こんにちは、フォトグラファーの森藤ヒサシです。
東日本大震災を機に
㈱小貫写真館を追い出され、
あまりの怒りと悲しみで、
1週間はまったく起き上がれたい状態が続きました。
でも、人前では元気なふりをし、
家に戻り、また落ち込むという、
とても不安定な時期でした。
5月中旬をすぎ、
そこから、メンターや友人のおかげで、
少しずつ、元気にはなってきました。
ハワイでの夕陽、何を思っていたのか・・・
しかし、
将来を考えると、
現在の収入がわずかしかなく、
経済的に心配です。
でも、時間はあります。
そして、なんとか結婚してからずっとためてきた貯金があるので、
将来のことを考えなければ、
1年くらいはなんとかなります。
その貯金を切り崩すのには抵抗があったのですが、
振り切って、気にしないで使うことにしたのです。
基本的に、不安や恐怖というのは、
今あるものが無くなったらどうしよう
と思うことによっって生まれます。
失うのが怖いんですよね。
今あるものが無くなっても、
ゼロからスタートすればいいや！
と、思うことができたら、
そんなに不安や恐怖を感じることはないのです。
私が落ち込んでいる間、
周りに支えられ、
友人がいることのありがたさ、
家族がいることのありがたさ、
を実感して、
友人や家族がいるなら、
それでいいじゃん！
と、振り切れたのです。
(100%ではありませんが・・・)
そして、私はどうせ時間があるからと、
伊豆断食道場に行き、
まっきーと泰夢をは
ハワイのYMCAのサマースクールに行きました。
空港に二人を見送り
二人はハワイで1週間
自由な時間を楽しみ、
昼間は、YMCAのサマースクールへ！
会社に縛られるのではなく、
時間の制約もありません。
何も縛られるものがないのは、
学生以来久々の感覚。
〇〇しなければならない、
というものがなくなるのです。
心配なのは、将来だけ。
でも、今はせっかくこういう自由な時間を
神様がくれたんだから、
その自由な時間を楽しもうと思ったのです。
ディズニーシーにも行ったわなー
広島で和氣先生と一緒に宮島にも行きました！
そして、さらに8月にも、
仲の良い二組のファミリーと一緒に
またまたハワイに行ったのです。
とりあえず、格安ツアーでね。
この時期は、振り切ったと言っても、
まだまだ、自分の中の怒りと悲しみは残っていました。
また。父親に対してもまだまだ許せず、
憎しみは、なかなか消えませんでした。
その怒りを出さないために、
できるだけ旅行に行ったり、
友人と遊んだりして、
気を紛らわせていただけなんですよね。
まあ、今思うと、
良い時間だったのかもしれません。
大好きな友人ファミリーと！
人間、こういう状態になると、
神にもすがりたくなるなります。
ハワイでは、シャーマンのクレンジングを受けました！
(インディアンの儀式のようなもの)
自分の中の、ネガティブな部分を
クリアにしていくことをしました。
まあ、高い料金を支払った割に、
何も解決はしませんでしたが・・・
今だったら、やりたくもないですけどね。
ハワイでのショット！
とにかく、時間の制限もなく、
会社にも縛られず、
仲良い家族と一緒に旅行したり、
家族だけの時間を過ごせたのも、
素晴らしい時間でした！
さらに、10月には、
カメラマンの尊敬する大先輩の
テラウチマサトさんから、
一緒にタヒチに行かないか？
と誘いがあったのです。
尊敬するテラウチさんと仲良くなれるチャンスです。
でもさすがにタヒチは、
あまりに高額です。
しかも3人分。
またまた、お金のブロックが・・・
めちゃめちゃ迷いました。
でも、まっきーからの後押しもあり、
行きたいので、
タヒチに行ったのです！！
これは本当に行ってよかったです。
不思議ですよね。
お金がない時に限って、
いろいろなお誘いがあったりします。
それは、
お金がなくても
本当に行きたいか？
と問われている感じなのです。
この貴重な追い出されていた期間、
私にとって、
何が大切で、
何が要らないのか、
それを学んだ期間でもあるのです。
2010年、
東日本大震災の半年ほど前、
