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蝶好きなhideのブログ

蝶を採ったり飼育したりするのが好きな62歳のおじさんのブログです。
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右下のテーマは、アゲハチョウ・シロチョウ・タテハチョウ・シジミチョウ・セセリチョウ・ジャノメチョウ・マダラチョウの順に並んでいます。

2021年8月5日 奄美大島産スミナガシです。

発泡スチロールの容器にアワブキの切り枝を入れて飼育してきました。

アワブキは水揚げがよくありませんが発泡スチロールの容器内で飼ってエアコンの効いた涼しい部屋であれば、5日前後は葉は持ちます。

終齢幼虫になったらば写真の発泡スチロール容器には3頭の幼虫とアワブキの葉を十分に入れて飼っていました。

多くの幼虫が容器の天井に蛹化しますが少数はアワブキの切り枝にて蛹化しました。

枯葉に穴の空いたような独特の形状の蛹です(^_^)!

 

発泡スチロール容器 ホームセンターで売っています。

氷、保冷剤を入れて飲料水、魚等を入れるのに使います。ふたは適度にすき間があるのでふたを閉めても幼虫が窒息する事はありません。

 

発泡スチロール容器 容量は18.7 Lです。

 

容器の天井に蛹化

 

容器の天井に蛹化

 

切り枝のアワブキに蛹化

2021年8月3日 奄美大島産スミナガシ終齢幼虫です。

立派な大きさの終齢幼虫に育ちました。大きな硬いアワブキの葉を凄い食欲でバリバリと食します。

終齢幼虫は成長すると緑色の濃淡模様、角は茶色となります。

前蛹となると全身が茶色になり枝や飼育容器の天井等にぶらさがり垂蛹となる準備をします。

 

2021年8月3日 奄美大島産スミナガシ終齢幼虫 緑色の濃淡模様 角は茶色

 

2021年8月3日 奄美大島産スミナガシ終齢幼虫 緑色の濃淡模様 角は茶色

 

2021年8月3日 奄美大島産スミナガシ終齢幼虫 緑色の濃淡模様 角は茶色

 

2021年8月3日 前蛹となると全身が茶色になります

 

2021年8月3日 前蛹となり飼育容器の天井にぶらさがります。

奄美大島産のスミナガシです。だいぶ幼虫は大きくなってきました。

大まかに2021年7月24日 3齢幼虫、7月28日4齢幼虫、8月1日5齢(終齢)幼虫といった感じです。

脱皮し成長するたびに幼虫の角は大きく立派になっていきます(^_^)。

アワブキの葉は水揚げが悪く日持ちしません。葉が古くなり腐りかけるとかなりの異臭がします((+_+))。

 

2021年7月24日 スミナガシ3齢幼虫 頭部の角は小さく猫みたい?

 

2021年7月31日 スミナガシ4齢幼虫 頭部の角は少し長くなります。

 

2021年7月31日 スミナガシ4齢幼虫 頭部の角は少し長くなります。得意のシャチホコ体勢です。

 

2021年8月1日 脱皮直後のスミナガシ5齢(終齢)幼虫 頭部の角はかなり長くなります。

 

2021年8月1日 スミナガシ5齢(終齢)幼虫 頭部の角はかなり長くなります。

宇宙人みたいな頭部の角ですね。

 

その後の奄美大島産のスミナガシ幼虫です。

アワブキの葉の先端に巣を造りながら摂食しています。

発泡スチロールの飼育容器の中でアワブキの葉をセッティングする際は葉の先端に空間があるように工夫をします。

あまり葉を多く入れると葉の先端に空間がなくなり初齢幼虫はうまく巣を造れません。

巣をうまく造れない初齢幼虫は葉を離れて飼育容器内を徘徊し、最悪餓死してしまいます。

 

2021年7月14日 アワブキの葉の正しいセッティング方法 葉先に適度に空間がある。

 

2021年7月14日 アワブキの葉の悪いセッティング方法 葉を入れ過ぎて葉先に空間がない。

ちなみに終齢(5齢)幼虫は巣を造らなくなり葉表にて摂食しますのでこのセッティングでも大丈夫となります。

 

2021年7月14日  葉先に適度に空間があり初齢幼虫が巣を造っている。

 

2021年7月14日 葉先に巣を造る初齢幼虫

 

