チョコが増える!?中学数学で仕組みを解説 | Strange Chameleonの頭の中

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最近話題になっているチョコレートが増える動画です。
まずは動画を見てください。




不思議ですね

※中三で習う 相似な図形(平行線と比) を使います。

さて、これを平面図形として考えていきましょう。
状況を細かく分析していきます。

チョコが増える


動かした前後です。
チョコが増えるわけはないので、全体として縮んでいるはずです。
動かした後の図に、補助線を1本ひくとわかりやすいかな。

チョコ移動後


上の図の青線3です
すると
赤線よりも緑線の分だけ短い
ですね。
では、緑線の長さを求めていきましょう。

元のチョコをもっと細かく分けてみましょう。



チョコ分解

ここでグレーの三角形に注目していきます。

相似な図形


上図で、DE//BC なので、△ADE∽△ABCです。
相似比は1:4ですね。
なので、


AD : AB = DE : BC = 1 : 4
DE : 1 = 1 : 4
4DE = 1
 
DE = 1/4


となります。
よって
緑線は1/4です。

つまりチョコは増えたのではなく、元の縦の長さが1/4だけ縮んだわけです。

では確認を取ってみましょう。
元のチョコは 縦6 横4 なので

 面積=6 × 4 = 24

移動後のチョコは 縦 (6 -1/4) = 23/4  横 4 なので

 面積=23/4× 4 = 23


ぴったり1つ分減っていることが分かります。