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クマっこクミ画伯 作
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■私の思い違い辞典~アナザー・デイのおことばひろば■
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【た】 だんごう(談合)
《間違い度》 ★★★★☆
《コメント》 寄ってたかって悪者にされてしまった,気の毒な言葉です
新聞などで「談合」という言葉を見かけられたら,「相変わらず,やってるなぁー」と舌打ちされる方も多いかと思います。
この言葉は,現在ではもっぱら,政・官・財で不正に公共事業の落札業者を決めることにしか使われなくなってしまったからです
もともと,「談合」とは,「相“談”する」ことであり,「話し“合”う」ことです。
でも,例えば,町内会の議題で,「最近,ごみの出し方が乱れてきているので,今日は,ごみの出し方について談合しましょう」と言う人は,まずいないと思います
■「膝とも談合」(・_・D フムフム
そもそも,「談合」という言葉は,明治以前からあったことから,私たちが思い浮かべる「談合」を表すために作られた言葉ではありません。
それに,例えば,江戸時代にも土木関係の公共工事はありましたが,幕府が,各藩の財力を弱めるために,藩に工事をさせていましたから,「談合」のやりようがありません
ことわざに「膝とも談合」というのがありますが,これは,悩み事があり「ひざを抱えている様子」が,膝と話し合いをしているように見えることから,生まれたようです。
『誰でもいいので相談してごらん。何かいい知恵が出てくるものだよ。何しろ「膝とも相談」と言うくらいだから』の様に,困っている人を励ますときに使われます
■「談合坂」(゚∇゚ ;)エッ!?
作家・塩田丸男さんの著書を読んでいましたら,中央自動車道に「談合坂」という地名があるそうで,その地名の由来が載っていました。
勿論,中央自動車道のその箇所が,「談合」による工事で作られた訳ではなく,もともとあった地名です
由来を引用しますと,次の三つの説があるそうです。
(1)近郊の村人たちの寄り合い場所で,いろいろなことが話し合われたから。
(2)戦国時代に北条氏と武田氏がここで和議調停の話し合いをしたから。
(3)武田信玄の娘が北条氏に嫁ぐ話し合いをしたから。
んー,由緒ある地名のようです
■「団子坂」('-'*)フフ
残念ながら,私は「談合坂」を通った記憶がないのですが,もし「ここが談合坂です」と言われたら,きっと「この辺りを工事するときに,談合があって,通称・談合坂と呼ばれてるんだ」と思うに違いないです。
由緒ある地名も,台無しですね
いまさら地名を変えるのも変な話ですが,今となっては「談合坂」では変な誤解を与えることにもなりかねませんので,いっそのこと似たような呼び名で「団子坂」に変えてみるのはどうでしょうか。
「日本で初めて団子が作られたところとも言われています」と宣伝してみるのも,地域振興の一助になるかもしれません。きっと,信用するうっかり者もいるはずですから
関係者の方がお読みでしたら,ご検討されてはいかがでしょうか