迷いながらも、月島のでっかい倉庫後を借りて、
大きなスタジオをオープンしたのです。
ブリス月島スタジオ いい感じでしょ！！
2003年、35才の時、
父親に縛られず、
自分の自由が効く場所が欲しく、
有限会社ブリスを設立しました。
㈱小貫写真館というものに縛られず、
自分の得意な分野で撮影できるような個人の会社です。
目的としては、
東京で活動するため、
そして、
私の個人名で
㈱小貫写真館よりもワンランク上のブランドを作るため、
です。
でも、それが、
父親は気に入らなかったんですよね。
なので、このことも、
後ほど追い出される、
きっかけの一つになるのですが・・・
2005年には、
会社を東京月島に移転。
東京でブライダルを中心に始めました。
東京でのマンション購入とブリスの話↓
https://ameblo.jp/hicky-morifuji/entry-12581556126.html
しかし、東京でのビジネスは、
基本的に失敗。
そんなときに、本田健のセミナーで、
ブランディングフォトを始めるきっかけができ、
そこから、ブランディングフォトがスタートしたのです。
ブランディングフォトをスタートさせたブログ↓
https://ameblo.jp/hicky-morifuji/entry-12586867830.html
ブランディングフォトをスタートした頃
とは言え、
㈱小貫写真館の経営も忙しいので、
毎月ローンの支払い+ちょっとのお金くらいしか
稼ぐことはできませんでしたが、
㈱小貫写真館のお給料だけではなく、
ダブルインカムになったことで、
少しだけ余裕を持てるようになってきたのです。
しかし、
ブランディングフォトをやっていても、
マンションの1部屋をスタジオにしているために、
とても狭いのです。
マンションの1部屋をスタジオに！
現在は、マンションの1部屋で撮影しているフォトグラファーも
多いのですが、
当時はスタジオというと、もっと広いイメージだったのです。
それでも、なんとか、
技術でいい写真を撮影していましたが、
(自分で言うか！！)
どうしても部屋の狭さが嫌で、
ずっと大きなスタジオに憧れていました。
なので2009年くらいから、
新しいスタジオの場所を探し始めていました。
しかし、東京は高い！！
写真のスタジオって、
広くないといけないじゃないですか！
だからこそ、
ある程度の坪数は必要。
天井は高いほうがいい。
と、条件を上げて探せば探すほど、
めっちゃ高い物件しかないのです。
50坪で家賃100万なんていうのは、
当たり前。
青山周辺に至っては、
30坪100万です。
今のブリスの売上じゃ、
家賃は払えません。
まあ、東京でマンションだけじゃなく、
自分のスタジオを持つのは、
無理かなー？
なんて諦めかけていました。
2010年の7月、
ジョギングの帰り道、
面白そうな建物を見つけました。
ちなみに、
私は、マラソンを走るので、
花粉症の時期以外は、
できるだけ朝に走るようにしています。
いつものコースとは全く違うコース、
月島の運河沿いを走っていました。
すると、車では一方通行の入りにくい場所の1Fに、
どうみても貸しスタジオ？
という建物があったのです。
その建物は5階建の倉庫。
1Fと２Fは、貸しスタジオが入っているようです。
その貸しスタジオもめっちゃおしゃれ！
こんなスタジオもてたらいいなー！！
と思いながら、建物の周りをぐるっと回ると、
エレベーターのところに、
エレベーター修理日の張り紙があり、
その下に管理会社名と電話番号が書いてあったのです。
帰ってすぐにまっきーと相談。
場所を見て、
すぐに電話をしてみようと言うことになりました。
実は、この倉庫、
1Fと2Fだけではなく、5Fも貸しスタジオ。
見学をさせてもらったら、
すっごいおしゃれでかっこいい！
管理会社と電話が繋がり、
なんと3Fが空いていて、
見学をさせてもらえることになったのです。
そして、3Fをみさせてもらった瞬間、
すぐに気に入りました！
実は、3Fも以前貸しスタジオが入っていて、
ほぼその状態のまま残っていたのです。
見学した時の状態
