こんにちは。元小学校教師の和久田ミカです。
元TOKIOの山口さんが事故を起こしました。
もう一般人なのに こんなに大きく報道されてしまうのか…
と 悲しい思いがしながらも、やはり事故となると 他の人を巻き込む可能性もあるわけで。
近くには学校があり、時間が違えば 小学生が歩いているやもしれず。
今日は依存症について。
*4年前の記事を編集してお届けします
大学時代に、英文の資料を読むという授業がありました。
私は、誰でも入れる大学出身ですので、勉強はあんまり得意ではありません。
教育学が専門だったので、心理学や教育の話を英文で読まされる…読むのですが、それが苦痛で、大変で…(;´Д`)
英語が苦手だったこともあり、毎回 宿題が進みませんでした。
でも、1度だけ とても楽しく読んだ文献があります。
本の名前は忘れてしまったのですが、世界で一番自由な学校、イギリスにあるフリースクールの話です。
今から約100年前にできた、世界最初のフリースクール「サマーヒル」。先生のことは、ファーストネーム(名前)で呼ぶ。
授業に出たくない子は、出なくていい。
学校の決まりごとは、全員の投票で決まるけれど、子どもも先生も平等に1票ずつ持っている。
(子どもの数の方が多いので、必然的に子どもの自主性が優先される)
寄宿舎でみんなで過ごしながら、たくさん話して、聞いて、遊んで、けんかして。
勉強というものでさえ、「やりたいからやる」遊びの延長。
でも、そこの卒業生はとても優秀です。
ひとつ興味があることを見つけると、学びというものは 全部つながっていることがわかります。
追求していくうちに、自分の進む道を見つけていくのです。
研究者、有名な絵本作家、芸能人、ロンドンの有名大学の学部長など、人生をしっかりと歩んでいます。
その文献の中で、とても印象的な話がありました。
30年以上前の記憶なので、私の勝手な解釈が混じっているかと思いますが、ご紹介しますね。
学校で、お金を盗んだ子がいました。
校長のニイルは、その子を叱ることなく、”ごほうび”に おこづかいをあげました。
なぜなら、子どもが物を盗むとき、それは物が欲しいわけではない、
ただ愛情が欲しいだけなんだ、
そう考えていたからです。
愛情を求めている子を罰したら、
「やっぱり、僕は人から愛されない子なんだ」
という思いを強くしてしまう。
愛情のしるしとしてニイルは、おこづかいを渡したのでした。
その子はまもなく、盗みをやめました。
あるときは、盗み癖の治らない子を誘って、真夜中にニワトリを泥棒しに行きます。
(ニワトリの持ち主には、事前に了解を取っていました)
その子は、とても厳しい家庭に育ちました。
特に、絶対的な権力を持つお父さんの存在によって、心が恐怖で支配されていたのです。
ニイルが、自ら泥棒に誘ったのは、その支配を解くためです。
校長という立場は、家の家長である父親の存在に似ています。
その校長が、いっしょに悪いことをすることによって、仲間意識が生まれます。
権威は上下のつながり、仲間は横のつながりです。
子どもの「父親への目線」を変えることによって、権威や権力に対するこわさを取り除こうとしたのです。
これは私の解釈ですが、権力を持ったものがえらい、正しい、といった思いを払しょくさせようとしたのかな、と感じています。
ニイルは、子どもたちを無理やり自分の理想や正しさに 導くことはしませんでした。
私が教師になってから 数年は、このサマーヒルの話を 子どもたちにもよくしていました。
「あなたたたちが やりたいことを とことんやっていこう。」
と。
あー、当時を思い出したら うるうるしてきた(T_T)。
あの頃は、教師としての技術は未熟でも、人として子どもたちに伝えたいことがたくさんあったなあ。
中堅になるにつれて、だんだん 日常にかき消されていってしまったけれど…。
加筆にあたり調べたところ、日本語の文献も出ていました。
参考までに紹介しておきます。
でね。
![]() | ニイルと自由な子どもたち―サマーヒルの理論と実際 Amazon |
![]() | 新版 ニイル選集〈1〉問題の子ども Amazon |
もともとこの記事をかいたきっかけは、こちらの報道を見たからです。
→おしっこ我慢できない。トイレ貸して」小学生2人が窃盗か
小学校高学年の2人の子が、老人宅を狙って 盗みを繰り返していたのですね。
どのような気持ちで 大胆な行動を思いついたのでしょう。
9年間だけですが、小学校で教師をしていて思ったのは、子どもたちは 愛のかたまりだということです。
困っている子がいれば、当たり前のように心配し、助けます。
悲しんでいる子がいれば、みんな集まって来て「どうしたの?」と声をかけます。
誰に教えてもらわなくても、まわりの人をいたわる心を持っています。
年齢が上がるにつれて、少しずつ 無関心を装う子も出てきますが、
私自身は、みな同じように、内側に あたたかい心を持っていると思っています。
もちろん、大人もそうです。
もし、小学生の子たちが このようなことをしたのであれば、
心に よっぽど大きな穴が開いてしまったのではないか、と感じています。
この子たちにとって、お金は何を意味するものなのでしょう。
優越感なのか
安心感なのか
つながりなのか
スリルなのか
愛情の代わりか。
お金そのものが欲しいわけではない。
お金の向こう側にある、何か。
私は、それが痛み止めに思えてなりません。
たとえそれが、親しい大人にそそのかされての行動だっとしても、そう。
「身近な人の役に立って認められたい」。
つまり、自分を見てほしい、愛情をもらいたい、というのが 根っこだと感じます。
困らせる子は、困っている子です。
心が困り切っていて、どうしようもないのです。
どうか、警察がこの子たちを 必要以上に裁きませんように。
心から祈っています。
前にもご紹介しましたが、このような本もあります。反省させると犯罪者になります
この子たち自身が、すでに戻る道を知っているはずだから。
うわべの「ごめんなさい」ではなく、本当の意味での更生を望みます。
んでね。心の痛み止めつながりでひとつ。
まっきーが また、逮捕されました。
糾弾されている様子が、あちらこちらから伝わってきます。
胸が痛いなあと感じます。
こんな漫画もあります。
依存症の症例と回復について、リアルに描かれています。
でも、お酒やギャンブル、ドラッグといったものが介在しないだけで、根っこが同じものは 日常の中に たくさんあるよね。
心を麻痺させるための何か。
ゆるやかに心が自死していく。
それだけ、つらかったのだと思う。
麻痺させないと生きていけないほど。
もし、ご自身や家族に 依存症の兆候が見えたら、ぜひ漫画を読んでみてね。
そしてこちらの漫画もすごくおもしろい。
依存症からの回復を かなりえぐい視点から描いてます。
前は全話無料だったんだけど、今は30話まで無料で読めます。
私の中にも、そういう部分あるなあ、って。
そして、私のような相談業を仕事としている人の中には、依存症の人たちを食い物にする人たちもいるなあって。
(漫画の中にも出てきます)
その人自身にも 心の傷があるのだろうけど…。
ということで、まとまりませんが
「それは痛み止め。深酒も浮気もクスリも買い物依存も、そして窃盗も。」
あなたの痛み止めは何ですか?
私は砂糖です…
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