」
顔の傷と涙が混ざり合い
血の涙に見えた。
「あつ姐えええええ!」
だるまの悲しき慟哭だけが、響いていた。
「おい!ヲタ!起きろよ!」
バンジーに
体をゆらされ、気持ちよく眠っていたヲタが、目を覚ました。ウナギ、アキチャ、ムクチも心配そうにのぞきこんでいた。
「あれ?おれ、寝てたのか?」
「ああ、いつの間にか…な。お前、アルコールに弱いんだよな…」
「関西弁のやつが来たときまでは、憶えてんだけど…。そうだ!らりるれ野郎はどうした!?あいつは、ぜってー、おれが、ぶっ飛ばす!」
右の拳を前に突き出すヲタ。やられた借りは返さなければ。
「無理だな…」
「なんでだよ!おれが、あんなやつに勝てないって言うのか!?」
バンジーが、ヲタの真っ直ぐな瞳をかわすように、左のほうを見た。
そこにはー
コンクリートの塀に埋めこまれたかのように、立ったまま、血まみれで、意識を失っているアンダーガールズの後藤リサコの姿があった。
地面には、赤で、Dの文字が書かれていた。
段々近づいてくる救急車のサイレンの音が、やけに耳障りに感じた。
マジすか学園3☆#1ー7☆
「ディーヴァ?何それ、おいしいのか?」
渋谷の某ファーストフード店。小さなテーブルに、女子高生が二人。
「バカ!あんたは食べ物のことしか頭にないのか!?」
大場ミナの発言に、テーブルを叩きつける山内スズラン。マジすか女学園の凸凹コンビである。
「冗談だよ。そんなに怖い顔するなよ。ディーヴァを知らねぇヤンキーは、いないだろ…。悪名はこっちまで轟いてる。あのアンダーガールズと双璧だとか」
「だよね…。そいつらが、ついに動き出したらしいよ。“天下奪り”にね…。狙われるのは間違いなく、アンダーガールズとウチら、マジ女だよ」
「楽しみだな」
「はぁ…、能天気だね…。相変わらず…。ディーヴァの中でも、将軍と呼ばれている十二人は、恐ろしく強いみたいだよ。クワバランなんか目じゃないくらいに…。前田さんと互角の闘いをした高柳アカネ級がゴロゴロしてるらしい。たしか…、ミナ、裏拳一発で、やられてなかったっけ?」
「ぐっ!」
「まぁ、逆に、ミナは弱すぎて襲われる心配はないかもね」
へこむミナを見て、さらに追い討ちをかけるスズラン。趣味の一環であった。
黒縁メガネの奥の瞳が、遠くを見るようにー
「前田さん…、大丈夫かな…」
「何言ってんだよ。前田さんより強いやつ、そうそういるかよ!」
「いろいろ考えちゃうひとだからなー。さきのこと…。自分のことより、仲間のことを…」
「どういう意味だよ!?」
「ウチらが…、もっと強くならなきゃいけない…ってことかな」
そう言って、スズランは、愛用のパソコンのキーボードをたたき始めた。
渋谷の某ファーストフード店。小さなテーブルに、女子高生が二人。
「バカ!あんたは食べ物のことしか頭にないのか!?」
大場ミナの発言に、テーブルを叩きつける山内スズラン。マジすか女学園の凸凹コンビである。
「冗談だよ。そんなに怖い顔するなよ。ディーヴァを知らねぇヤンキーは、いないだろ…。悪名はこっちまで轟いてる。あのアンダーガールズと双璧だとか」
「だよね…。そいつらが、ついに動き出したらしいよ。“天下奪り”にね…。狙われるのは間違いなく、アンダーガールズとウチら、マジ女だよ」
「楽しみだな」
「はぁ…、能天気だね…。相変わらず…。ディーヴァの中でも、将軍と呼ばれている十二人は、恐ろしく強いみたいだよ。クワバランなんか目じゃないくらいに…。前田さんと互角の闘いをした高柳アカネ級がゴロゴロしてるらしい。たしか…、ミナ、裏拳一発で、やられてなかったっけ?」
「ぐっ!」
「まぁ、逆に、ミナは弱すぎて襲われる心配はないかもね」
へこむミナを見て、さらに追い討ちをかけるスズラン。趣味の一環であった。
黒縁メガネの奥の瞳が、遠くを見るようにー
「前田さん…、大丈夫かな…」
「何言ってんだよ。前田さんより強いやつ、そうそういるかよ!」
「いろいろ考えちゃうひとだからなー。さきのこと…。自分のことより、仲間のことを…」
「どういう意味だよ!?」
「ウチらが…、もっと強くならなきゃいけない…ってことかな」
そう言って、スズランは、愛用のパソコンのキーボードをたたき始めた。