超ラッキーです。
内装工事代も、そんなにかからないと、
想像できます。
ただ、めっちゃ広いスタジオです。
200平米、60坪はあります。
他の場所では、安くても坪15000円。
いいけど、いくらかかるんだろう？？？？
100万くらいかなー・・・
でも借りたーい！！
気に入っているだけに、心配です。
そこで、管理会社の人に言われました。
実はこの物件、4年の定期借家でお願いしています。
4年後、この倉庫は取り壊す予定なのです。
そっかー、4年か。
でも借りたーい！
通常はウン万円なのですが、
4年後必ずここを出ていただけると約束いただけるのであれば、
半額ではいかがですか？
えー、まじ？？？？？
でも、高い。
2,3日待ってください！
ということで、
待ってもらいましたが、
これから売上を上げることに集中すればなんとかなるさ！
と思い、契約したのです。
その時は、最高の気分でした！！
そして、9月にスタッフとみんなで、
DIYで自分たちで内装工事をし、
パンフを作り、
HPをリニューアルし、
新スタジオがオープンしました。
うちのスタッフとDIY！！
今思うと、本当に
借りてよかった！！
この後、ここでセミナーをしたり、
パーティーをしたり、
ライブをしたり、
たくさんの人が集まる場として、
使うことになりました。
しかし、半年後に東日本大震災が起こり、
ここの家賃が重くのしかかってくるのです。
今は、このスタジオも壊され、
新しくマンションが建ってます。
運河沿い、
毎朝、太陽の光が川に反射し、
キラキラした光が、
スタジオの天井に映るのです。
それも良い思い出。
とても気持ちの良いスタジオでした。
いつか、余裕ができたら、
同じ場所のマンション、
是非とも借りてみたいですね。
景色がいい中でのセミナーも最高でした！！
東日本大震災の翌年、
フォトグラファーのメンターでもある、
テラウチマサトさんから急に、
タヒチに一緒に行きませんか？
と、声がかかりました。
タ、タ、タヒチ？？？
どこだっけ？
ハワイから見て北、南？
場所もよくわかりません。
テラウチマサトさんは、
フォトグラファーの大御所でもあり、
という、写真雑誌の会社の社長でもあります。
また、TIP(TOKYO INSTITUTE OF PHOTOGRAPHY)という、
日本最大のアマチュアカメラマン向けの写真教室の
運営もしています。
もともと、日本実業出版社から
独立してフォトグラファーとなり、
人、自然、空間と、
あらゆるジャンルの写真を撮っていて、
私たちの写真館業界とは、
まったく違うフォトグラファー。
と言っても、
皆さんは、
写真館、コマーシャル、ファッション、ブライダル、
建築、鉄道、風景、
の違いは、
そんなにわからないですよね？
ジャンルが違うと、
交流もありませんし、
考え方も違います。
まあ、日本食とイタリアンレストランの人が、
直接交流がないのと同じだと思っていただけたら
と思います。
違うジャンルにいながら、
コンサルの友人である、
野田宜成さんの紹介で、
テラウチマサトさんにお会いし、
私が協会を作ろうとした時に、
手伝いをしてもらいたく、お願いしに行き、
そこから仲良くさせていただいているのです。
協会を立ち上げようとしたときのブログ↓
仲良くなると、
実は、本田健も共通の友人ということで、
世間の狭さも感じた次第。
そのテラウチマサトさんは、
フォトグラファーをやりながら、
なんと自分で出版社を作ったのです。
その目的が、
もっとかっこいい写真を載せる、
アマチュア写真雑誌を作りたい！
ということ。
当時、日本でのアマチュアカメラマンの雑誌は、
アサヒカメラと日本カメラ
という2種類。
超お堅い写真で、
"写真はこう撮らなければならない！"
と、いう雰囲気で、
私から見ても、
ださい、古臭い写真ばかり。
もちろん上手い人もいるんですけどね。
でも、今の若いカメラマンたちが、
好きな写真はほとんど載っていません。
そこで、テラウチマサトさんが、
かっこいいアマチュア写真雑誌を作るために、
自費をはたいて出版社を作ったのです。
かっこいいですよね！
