■私の思い違い辞典~アナザー・デイのおことばひろば■
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【て】 てんのこえ(天の声)
《間違い度》 ★★★☆☆
《コメント》 神様の声の事なのでしょうか
今では,「天の声」と言うと,誰が言ったのか大っぴらには言えないが,誰が言ったか関係者には推測できるという,「不思議な声」を指すようになってしまいました。
また,この声は,公共事業の発注の際に「降りてくる」という,特徴があります
私は,もともと「天の声」とは「神の声」だと思っていたのですが,よく考えると,これではとても困ったことになることに気が付きました。
例えば,キリスト教は一神教なのでキリスト教国では支障はないと思われますが,日本は「八百万の神」の国です
どんなに物ぐさな神様でも,一年に一度くらいは声を出したいと思うはずですから,単純に計算すると,日本では一日に二万以上の「神の声」が「降りてくる」ことになってしまいます。
これでは,うるさくておちおち寝ていられません
■「神の声」だけではないようです"φ(・ェ・o)~
「天の声」を辞書で調べてみると,もっと困ったことが分かりました。
某漢和辞典には,次のとおり書かれています
【天声】
(1)天が発する声。雷の音。雷のような大声
(2)天子の声
(3)民衆の声
「天の声」には,「民衆の声」という意味もあるようです。
ということは,公共事業の関係者が使っている「天の声」という表現は,明らかに間違っていることになります
官僚には,東大卒の方を始めとして,優秀な方が沢山おられるはずなのですが,「民衆の声」という意味があることを知らないようです。
これは,日本の国語教育の欠陥か,もしかしたら知っているけど知らないふりをしているのかもしれません
■「天声人語」(□。□-) フムフム
我が家では,宅配の新聞を契約していません。
別にケチな訳でなく,契約の機会がなかったので,何となくそのままになっているんです
都会に住んでいると,宅配の新聞を取らずに済ませるというのは,とても困難なことだと思われます。勧誘員が必ずやって来るからです。
ところが,我が家の地域のようにのどかなところでは,こちらから積極的に申し込まないと,配達してもらえません。どちらがいいのかは,微妙なところですが
話がそれましたが,朝日新聞に「天声人語」というコラムがあるのは,皆さんもご存知だと思います。かれこれ,100年以上連載されているそうです。
この表題は,「天に声あり 人をして語らしむ」という,中国の古典から名付けたものだそうです
とすると,公共事業で「天の声」を出す方は(多分)人間ですから,その方が聞いた「天の声」は,幻聴か聞き間違いだと思われます。
正しく,「天の声」が聞こえるように,研鑽を積まれることが望まれますね
■「天の声」を聞いた場合は(;^_^A アセアセ・・・
なお,本当に「天の声」が聞こえたとしても,余り他言はしない方が良いかもしれません。
「昨日,寝る前に天の声が聞こえた」と言うと,きっと,「最近仕事が忙しいので疲れているんやね」と軽くあしらわれてしまうと思うからです
余りしつこく「天の声」と言うと,上司や家族が心配して受診を薦めたり,もう一歩踏み込んで受診の予約をしてしまうかもしれません。
せっかく聞いたので人に言いたいとは思いますが,できる限り自分だけの秘密にしておきましょう


[京の風景]




























親鸞堂















































