「だからシルバーカー持ってくればよかったのに!あなたが要らないっていったんだよね?あなたが悪いんだからね!」

壁づたいに息を切らして歩いている年老いた女性に大きな声でイラ立ちをあらわにしていた女性がいた。

 

 

周りに聞こえるくらいの大きな声で。

それは罵声とも受け取れた。

 

私は一瞬その声のあまりの鋭さに身構えた。

 

おそらく母と娘。

 

「お母さんにそんなこと言うなんてひどい」

そう思った。

 

 

でもすぐにこんな想像した。

 

 

 

第1のシナリオ

 

 

そのお母さんがまだ若く、娘が小さかったころ。

 

 

「あなたはそんなこともできないの!」

「ちゃんとしなさいよ!」

「ぐずぐずしないの!てきぱきしなさい!」

「あなたが決めた事でしょう!最後までやりなさい!」

「そんなことしちゃだめ!」

 

 

お母さんは娘にそう言葉をかける。

 

きっとそれは娘が憎くてではなく、娘が愛しくて心配だから。

しっかりした人に成長して欲しくて言葉が口調がきつくなる。

「もっと優しい言葉をかけられないのかしら?」と自分が嫌になる。

「人からどう思われているんだろう?」と不安になる。

「自分の母親・父親みたくはなりたくないのに」なりつつある自分に嫌悪感を抱く。

 

 

 

 

 

 

 

娘を見ていると幼いころの自分と自分の親を思い出し、

親から受け取ったメッセージが浮かび上がってくる。

 

「お母さんは私が嫌いなんだ」

「機嫌が悪いから私にあたってる」

「私はダメな人間なんだ」

「私はなにか足らないんだ」

「愛されるためにもっと頑張らなければ」

「愛とは怒られることなんだ」

 

 

 

 

もちろん娘は母親の脳内でそんなことが起こっているとは知らないから

娘自身いろんな解釈をする。

 

 

 

 

第2のシナリオ

 

 

娘は悩んでいる。

 

 

年老いた母をいたわりたい。

優しい言葉をかけたい。

娘らしいことをしてあげたい。

 

 

 

そう願っているのに「イラっ」とするとつい「だからシルバーカー持ってくればよかったのに!あなたが要らないっていったんだよね?あなたが悪いんだからね!」のようなきつい言葉が出てしまう。

そんな自分を止められなくて嫌になる。

後悔して自分を責める。

 

 

そして母の老いと、垣間見える死への不安イラ立ちが娘に追い打ちをかける。

 

 

ループにはまって抜け出せない。

 

 

「どんどん弱弱しくなっていく」

「前はできたことがこんなに早く出来なくなっている」

「ちょっとのことで風邪をひくようになった」

「私に母の面倒が見れるだろうか?」

 

 

 

 

 

本当は

「お母さん大丈夫?やっぱりシルバーカー持ってくればよかったね。

今度はそうしようね。すこし休もうか?」そう言いたい。

でもその言い方がわからない。

愛する人にどう寄り添えばいいのかわからない。

 

 

だって幼いころ、自分が母から受け取ったメッセージは

いたわりや優しさよりも、

 

「お母さんは私が嫌いなんだ」

「機嫌が悪いから私にあたってる」

「私はダメな人間なんだ」

「私はなにか足らないんだ」

「愛されるためにもっと頑張らなければ」

「愛とは怒られることなんだ」

 

だったから。

 

 

 

母は娘がそんなメッセージを幼少期に自分から受け取って、

そのために悩んでいるとは知らない。

 

 

 

そしてこのかかわり方は次の世代へと語り継がれるのです。

 

 

 

・・・・・・  ・・・・・・・   ・・・・・・  ・・・・ ・・・・・・・

 

 

 

人とのかかわり方を私達は幼少期に家庭で学びます。

 

 

日常的にダメ出しされたり批判が起こる家でそだったなら、

あなたもそうなるでしょう。

ダメ出しされ完璧にならなくては、と自分に厳しくし、人にも厳しく批判的になるでしょう。

 

 

罪悪感でコントロールされていたとしたら、

あなたもそうなるでしょう。

もしくは

「私が悪いんです」と常にいろんな人に言って回っているでしょう。

 

 

「怒ってはいけない」と言われたなら、

「怒る人」を恐れ、自分の感情を抑え込むことを学び、それが習慣になり、

心に爆弾を抱えているかのようにかんじているかもしれない。

 

 

 

私達が覚えている必要があるのは、

実はそこには愛がある。ということ。

たとえそうは思えなくても。

そこには愛があるから皆苦しんでいる

 

 

 

愛が根底にあるから

母は娘を心配し、

娘は年老いた母をねぎらいたいのです。

 

ただ、その表現方法が、わからない。

けれども、違う、ということだけはわかるのです。

 

 

そこでまた自分を責めます。

「きっと私がダメだからだ」

「馬鹿だから」

「短気だから。。。」

 

 

そう自分を悪者にしたり被害者にしている間は

何もどうにもなりません。

 

けれどルイーズはいいます。

「変わりたい」そう思ったときに

変化が始まると。

 

 

家庭で学んだネガティブなパターンを次の世代に持ち込まないために、

私達にはできることがあります。

 

それは

変わる意思を持つ」ことと、

今までと違う結果を出すために何をしたらいいだろうか?」と想像力を使って体験を創り出していく力が私達にはそなわっているということ。

 

 

 

もし、

娘が「お母さんあの時大きな声出してごめんね」そう言えたら!

 

もしお母さんが「あなたのこと怒ってしまったけど、それはあなたが心配でしかたないからなんだよ。」そう娘に素直に言えたとしたら?

 

 

自分を愛することを学ぶと、自分に寛容で優しくなれる。

責めるよりも自分を許し受け入れるようになる。

今をより大切に思える。

 

 

すると大切なひととのかかわりもかわっていく。

 

 

 

 

 

 

 

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