当時は私もPGCで本を出せたらいいんじゃないか、
と思っていた頃なので、
すごく羨ましかったのを覚えています。
さらに、
アマチュアカメラマンが、
自分の作品を展示できる場所を作るために、
"御苗場"という大規模な写真展も開催し、
アマチュアカメラマンから見たら、
すっごい先生でもあるのです。
もひとつ。
テラウチマサトさんは、
政財界の知人も多く、
選挙ポスターで、
テラウチマサトさんが撮影すると、
落選しない、
というジンクスもあるのです。
その当時で、
たぶん450連勝くらいしていたらしいです。
船の上でテラウチマサトさんと泰夢
そんなテラウチマサトさんに、
もっと仲良くなりたい、
と思っていた矢先に、
タヒチの誘いがあったのですから、
わたしはめっちゃ行きたいわけです。
でもって、
タヒチ旅行は、めっちゃ高いので、
どうしようかと迷いましたが、
まっきーの後押しもあり、
お金があろうがなかろうが、
本当に行きたいのであれば、
行くべき！
と決断し、
テラウチさんご夫婦、
テラウチさんのご友人の方々と一緒に、
家族でタヒチ旅行に行ったのです。
初めてのタヒチは、
天国のような島でした。
ボラボラ島は最高ですね。
海の上に浮かぶコテージにホテルに宿泊し、
夢のような時間を過ごしました。
そこにいる間って、
お金のこと、
追い出されたこと、
すべて忘れられるんですよね。
これをきっかけに、
テラウチさんご夫婦とも親しくなり、
テラウチさんのご自宅に遊びに行ったり、
するようになったのです。
本当にやりたいことや、
この人と仲良くなりたいと思った時に、
お金で、高い安いって
考えるのは、ナンセンス！！
と、この時痛感しました。
もともと何に対しても、
高いor安い
と、物の価値を決める癖がありました。
自分に対して、
そのお金を支払う見返りがあるかどうか、
その対価があるかどうかで、
判断していたのです。
でも、その癖がつくと、
やりたいかやりたくないか
で、判断するのではなくなってしまうんですよね。
どんなに経済的に苦しくても、
やりたいかやりたくないか、
で、判断しようと思ったのです。
ありがたかったですね。
初めてのタヒチ
素晴らしい人たちとの出会い、
家族一緒での旅行と経験
お金には変えられない、
すばらしい時間を過ごすことができました。
そして、この後も、
テラウチマサトさんと一緒に、
撮影動画を作ったり、
写真展をやったりするようになるのです。
そうそう、
私が個展をやった場所も、
テラウチマサトさんのギャラリー。
ご縁に感謝感謝なのです。
つづく
BLISS応援のお願い
現在ブリスは 5/6まで臨時休業をしております。
私たちも応援いただいている皆様のおかげで、ブランディングフォトや家族写真で、多くの「笑顔」を撮影し、皆さまの幸せの一瞬を写真に残してまいりました。 そしてこれからもずっと皆さまの「最高の思い出になる1枚の写真を残していきたい！」と心より強く思っております。
しかしながら、新型コロナウイルスという目に見えない脅威により、このまま休業が続けば、皆様の心の支えになる写真を撮影させていただくこと自体が難しくなってまいります。皆さまの「笑顔」を撮り続けていくため、みなさまにお願いがございます。
この度、休業期間後から2020年年末まで、ブリスで使用していただける「応援チケット」を3種類ご用意させていただきました。
詳しくはこちらをご覧ください。
また、写真集も販売しております。
是非とも皆様には、この写真集の写真とメッセージで、
少しでも心を癒していただけたらと思います。
この写真集は、メッセージと写真の組み合わせになっています。
適当に直感で開いたページのメッセージは、
その時のあなたに響く言葉になっています。
是非ご購入しおていただけると嬉しいです。
サイン付きでお送りさせていただきます。
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勉強になりますよ。
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