2021年7月19日 葉先の2齢幼虫 シャチホコの様に体を曲げる

自分の周囲の葉をモビールの様にユラユラとぶら下げて外敵から身を守るという習性があります

 

2021年7月19日 葉先の2齢幼虫 シャチホコの様に体を曲げる

 

2021年7月7日 奄美大島産のスミナガシです。

庭から採取したアワブキの葉に沢山産卵してくれました。

7月13日現在は初齢幼虫でアワブキの葉の先端に巣を造りながら葉を食しています。

 

2021年7月7日 自宅庭 アワブキの木 約4m 地植えにして約15年ほどです。

植えた当初は80cm位でした。

 

2021年7月7日 自宅庭 アワブキの木

 

2021年7月7日 奄美大島産のスミナガシ卵 アワブキの葉上

 

2021年7月7日 奄美大島産のスミナガシ卵 アワブキの葉上

 

2021年7月13日 奄美大島産のスミナガシ初齢幼虫 アワブキの葉上

 

2021年7月13日 奄美大島産のスミナガシ初齢幼虫 アワブキの葉上

 

2021年7月5日に奄美大島産のスミナガシ♀2頭を、知人の方より譲っていただきました。

スミナガシは本州では♂は結構採れますが♀はなかなか得難いものです。

奄美大島ではスミナガシは数が少なくとても貴重です。

 

現在は奄美大島はフタオチョウが産し、多くの蝶屋さんが訪れているそうですね。

私は2013年・2014年に奄美大島を訪れ、アカボシゴマダラ、イワカワシジミ、ツマベニチョウ、カラスアゲハ、ナガサキアゲハ(有尾)、テングチョウ、オオシロモンセセリ、クロボシセセリ、アマミノコギリクワガタ等を採りとても感激しました。

奄美大島ではミカドアゲハ、スミナガシも産するのですが、これらは私はまだ採った事がありません。

 

スミナガシの飼育は幼虫を採ってというのは何回もしましたが、産卵させるのは初めてです。

うまくいくといいのですが・・・。

 

2021年7月6日 奄美大島産 スミナガシ♀ 

エサとしてポカリスエットの希釈液、クワガタ用ゼリーを与えます。

 

自宅庭より採取したアワブキの切り枝

 

アワブキとスミナガシ♀、エサを透明プラケースに入れます。

以前 東京西日暮里にあった虫友社で買った透明プラケースです。虫友社は廃業し現在は手に入りません・・・。採卵、幼虫飼育に大変便利です。どこかで再製造してくれないでしょうかね・・・?

 

窓際の明るい所に透明プラケースを配置

 

 

佐賀県産オオウラギンヒョウモンは2021年5月9日に初めて♂が羽化しました。

結局11幼虫いましたが8♂・3♀が羽化しました。

最後に3頭羽化したものが全て♀でした。やはり♀は翅、体が大きくスミレを沢山摂食する関係より蛹化・羽化は最後になります。

♀の蛹は♂の蛹に比べて胴、翅の部分が大型です。

♀の成虫の大きさは立派、豪華絢爛の一言に尽きますね。

無事羽化してくれてほっとしています(^_^)!

 

2021年5月9日 佐賀県産 オオウラギンヒョウモン ♂羽化

 

2021年5月22日 オオウラギンヒョウモン2個の蛹 後に2♀が羽化

 

2021年5月22日 オオウラギンヒョウモン 蛹 後に♀が羽化

 

オオウラギンヒョウモン 左 ♂蛹 ・ 右 ♀蛹 

右の♀の方が倍率が大きく写ってますので、その点ご容赦ください<m(__)m>。

それを差し引いても♀の蛹は♂に比べて胴、翅の部分が大型なのがおわかりでしょう!

 

2021年5月30日 佐賀県産 オオウラギンヒョウモン ♀羽化

♀の姿は豪華絢爛です!!

その後の佐賀県産オオウラギンヒョウモンです。

2021年4月29日にネットの上部で前蛹になったものは無事蛹化しました。

またスミレの葉裏で前蛹となったものも5月13日に無事蛹化しほっとしました(^_^)!

