マジすか学園3☆#1ー6☆
「らりるれりーん!」
奇声をあげる
アンダーガールズ九番隊
隊長ー後藤リサコ
すでに
深紅の特攻服が、血でさらに紅く染まっていた。
チームホルモンの五人の血でー。帰り道を狙われた。
緋のカーニバルの始まり。
傷だらけではあるが、五人は倒れてはいなかった。かなりの実力者と認められるリサコを中心に放射状にとり囲んでいる。
五人vs一人。
「こいつ…、絶対、ヤバいクスリやってるな」
リサコの奇妙な発言や動きを見て、ヲタが断言する。
「クスリなんか、やってないりん」
「“ないりん”とか言うやつ、信じられるか!?」
「ほら、これだりん」
リサコが、小さな紙の包みを投げた。
ヲタが片手で、受け取る。キラキラの紙に包まれたー。
「これは…!?」
「ウィスキーボンボンだりん」
「うまっ!」
ヲタが、あっさりと口に入れた。
「ヲタ!何でも口に入れるな!」
バンジーが、叱りつける。ペットを躾るように。
(ウィスキーボンボン…、なるほどな…、酔拳…か)
アキチャ、ウナギ、ムクチが、隙をみて、同時に攻撃を仕掛ける。
リサコは、信じられないような態勢で、それらを避けた。軟体動物を思わせる動き。リンボーダンスをするように、上半身を地面すれすれまで反る。
「らりるれりーん!」
そのまま、地面を転がり、三人の足を次々に、なぎ払う。
倒れ伏したひとり、ウナギめがけ、とどめの一撃を加えようとするリサコ。
そこへー
「なんやあ、こっぱが騒いでんなあ。アンダーガールズとか、マジ女とか、弱すぎて、話にならんわ!」
グレイの特攻服を着た少女が、笑いながら近づいてくる。両の拳が赤黒く光っていた。血の赤。
「さっき、紫色のやつらがおったんやけど、目障りやったから、潰したったわ…」
リサコが、控えさせておいた九番隊隊員30名のこと。
DIVA十二将のひとり。
小笠原マユが、全員の顔を見回し、舌なめずりをして、ニヤリと笑った。
奇声をあげる
アンダーガールズ九番隊
隊長ー後藤リサコ
すでに
深紅の特攻服が、血でさらに紅く染まっていた。
チームホルモンの五人の血でー。帰り道を狙われた。
緋のカーニバルの始まり。
傷だらけではあるが、五人は倒れてはいなかった。かなりの実力者と認められるリサコを中心に放射状にとり囲んでいる。
五人vs一人。
「こいつ…、絶対、ヤバいクスリやってるな」
リサコの奇妙な発言や動きを見て、ヲタが断言する。
「クスリなんか、やってないりん」
「“ないりん”とか言うやつ、信じられるか!?」
「ほら、これだりん」
リサコが、小さな紙の包みを投げた。
ヲタが片手で、受け取る。キラキラの紙に包まれたー。
「これは…!?」
「ウィスキーボンボンだりん」
「うまっ!」
ヲタが、あっさりと口に入れた。
「ヲタ!何でも口に入れるな!」
バンジーが、叱りつける。ペットを躾るように。
(ウィスキーボンボン…、なるほどな…、酔拳…か)
アキチャ、ウナギ、ムクチが、隙をみて、同時に攻撃を仕掛ける。
リサコは、信じられないような態勢で、それらを避けた。軟体動物を思わせる動き。リンボーダンスをするように、上半身を地面すれすれまで反る。
「らりるれりーん!」
そのまま、地面を転がり、三人の足を次々に、なぎ払う。
倒れ伏したひとり、ウナギめがけ、とどめの一撃を加えようとするリサコ。
そこへー
「なんやあ、こっぱが騒いでんなあ。アンダーガールズとか、マジ女とか、弱すぎて、話にならんわ!」
グレイの特攻服を着た少女が、笑いながら近づいてくる。両の拳が赤黒く光っていた。血の赤。
「さっき、紫色のやつらがおったんやけど、目障りやったから、潰したったわ…」
リサコが、控えさせておいた九番隊隊員30名のこと。
DIVA十二将のひとり。
小笠原マユが、全員の顔を見回し、舌なめずりをして、ニヤリと笑った。
マジすか学園3☆#1ー5☆
ホルモンパーティーの後
