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マジすか学園2☆特別編集#1(市川ミオリ*サド*ジュリナ)

「今夜は、千客万来だな」



ブラックとアルファの対決を見届け、帰途についていたサド。



「いや、今夜だけじゃないか。最近、モテ期が来てるのか」



苦笑するサド。



物陰に、ひとの気配を感じていた。



不意に、サドめがけて、何かが飛んできた。



それを、顔の真横で、受け止めるサド。

飛んできたものは、黄色いレモンだった。



「出てこい!ストーカー野郎!」



サドは、レモンを地面に叩きつけた。



「ほんのあいさつだよ!」



ソプラノの声と容姿が、言葉遣いと不釣り合いだった。

あらわれたのは、アイドルのように、かわいらしい顔の少女。見たことのある制服。

髪型は、両サイドで結ばれている、いわゆるー



「ツインテール…」





「おれの手駒を、次々と、やってくれたようだな」



「何者だ!?」





「市川…ミオリ」



そこで、

サドは、すべてを理解した。入院中の、あじゃ

が言っていたー



「矢場久根の…新総長か…」



ツインテールの背後に、凶凶しいオーラが見えた。まるで、悪魔のようなー。


*****************


(な、なんてやっかいなパンチだ…軌道が…読めねー…)



矢場久根新総長、市川ミオリの拳は、どこから飛んでくるのか、まったくわからないーその攻撃は、迅く、重く、無秩序で、そして、無慈悲だった。



サドは、かわすことはおろか、ガードすら、ままならない。



「マジ女のサド、噂ほどじゃないな!」



ミオリの攻めは、サドの顔に集中していた。両腕のガードをものの見事にすり抜け、的確に顔面に連打また連打。一撃で意識を根こそぎ持っていかれてもおかしくない重量級パンチを、何発もまともにくらい、立っているのが不思議なくらいだった。



「くっそ!っらぁ!」



サドの右回し蹴り一閃。





それすら

ひらりとかわすミオリ。



「はぁ…はぁ…」



「そんなものかよ!伝説のラッパッパとやらは」

たいしたことねーな、と言いつつ、ふたたび距離をつめるミオリ。



それを見て、サドは両腕を、だらりと下ろした。



「観念したか!」



「うおおおおおお!」



懐に招き入れてからの

サドの乾坤一擲の右ハイキック。



しかし、そこに、ミオリの姿はー







なかった。



刹那。顔面に、強烈な拳撃。



サドの視界が、一瞬で、闇に閉ざされた。



空白の闇ー



サドは、そのまま、地に墜ちた。





悪魔が















微笑んだ。



******************


運命のような偶然だった。



救急車のサイレンに集まる野次馬のひとりのはずだったのに。





「誰が…やりやがった…」



ジュリナの目の前には、担架に載せられ、救急隊に運ばれる、凄惨としか言いようのないサドの姿があった。



手中にある、たまたま、拾った黄色いレモンを、自然と、握りつぶしていた。



「うああああああ!」



絶叫ー



「ああああああ!



またか!また、いなくなるのかよ!」



遠い過去の記憶が、フラッシュバックする。



心臓が早鐘のように、鳴り響く。



喪失感ー



ジュリナは、その場から、走り去った。



「ああああああ!」



半狂乱の叫び。





トラウマの再来ー。



*******************



「ジュリナ、何度も着信があったが、どうしたんだ?」


『ぶ、無事なのか!?だって、救急車で…』



「見られてたか…。大丈夫だ。不死身のサド様だからな」



『よ…かった…。いなくなるかと…思った…。おれが…大切に想うひとは…みんな…いなくなる…』



「バカだな…。おれは、マゾじゃなくて、サドだからな。この借りは、いずれ返す!」



『つ、つまんねーんだよ!』



「ちぇ!それよりも、緊急事態だ!前田が…」



『わかってる!ネズミから何回も連絡があった。先に行くぜ!』



「気をつけろ!ジュリナ!」



『そっちこそ、無理すんなよ!』




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マジすか学園3☆#2ー10☆

「You! Step aside!(邪魔だ!)」

鋭利なナイフが、鈍色をばらまき、宙を舞う。怒れるゲキカラの強烈な回し蹴りによって。ブルーがトレードカラーのギャングの男が、悲鳴をあげ、のけぞる。残り二十八人。

薄暗い倉庫に
充満する埃と血の香りが、鼻腔をくすぐる。

ヒリつく感覚。命のやりとり。帰ってきたー。蘇る記憶。闘いの日々。

ゲキカラは、懐かしんでいた。殺気に満ちた雑多な人種に囲まれる雰囲気をー。

あらためて
あきれるほどの強さを、目の当たりにし、チョウコクは、これ以上頼もしい助っ人もあまりいないなと、感じていた。

「ゲキカラ!どうして、ここに!?」

「“あのひと”は、ここにいる!間違いない!」

蛇の道はヘビ。
信頼のおける情報屋による情報。ゲキカラは異国のアンダーグラウンドにも精通していたのだった。

狂気のなかにも、冷静な受け答え。以前では考えられない。どことなく、雰囲気が変わってみえた。たしか、留年したらしいが、それを口にすると、ぶっ飛ばされそうな気がした。


