★相続税対策より、家族の絆を結び直さなくていいんですか? | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。

★相続対策の第一歩、あなたの意思より強力な”思いの実現手段”はありません!
http://yuigonsouzoku.net/inheritance-measures1/



我ながら意味が取りにくいタイトルでした。

このタイトルのブログの紹介記事、実は1か月前にもこのアメブロで書かせてもらっています。
そのときの私の思いはまさに「タイトル」の通りで、財産を遺す側の思いが明確でないと相続はうまくいきませんよ、という趣旨でした。


そういうつもりで書いたんです。
ところが1か月ぶりに読み返してみると、ほかの個所にずいぶん力(りき)が入っていることに気がつきました。
「家族の絆(きずな)」に関してです。
これがなければ、「相続対策もヘチマもないもんだ」という思いですね。


タイトルもこう変えました。
2人に1人が「最後は1人になる」時代、相続対策より家族の絆を結び直す方が先だ!


それで、あらためて別の観点から紹介記事を書いてみました。
(以下の通りです)
↓    ↓    ↓


あらためて読み返してみると、僕のいいたいことは
ご自分の「老後」に対する対策は取りましょう。
あなたも私も、今の高齢者の2人に1人は「最後はひとり」になるのだから。
(内閣府のH27年版「高齢者白書」から見ても間違いありません!)




といって、節約だ、貯金だと守りに入れば何もできない”つまらない老後”になってしまう。
そうではなくて、発想を変えましょう!
「ひとに迷惑を掛けたくない」という貧相なひとりよがりをやめよう、
ということです。


端的に言えば、現状を先回りして、「子どもに迷惑をかけないようにしたい」なんてことをいうのは、「違うんじゃないの⁉」ということです。


(以下、ブログ本文から抜粋)
子らへの相続を考え相続対策に頭を悩ませているなら、
「ひとりになった親をどう見守り、具体的にどういう行動を取ってくれるのか」
というのは、子を評価するときの重要なポイントのひとつであることを理解してください。
はじめから”好い人”ぶって「迷惑を掛けたくない」なんて決して言わないで!
親が老後を迎えるということは、子にとって避けては通れない重大事です。
そこを素通りさせて、財産だけあげようとすれば、ろくな結果にならないと断言できます。
あなた自身が後悔するでしょうし、子の人生にも良い影響を与えないでしょう。


■   □
この辺は、僕の考え方の根幹です。
<お金をチラつかせて子の歓心を買おうという発想>と思われますか?
ぜんぜん違いますよ。


子がしっかり育っていれば、こんなことわざわざ言わなくても、子は親のことを考えます。もちろん子の側にもいろいろ都合がある。
だから具体的にどう動くかは兄弟姉妹で決めればいいことで、
親が(父親や母親が)「俺たち(私たち)は勝手にやるからお前たちは自分の生活だけ考えなさい」などと言うのだとしたら、愚かにもほどがあるということでしょう。


俺の(私の)老後のために、お前たちもひと働きしなさい、と言えないとしたら、
それはあなたの育て方がダメでしたね、としか言いようがない。
そうでない家庭なら「親と子」きずなを結びあうことはできるはずだ。


まあ、書いた文章をあらためて解説するとこんな口調になってしまいますが、
「相続対策」より何より家族のきずなを強固に──というのは、それほど奇妙な主張ではないんじゃないかな。
ご意見をお聞きしたいところです。