夜道を帰宅する前田とだるま。
「ホルモンまいうーやったですねー」
「そうですね」
「あの関西弁のやつ、何者でっしゃろ?」
「そうですね」
「そういや、ラッパッパの話って、なんやったんですかー?」
「そうですね」
「“いいとも”でっか?」
「そうですね」
完全に上の空の前田。
ラッパッパの部室で、四人に
ある決断を迫られていた。
迷う前田。
(わたしでいいのかな…それに…)
だるまは、前田が何かに迷っていることは、わかっていた。相談してほしい気持ちはあった。だが、いまは、その段階ではないのだろうと、自分を納得させる。
「あつ姐、今度、たこ焼きパーティーやりまっか?」
「うん、ありがとう。だるま」
だるまのさりげない優しさに触れ、心があたたかくなる前田だった。
「前田敦子…やな?」
グレイの特攻服がひとり。
気の強そうなショートカットの少女。
生徒会室ー
「いやー、遅くなったな。やるべきことがたまっててな。もうすぐ、一大イベントもあるし。助かったぞ」
「ええよ。うちも暇やったし。なんやったら、生徒会入ったってもええで」
生徒会長とマジ女の生徒。
「そうか!そういうことなら、お願いするかな。それと、たこ焼きの差し入れ、おいしかったぞ。増田」
「ウチ、たこ焼きめっちゃ、好きやねん!」
マジすか女学園
3年D組の増田ユカが、元気よく答えた。
「あつ姐!」
殴られ
倒れこむ前田を気遣うように、寄り添うだるま。
「お前!いきなり、あつ姐に何するんや!」
グレイの特攻服の少女は残念そうな顔で語りはじめた。
「おれたちは、マジ女担当なんや。ほんとは、アンダーガールズのほうがよかったんやけどな。あいつらのほうが、歯ごたえありそうやし」
「どういうことや!?」
「死んでもらうで…
Dの名の下に…」
ディーヴァ十二将と称される将軍のひとり、近藤リナが不敵な笑みをもらした。
夜道を帰宅する前田とだるま。
「ホルモンまいうーやったですねー」
「そうですね」
「あの関西弁のやつ、何者でっしゃろ?」
「そうですね」
「そういや、ラッパッパの話って、なんやったんですかー?」
「そうですね」
「“いいとも”でっか?」
「そうですね」
完全に上の空の前田。
ラッパッパの部室で、四人に
ある決断を迫られていた。
迷う前田。
(わたしでいいのかな…それに…)
だるまは、前田が何かに迷っていることは、わかっていた。相談してほしい気持ちはあった。だが、いまは、その段階ではないのだろうと、自分を納得させる。
「あつ姐、今度、たこ焼きパーティーやりまっか?」
「うん、ありがとう。だるま」
だるまのさりげない優しさに触れ、心があたたかくなる前田だった。
「前田敦子…やな?」
グレイの特攻服がひとり。
気の強そうなショートカットの少女。
生徒会室ー
「いやー、遅くなったな。やるべきことがたまっててな。もうすぐ、一大イベントもあるし。助かったぞ」
「ええよ。うちも暇やったし。なんやったら、生徒会入ったってもええで」
生徒会長とマジ女の生徒。
「そうか!そういうことなら、お願いするかな。それと、たこ焼きの差し入れ、おいしかったぞ。増田」
「ウチ、たこ焼きめっちゃ、好きやねん!」
マジすか女学園
3年D組の増田ユカが、元気よく答えた。
「あつ姐!」
殴られ
倒れこむ前田を気遣うように、寄り添うだるま。
「お前!いきなり、あつ姐に何するんや!」
グレイの特攻服の少女は残念そうな顔で語りはじめた。
「おれたちは、マジ女担当なんや。ほんとは、アンダーガールズのほうがよかったんやけどな。あいつらのほうが、歯ごたえありそうやし」
「どういうことや!?」
「死んでもらうで…
Dの名の下に…」
ディーヴァ十二将と称される将軍のひとり、近藤リナが不敵な笑みをもらした。
マジすか学園3☆#1ー4☆
あの新宿での“事件”の次の日。
学校が休みということで、前田は、ある場所に来ていた。