 

佐賀県産オオウラギンヒョウモン 2021年4月29日 ネットの上部で前蛹になったものが無事蛹化

2つの蛹とも後に♂が羽化 

 

佐賀県産オオウラギンヒョウモン 2021年4月29日 ネットの上部で前蛹になったものが無事蛹化

2つの蛹とも後に♂が羽化 

 

佐賀県産オオウラギンヒョウモン 2021年5月13日 スミレの葉裏で前蛹になった

後に♂が羽化  

 

佐賀県産オオウラギンヒョウモン 2021年5月13日 スミレの葉裏で蛹になった

後に♂が羽化

 

 

 

2021年4月23日 佐賀県産オオウラギンヒョウモン幼虫です。

鳩山邦夫氏の著書の「チョウを飼う日々」には飼育の基本から始まりオオウラギンヒョウモン・オオルリシジミの飼育については大変詳しく書かれています。その中でオオウラギンヒョウモンの終齢幼虫はほとんどがネット掛けのネットの天井部に蛹化すると書かれています。

実際私の幼虫達も10頭がネットの天井部に蛹化し1頭はスミレの葉裏に蛹化しました。

鳩山氏の記載ではネットの天井部があまりにピンと張られ過ぎると前蛹から脱皮して蛹になる際にうまく蛹になれず下に落下してしまうそうです。

また幼虫を沢山飼い過ぎると糸を吐いて前蛹となってぶら下がる時に他の幼虫に邪魔されて糸の量が少なくなってしまい、これも落下の原因になるとのことでした。

これらの記載よりネットの天井部が張られ過ぎないように工夫しました。

 

結果としてネットの天井部に蛹化したものは10頭のうち9頭が無事蛹化しました(1頭は蛹化する際に下に落下してしまい蛹がやや変形してしまいました)。スミレの葉裏の前蛹は無事蛹化しました。

1頭は落下しましたがトータル10頭うまく蛹化したのも鳩山邦夫氏の教えのおかげですね。

貴重な教えをありがとうございました(^_^)!

 

私はオオウラギンの飼育には以下のネットを使用しています。

 

通常はスミレを植えたプランターに園芸用の棒を刺しこの上からネット掛けをしています。

 

通常はスミレを植えたプランターに園芸用の棒を刺しこの上からネット掛けをして洗濯バサミで固定しています。このやり方だとネットの天井部がピンと張られ過ぎてオオウラギンの幼虫が前蛹→

蛹になる際に落下するリスクが高くなります。

 

蛹化が近づいたらば園芸用の棒は撤去し、ネットに付属のヒモを使って上からぶらさげるように

します。こうすればネット天井部はピンと張られ過ぎず適当にゆるみます。

 

蛹化が近づいたらば園芸用の棒は撤去し、ネットに付属のヒモを使って上からぶらさげるように

します。こうすればネット天井部はピンと張られ過ぎず適当にゆるみます。

 

2021年4月24日 佐賀県産オオウラギンヒョウモン幼虫 ネット天井にぶら下がり前蛹となりました。

ここまでは大体うまくいきます。

今後うまく蛹化できるかちょっとドキドキハラハラです・・・!

 

2021年4月21日です。佐賀県産オオウラギンヒョウモンは早いものが終齢で大きく育っています。

全長は約50mmです。

4月23日にはネットの天井部に静止し前蛹となろうとしています。

 

オオウラギンヒョウモンの飼育については故鳩山邦夫氏の著書の「チョウを飼う日々」(講談社)に詳しく書いてありとても参考になります。蝶の飼育好きな方は是非読まれることをお薦めします。

鳩山氏の蝶への愛情、熱意を感じるとても楽しい本です。私はこの本は何回読んでも飽きません。

鳩山邦夫氏は蝶の愛好家・蝶の飼育のマニアとしても有名でした。

67歳という若さで亡くなられたのがとても残念で惜しまれます。

 

2021年4月21日 佐賀県産オオウラギンヒョウモン終齢幼虫 全長は約50mm

幼虫は思ったよりも動きが早く写真を撮るのに苦労しました。

この幼虫からはその後♂が羽化。

 

2021年4月22日 佐賀県産オオウラギンヒョウモン2頭の終齢幼虫 ネットの天井部に集まる

 

2021年4月23日 佐賀県産オオウラギンヒョウモン2頭の終齢幼虫 ネットの天井部に集まる

ネット上部より撮影

 

2021年4月23日 佐賀県産オオウラギンヒョウモン2頭の終齢幼虫 ネットの天井部に集まる

ネット内部より撮影

 

故鳩山邦夫氏の著書 「チョウを飼う日々」(講談社)