ジャーナリスト 石川秀樹 -7ページ目

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。

★「あの子、イタいね」と言う人より、”イタい人”の方が圧倒的に好きだ!
http://yuigonsouzoku.net/pitiful-people/



気兼ね社会なのだと思う、今の日本は。
人の目が気になってきになって仕方ない。
SNSかおおはやりになった2011―2012年ころから「リア充」という言葉が出始め、やがてリア充ぶりっ子は「イタい」と言われるようになった。






「あの娘、イタいね」


先に言った方がイタくはなくなる方式(?)でもあるのだろうか?
今では「あの娘、イタいね」のささやきがやかましい。
そんな愚にもつかない”小さな悪意”に恐れを成して、自ら「イタいね」とはやす側に回る。
いやだいやだ。
もっと自由になれないものか。


「イタい」と言う側の心理は、(自分では否定するだろうが)もやもやしている嫉妬と妬み半分と相場が決まっている。
「お前、イタいよ」と本人に向かって真っすぐに言えないような言葉に、神経を張り詰めさせる必要などさらさらない。
思い切りわがままにふるまえばいいではないか。


「イタいね」とささやく輩より、”イタい人”になり切っている人の方が僕は好きだ。




★「妻に全財産」を実現させるもう一つの方法⁈ 自筆遺言で親の気持ちを真っ向から伝える
http://yuigonsouzoku.net/the-power-of-autograph-testament
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私たちのような庶民にとって、老後を夫婦二人で過ごすというのは・・・・・
実感を言えば、そんなに悪いものではない。
二人でいられる限りは、けっこう「今が一番幸せ」とさえいえるかもしれない。



しかし二人でいるというのは、いつか一人になるということでもある。
そこからは『厳しいだろうな』と思う・・・・。
男の場合、寂しいということが大きいのだろうが、
妻が一人残ることを考えるとつらい気持ちになる。



精神は大丈夫と思うが、『経済的な意味で言えばどうなんだろう』、真剣に計算しなければ。
そんな風に考えてくると、私が先だった時の相続で
『妻が得る資産が法定相続分(1/2)で本当に大丈夫か?』
と思えてくる。
何しろ、男が先に死んだとき、2次相続までには平均で16.5年もあるというのだから。



この点を見越してのことかどうか、相続税法も妻に味方していている。「配偶者の税額軽減の特例」だ。1憶6000万円までは無条件で配偶者に相続税は掛からない。
この法律のおかげで、1次相続では財産全額を配偶者が相続することでまとまることが多い。



ところが時には、子が「お母さん」に向かって遺留分減殺請求をする場合もある。財産が有り余る家庭のいざこざだろうと思うと、そうでもないらしい。
こういう例は、相続税を払う必要がない家庭で起きることが9割、訴額は100万円にも満たない例が多い(司法統計)。



こういう実態を踏まえて私は前回、子から母親への遺留分減殺請求を封じる”秘策”を紹介したのだった。
今回は秘策ではなく、ごくごくオーソドックスな手法について書いてみた。
これも自筆の遺言を使う。



まったく「策」というものはない。
正直に親としての自分の気持ちを述べ、子らに理解を求める文面だ。
「遺言書」というより、男親から子に訴える最後のメッセージと言った方がよさそうな趣だ。



普通の家族関係なら、子どもたちはこれで十分分かってくれると思う。
遺言に書いたからと言って、子に訴える部分は民法の条文に則っているわけではない。
法的な拘束力はない。
ただの「お願い」「希望の表明」ということになり、子は無視しようと思えばできる。



それでも私は、自筆遺言のこういう使い方こそが「(相続人たちに)遺す言葉」のだいご味なのだと思っている。




★「実家」を自ら売って”争族”回避!「断捨離」貫徹の母の決断をほめたい らくらく文例5> 
http://yuigonsouzoku.net/decision-of-mom/




相続人にとっての「実家」。
これが一番の”争族”の火種になる。
確かに。土地は割れても家は2つに割れませんからね。



家を相続する者にとって、敷地の半分は弟のもの、
あるいは持ち分の2分の1が弟にある、なんて気持ちが落ち着かない。弟にしても、半分「所有」したところで使い道、処分の道が閉ざされていれば、不満は募りそうだ(固定資産税は半分支払わなければならないしね)。



そこで「代償分割に」と要求すれば、お兄さんは目をむくだろう。住みたくもない”豪邸”のために「2000万も出すバカがどこにいるッ⁈」と言いたくなるだろう。



相続でやっかいなのは、相続人たちは「法定相続分」は自分の権利だと思っていることだ。でもこれは正しくない。
裁判が起こされたときに一応の基準にしよう、という目安にすぎない。






誰が考えても、遺産をいつもいつも正しく2分の1、3分の1に分けようなんて、不可能でしょう?
民法だって、そんなことは百も承知。
法が想定しているのは「あとは相続人たちが知恵を働かせてうまく分け合ってくださいよ」ということ。
だから遺産分割協議は「全員一致でなければならない」とされている。



この辺、陪審員制度とやや似ている。
評決は全員一致。
全員一致でなければならないからよく考えるし、「間違っていた」と思えば意見を変えることができる。
意地を張っていたら、永久に評決は定まらない。



しかし遺産分割協議は、この意地と欲との張り合いで、まとめることができず家庭裁判所に駆け込んでしまう例が引きも切らない。

こういう姿、相続させる側のお母さんは「見たくもない!」ですよ。元々が夫や私が粒粒辛苦してつくってきた財産じゃあないか、あんたたちが人の財産の分捕り合いで、なぜ醜い争いをする!
とまあ、本心では言いたいんじゃあないでしょうか。



そこでお母さんは決心したんですよ。
もめごとの種になる家なら売ってしまおう、と。
売ったお金でさっさと介護付き老人ホームに入ってしまった。
マンションではなく、なぜホームなのか?



