スペイン インタビュー編 その3 (104)
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今回は、スペインの観光についてです。
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Ann:スペイン観光は、ハイライトが多すぎます。
アルハンブラ宮殿、「巡礼の道」などの宗教系、
ガウディやピカソ、ダリなど芸術系、
闘牛やフラメンコもあるし、音楽にもすぐれた人がいます。
フランスからの旅行客にはどこが人気があったのでしょう?
MASA:やはりバルセロナなどの人気は高いですね。
マドリッドなどの内陸都市も人気です。
また、ローマ時代からの史跡巡りも人気でした。
その時代から、ガウディーの時代までを、
欧米人は実にうまく自分なりにテーマを作って
リクエストしてきましたね。
こういった価値観は、案内する我々にも
大きく影響を与えたものです。
Ann:日本人は「おまかせ!」という感じなのでしょうか?
闘牛やフラメンコは簡単に見ることができますか?
MASA:そうですね。
それこそ、こういう時はガイドブックに従う事が
良いと思います。
重要なのは、それを見て自分なりにどう考えるかですね。
例えば「闘牛」。
ローマの時代から、
【ショーとして求められて来た「グラディエーター(剣闘士)」】
さすがに、人間同士が生を奪い合うショーは
姿を消しましたが、
【この闘牛は、その要素を含んだ現代版グラディエーターショー】
であると言えます。
ローマの時代、各都市にはコロッセオが数多く存在しました。
今の闘牛場を思い浮かべて下さい・・・
円形の劇場で、観衆の目線は全て「マタドール」に注がれます。
そして、そこでは「勇気そして品格」をもった人間と、
まさに野生が筋書きの無いドラマを演じる。
この要素こそが、ローマの時代の
グラディエーターショーそのものです。
画像From: http://office.microsoft.com/en-us/images/
人は、2000年の時を超えてもなお、
このような事を好んでいる訳です。
着ている服、民族性、それらは時代とともに
変化していますが、きっと、ローマ時代の人々も、
同じようにショーに熱狂したのでしょう・・・
そういう一面から見れば、
闘牛も古のローマ時代の息吹を感じられるショーとして
感慨深くなるというものです。
Ann:普通はそんなに深く掘り下げて考えながら
見る人はいないですね。。。(笑)
たぶんショーとしてその時間 楽しむだけでしょう。
観光ですからそれで十分だとも思います。
だけれど、そこで歴史などに触れて、
何か考えることのきっかけになればいいですね。
MASA:フラメンコは、比較的多くの飲食店で
見る事が出来ます。
欧州に古来から存在する「オペラ」にしても、
女性がカルチャー面において果たして来た要素は
大きいと言えます。
フランスならテーマの深さも見事で優雅である「バレエ」
イギリスなら歴史背景を繊細な描写でとらえた「シェークスピア」
ドイツなら軽快であり重厚でもある「歌劇」
そしてスペインは、情熱的なラテンの女性の
力強さそのものを表現する「フラメンコ」
それらすべてのテーマに女性の存在が不可欠で、
芸術性には、女性という要素がいかに
重要であるかが感じられます。
Ann:なるほど。そういうふうに考えたことはありませんでした。
でも、画家とか作家とか一般の芸術家という人たちにも
異性が与える影響は大きいかと思います。
スペインでは観光客は、電車を使いやすいですか?
マンハッタンの観光は、タクシーを利用するのが
一番便利だと思いますが、スペインはどうですか?
MASA:可能な限り歩く事をお勧めします。
欧州に限らず歴史の深い街は、
そもそもがそれほどには大きくありません。
Ann:そうですね!昔は電車やバスがなくて
歩くことが基本だったわけですからね。
MASA:存在知るすべての都市は、
その昔は城壁で囲まれていた規模です。
たいていの街には「CITY RING」と言われる道路が存在し、
それこそが、城壁でありその内側が旧市街です。
まず!
地図を見て、そして古の街を想像する・・・
そうしながら今は観光スポットとなっている
それぞれのポイントを歩くと、街がどのような形をしていたのか?
今も、古と変わらぬ人の流れが続いているであろう事が
よく感じ取れます。
スペインの街は、古来から要塞としての要素も
持ち合わせていた訳で、戦乱を乗り越えて来て現在がある事も、
歩いてこそ分かるというものです。
出来る限り、古の息吹を感じながら
スペインを感じてほしいですね♪
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