こんにちは。hidejuiです。


前回の続きです。

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今回はフレーム塗装剥がしです。 

基本、塗装している物の上に塗装を乗せると剥がれやすいので、塗装されているものを全て剥がします。

剥がす方法は色々あり、シンナー風呂に浸ける、サンドブラストを当てる、ペーパーで磨く、剥がし液を使うとあります。

シンナー、剥がし液などの溶剤系は金属以外に使うと材料を侵す危険があります。






スペシャライズド アレーはフレームはアルミ、フロントフォークはカーボンです。


塗装を剥がすのに一番簡単なのは塗装剥がし剤を使うとこです。


これはアルミや金属に塗装されているものに対して塗料を剥がせるんですが、カーボンなどは、カーボン成形時の接着剤をと侵してしまう恐れがあるので、カーボン製品には使用できません。




これが剥がし剤、塗装はがし液です。

皮膚につくと、炎症を起こす恐れがあるので、長袖長ズボン着用で手袋、マスク、保護メガネなどで身体を守って下さい。


液とかいてますが、シャバシャバの液体ではなく、少しドロッとしたスライムちっくな液体なので、ハケで塗っても液たれしにくいてす。



これをハケで塗って少しおくと、気持ちいいのか?悪いのか?塗装が浮いてきます。

こうして浮いてきたやつをヘラでこそげ落としていきます。


1日では(作業時間20分ぐらい)終わらなく、2,3日かかったような?覚えてないです。

剥がし液塗ってヘラでこそげても、取りきれなければまた塗ってを繰り返します。

   
上の作業をできるだけ詰めていき、それでも取れない所はペーパーで磨いたりします。



そして磨き始めたのがこちら。




僕はバフレックスやケンマロンっていう布ヤスリみたいなのをメインに使ってました。

ここには写ってませんが、ペーパー(紙ヤスリ)も使いました。


磨くコツはペーパーなどを贅沢に使う事です。

アルミなど、しかも残った塗料を磨くのですから、その削りカスなどが直ぐに目詰まりします。

これをこまめにエアーで掃除してればマシですが、一番いいのは少し使って目詰まりする前に新しいの使う事です。

アルミ、塗料の削りカスは身体に良くないので手袋、マスク、保護メガネなど着用で作業進めます。


マスクしてても鼻の中黒くなりますけどね。




  
ここまではまだ、塗料残ってますが、地道にペーパー(紙ヤスリの320番ぐらい)で磨いていきます。


光の具合で綺麗に映ってますが、現物はそれなりです。


こういうペーパーしにくい所はワイヤーブラシで磨きました。


ワイヤーブラシなどの少々の傷は付いても構いません。


傷ついたほうが塗料の食いつきいいです。

この作業は塗料を剥がすことがメインですが、フレームに小さな傷を付けて塗料の食いつきを良くするのも含まれてます。

表面がツルツルやと塗料がペリッと剥がれちゃいます。



ワイヤーブラシ様々な形状ですね。

ここまで結構な日数費やしました。

10日ぐらいやったかな?

今思えばもっとちゃちゃっと済ましても良かったです。

会社のトイレで。


剥がし剤使ったあとは中性洗剤でしっかり洗い流さないといけません。

磨いてるので、削りカス、手油も洗い流さないと塗料がはじくのでシッカリ洗います。

とくに手油に注意です。

素手で触った部分はハジくと思ってもいいぐらいです。

基本素手で触らないです。



次回、マスキング。