(みなみ…、本当にありがとう。みなみのおかげで、最後まで闘い抜くことができたよ…)
高橋みなみの好きだった場所。よく二人で語り合った河川敷。川面がゆっくりと流れ、太陽の光をキラキラと反射している。
前田も、もちろん、この場所が、お気に入りだった。
高橋みなみへの戦勝報告といったところか。
ゆれる川を、ひざを抱え眺める。
ゆったりとした時間が流れていた。
『あれえ!?これはこれは、あの有名な前田さんじゃありませんか!』
雰囲気を粉々にする
矢場久根女子高の生徒が三人近づいてきた。
『テレビ見ましたよー。もう有名人ですねー』
口調は丁寧だが、喧嘩をふっかけているのは明らかだった。
前田が立ち上がり、
『ありがとうございます』と、言い、その場を去ろうとすると、
『おーっと、こっちの用件が、まだなんですけどー』
と、行く手をふさがれた。肩を押される。
睨みつける前田。
一触即発の状態。
『おいおい、ここで喧嘩なんてやめてくれよ!』
スカイブルーのスカジャン。胸には蝶の刺繍。
『誰だ!?』
『ここは、わたしの好きな場所…。喧嘩なら、別の場所でやってくれよ』
スカジャンの少女が、悪びれずに言う。
『あーあ、行こうぜ』
矢場久根の生徒たちは、興をそがれたのか、つばを吐き捨て、どこかへ行ってしまった。
『どうも』
前田は、同年代らしきスカジャンの少女に軽く頭を下げた。
『あんたも、この場所が好きみたいだね。わたしの名前は、晴香』
『わたしは…、敦子』
『敦子、喧嘩はやめとけよ』
『え…』
『喧嘩したって、夢なんか見れねーぞ』
じゃあな、と言って、晴香は、歩きさっていった。
“事件”は、テレビのニュースにも、取りざたされ、このあたりのヤンキーで前田のことを知らないものはいない。喧嘩ばかりしているイメージが定着しているのかな、と、そのときは、気にもとめなかった。
あの大事件が
起きるまでは…。
学校が休みということで、前田は、ある場所に来ていた。
(みなみ…、本当にありがとう。みなみのおかげで、最後まで闘い抜くことができたよ…)
高橋みなみの好きだった場所。よく二人で語り合った河川敷。川面がゆっくりと流れ、太陽の光をキラキラと反射している。
前田も、もちろん、この場所が、お気に入りだった。
高橋みなみへの戦勝報告といったところか。
ゆれる川を、ひざを抱え眺める。
ゆったりとした時間が流れていた。
『あれえ!?これはこれは、あの有名な前田さんじゃありませんか!』
雰囲気を粉々にする
矢場久根女子高の生徒が三人近づいてきた。
『テレビ見ましたよー。もう有名人ですねー』
口調は丁寧だが、喧嘩をふっかけているのは明らかだった。
前田が立ち上がり、
『ありがとうございます』と、言い、その場を去ろうとすると、
『おーっと、こっちの用件が、まだなんですけどー』
と、行く手をふさがれた。肩を押される。
睨みつける前田。
一触即発の状態。
『おいおい、ここで喧嘩なんてやめてくれよ!』
スカイブルーのスカジャン。胸には蝶の刺繍。
『誰だ!?』
『ここは、わたしの好きな場所…。喧嘩なら、別の場所でやってくれよ』
スカジャンの少女が、悪びれずに言う。
『あーあ、行こうぜ』
矢場久根の生徒たちは、興をそがれたのか、つばを吐き捨て、どこかへ行ってしまった。
『どうも』
前田は、同年代らしきスカジャンの少女に軽く頭を下げた。
『あんたも、この場所が好きみたいだね。わたしの名前は、晴香』
『わたしは…、敦子』
『敦子、喧嘩はやめとけよ』
『え…』
『喧嘩したって、夢なんか見れねーぞ』
じゃあな、と言って、晴香は、歩きさっていった。
“事件”は、テレビのニュースにも、取りざたされ、このあたりのヤンキーで前田のことを知らないものはいない。喧嘩ばかりしているイメージが定着しているのかな、と、そのときは、気にもとめなかった。
あの大事件が
起きるまでは…。