1つは自分の身の安全のためですよ。
マンションで一人暮らしでは、もしものときに誰も異変に気付いてくれないかもしれない、と考えた。



もう1つ大きな理由があります。
財産なんて持ちたくないんですよ!
マンションだと、また資産になってしまう。
『バカ息子たちがまたもめる』と考えると、財産なんか遺すものか、とあらためて思ったのです。



このご婦人の決断に、私は拍手を送りたい。
そして「今の相続制度、なんだかなぁ」と思っていたもやもやが、すっきり晴れたような気がしたものです。


★「妻に全財産を相続させる」遺言を本当に実現する方法。遺留分減殺請求を封じる秘策あり !!http://yuigonsouzoku.net/inherit-the-entire-fortune-to-his-wife/




「妻に全財産を相続させる」という遺言書について書いたところ、多くの方々から質問をいただいた。
「本当に全財産をあげられますか?」という切実な問いかけだ。
相続には遺留分というものがある。だから「実際にはむずかしい」と言わざるを得ないのだが、それでは期待外れになってしまう。
そこで「全財産を特定個人に相続させる方法」を私なりに、考えてみた。






という書き出しで、知恵を絞ってみました。
普通に考えると、相続には「遺留分」という法定相続人の一種の”権利”がありますから、「全財産を相続させる」といくら遺言書に書いても「それは無理」ということになります。
特に子と利害が対立したとき、子は第一順位の法定相続人ですから、「廃除」できるほどの落ち度が向こうになければ、遺留分相当額は払わざるを得ません。
しかしそれでは「妻の老後が心配」という遺言者の最後の願いに沿うことはできません。
そこで脳みそに汗をかくくらい考えてみました。
いろいろな可能性があるものです!




自分で言うのもなんだけれども、これは会心の作です。
「遺言」の知識と「遺留分」そして「(財産の)共有状態とはどういうことであるのか」という知識を総動員して初めて思いつく”知恵”です。
「妻に全財産をあげたい」というやむにやまれぬ思いがある人でなくても、この問題は「相続」ということを深く考えさせてくれます。
相続に少しでも関心ある人にとって、ぜひ読んでもらいたい記事です。





★相続対策の第一歩、あなたの意思より強力な”思いの実現手段”はありません!
http://yuigonsouzoku.net/inheritance-measures1/



我ながら意味が取りにくいタイトルでした。

このタイトルのブログの紹介記事、実は1か月前にもこのアメブロで書かせてもらっています。
そのときの私の思いはまさに「タイトル」の通りで、財産を遺す側の思いが明確でないと相続はうまくいきませんよ、という趣旨でした。


そういうつもりで書いたんです。
ところが1か月ぶりに読み返してみると、ほかの個所にずいぶん力(りき)が入っていることに気がつきました。
「家族の絆(きずな)」に関してです。
これがなければ、「相続対策もヘチマもないもんだ」という思いですね。


タイトルもこう変えました。
2人に1人が「最後は1人になる」時代、相続対策より家族の絆を結び直す方が先だ!


それで、あらためて別の観点から紹介記事を書いてみました。
(以下の通りです)
↓    ↓    ↓


あらためて読み返してみると、僕のいいたいことは
ご自分の「老後」に対する対策は取りましょう。
あなたも私も、今の高齢者の2人に1人は「最後はひとり」になるのだから。
(内閣府のH27年版「高齢者白書」から見ても間違いありません!)




といって、節約だ、貯金だと守りに入れば何もできない”つまらない老後”になってしまう。
そうではなくて、発想を変えましょう!
「ひとに迷惑を掛けたくない」という貧相なひとりよがりをやめよう、
ということです。


端的に言えば、現状を先回りして、「子どもに迷惑をかけないようにしたい」なんてことをいうのは、「違うんじゃないの⁉」ということです。


(以下、ブログ本文から抜粋)
子らへの相続を考え相続対策に頭を悩ませているなら、
「ひとりになった親をどう見守り、具体的にどういう行動を取ってくれるのか」
というのは、子を評価するときの重要なポイントのひとつであることを理解してください。
はじめから”好い人”ぶって「迷惑を掛けたくない」なんて決して言わないで!
親が老後を迎えるということは、子にとって避けては通れない重大事です。
そこを素通りさせて、財産だけあげようとすれば、ろくな結果にならないと断言できます。
あなた自身が後悔するでしょうし、子の人生にも良い影響を与えないでしょう。


■   □
この辺は、僕の考え方の根幹です。
<お金をチラつかせて子の歓心を買おうという発想>と思われますか?
ぜんぜん違いますよ。


子がしっかり育っていれば、こんなことわざわざ言わなくても、子は親のことを考えます。もちろん子の側にもいろいろ都合がある。
だから具体的にどう動くかは兄弟姉妹で決めればいいことで、
親が(父親や母親が)「俺たち(私たち)は勝手にやるからお前たちは自分の生活だけ考えなさい」などと言うのだとしたら、愚かにもほどがあるということでしょう。


俺の(私の)老後のために、お前たちもひと働きしなさい、と言えないとしたら、
それはあなたの育て方がダメでしたね、としか言いようがない。
そうでない家庭なら「親と子」きずなを結びあうことはできるはずだ。


まあ、書いた文章をあらためて解説するとこんな口調になってしまいますが、
「相続対策」より何より家族のきずなを強固に──というのは、それほど奇妙な主張ではないんじゃないかな。
ご意見をお聞きしたいところです。