突然の乱入者に戸惑ったギャングたちも、いくら、腕がたつとはいえ、所詮、無手の少女。扱い方は、心得ていた。

そして、手傷を負っているチョウコクが狙われる。
左腕の傷を見て
手にしたナイフを、これ見よがしに揺らすギャング。

「I got a good feeling about this one.(こりゃ、楽勝だな)」


「That's just a scratch!(ただのかすり傷だ!)」

強がるチョウコク。実際は、左腕が上がらない程の深傷。右手一本で、突き出されるナイフをさばく。
右からも左からも、ナイフがとび出す。
あっという間に
まわりを取り囲まれるチョウコク。その場で、動きをとめた。
一斉に、四方から、四本のナイフが突き出される。

ジャンプ一番。

チョウコクは、垂直に跳びあがり、ギャングの首を蹴る、蹴る、蹴る、そして、蹴りとばした。一瞬で、四人が崩れて落ちる。

着地したチョウコクは、乱れた長い髪をうるさげに、頭を振りあげた。

「What a nuisance!(うっとおしい!)」








#2『青い閃光!吹きすさぶ嵐』 終

マジすか学園3☆#2ー9☆

闇を蹴散らすように、青いスカジャンが飛翔する。
跳び蹴り。

松井ジュリナの軽快な攻撃をかわしながら、薄く笑う市川ミオリ。

「一瞬の瞬発力はいいものを持っているが…」

魔的な笑み。

「サドの仇…か。神は死んだんだよ。この世に神などいない!悪魔なら、いるがな」

低い声。地の底から響くようなー。

「くっそ!」

既に、ボロボロの身体を鼓舞するかのように、地面を強く蹴る。

煌めく拳。

ミオリが紙一重でかわす。ハーフツインの髪が揺れる。

「もうすぐ、東京に、嵐が吹き荒れる…。巨大な嵐がな…。東京は、ソドムと化すだろう…。狂った血の饗宴が始まる。誰にも止めることは出来ない。名のあるものたちは、血にまみれ、倒れ伏す。あらゆる場所が、闘いの舞台となり、そして、マジ女は…、消滅する!」


「そ、そんなことあるわけねーだろ!?」


「強いやつは、狙われるんだよ。お前の大切なものたちは、すべて消える。Dの名の下に…」


「D…!?」


「いずれ、わかるときがくる。全員が血の海に沈んだときにな!」

ミオリが、悪魔の拳を振り上げた。


「この悪魔野郎!」

ジュリナの閃く右ストレート。

お互いの頬が裂ける。血が噴き出す。


「血…」

ジュリナの中に棲む何かが、ゆっくりと、首をもたげてくる。血の記憶。逡巡。

「フフフ…」という笑いがもれるジュリナ。


ミオリが異変に気付く。
(過去を解放するか…?)


そのとき、ジュリナとミオリ、二人の間に、黒く小さな物体が、凄い速さで、横切った。常人には見えない速さでー。
お互いに、はじかれるように距離をとる。

飛んできた方向を、二人は、同時に見やった。

野次馬の群れ。いつの間にか、五十人は集まっていた。

ピーポーピーポー!

ファンファンファン!

誰が呼んだのか、救急車とパトカーも、近づいてきていた。

「邪魔が入ったな…」

(過去に囚われてるようじゃ、おれにはもちろん、オメガにも太刀打ちできないだろう)


ミオリは、おもむろに黄色いレモンをジュリナに向けて、投げつけた。

ジュリナが、レモンを受けとめたとき、ミオリの姿は、闇に紛れていた。

「ちっくしょー!」

レモンを地面に叩きつけ、ジュリナも、その場から逃げるように走り去っていった。





ふぅ、と溜めた息を吐き出し、いいものが見れたというような感じで中俣シオリが秦サワコに言う。

「喧嘩してた二人…、どっちも強くて、かわいかったね。ひとは、見かけによらないっていうか…」


「太陽が眩しすぎて、暗い闇に堕ちる…か」


「えっ!?何の話?カミュの『異邦人』?」


「単なる昔話だ」

(未だに醒めない…夢)


「ふーん」

中俣は、時々、この同い年の美形の少女を、遠くに感じることがあった。優等生の憂鬱なのか。


「物事には二面性があるものだ…。目に見えるもの、目に映るものだけにとらわれていては、本質を見落としてしまうこともある」


「ということは…、都内一の優等生のサワコさんにも、何か秘密があるってこと?」


あー!もしかして!?

中俣シオリが、ピンときた様子で、


「もしかして、サワコさんって…?」

涼しい佇まいで、サワコは、中俣の言葉を待った。


「実は、男…とか?だって、かっこいいんだもん」


「…君との友人関係を、解消させてもらおうか」

すたすたと歩き出すサワコにすがりつくように、謝り続ける中俣シオリであった。



野次馬やパトカー、救急車が、去った後には、まるで、何事もなかったかのように、静けさが横たわる。

そのなかで
ただひとつ、四角い消しゴムだけが、転がっていた。