Anita Moorjaniさんの書かれた“DYING TO BE ME”は、きっとに近い将来日本語に訳されることと思います。この本は、4年間の癌と闘った末に、本当の自分に出会うために一度死んで(医学的には)しまうのですが、その時彼女が臨死体験をして、肉体ではない、本当の自分を知る経験をします。臨死体験を通して私たちが愛や源、ワンネスなどといわれる、一つの意識であること体験して、戻ってくると、内臓の機能も停止しているリンパ系末期癌が1週間もたたないうちに消えたのです。
彼女の臨死体験は話題やリサーチとしてたくさんの人にとりあげられています。スピリチュアルティーチャーであり、ベストセラー著者であるウェイン・ダイアー氏が彼の出版社であるHay House社に、「彼女を見つけて、Hay House社から本を出版させるべきだ」といったほどの臨死体験レポートだったからです。
Anita(アニータ)は香港で育ったインド人で、他宗教、多民族の香港で育ちました。文化の違いの中、様々な“恐れ”をもとに生きてきたといいます。家族や友達の期待を裏切らないこと、親友が癌でなくなったこともあり、癌になることへの恐怖など、今までの生き方が恐れをベースに生きていた結果、癌をマニフェステーション(具現化)したといいます。
4年間の癌との戦いの末、最後に集中治療室にアニータは入れられ、ついに意識不明になります。内臓の機能も停止し、心臓も一時停止。身体から離れたアニータはご主人や母親、医師や看護師の一語一句、感情までも手に取るようにわかってしまいます。
自分の肺に溜まった水で溺れ死なないように意識不明の身体を看護してくれる人もいれば、諦めている看護師や医師もわかってしまうアニータ。その人に焦点を合わせればすべて自分のことのようにわかるのです。
またさらに深い気づきがもたらされます。肉体を離れたアニータの痛みは消え、自分が愛であることを実感します。無償の愛などと言葉にするのは難しいといいます。また、自分がなぜ癌になったのかも気づき、私たちが一つの意識であることも悟ります。現在、過去、未来が同時に存在していることも理解します。過去世は私たちが思う過ぎたことではなく、今同時に進行しているので、過去に焦点を合せば、その過去がまるで今起きていることのように感じることもできます。
死んでしまう可能性の未来も、生き続ける自分の未来の可能性も存在していることを知ります。もし自分が死んでしまえば、夫もそう長くは生きないことも認識します。それでも最初はあの痛みのある体にはもう戻りたくないと思うアニータですが、すべてを悟ったあとに変化があります。
臨死体験中、10年前に亡くなったお父さんが現れるのですが、まだアニータが死ぬ時期ではないことを伝え、ここから先にいくともう戻ってこれないことを伝えます。
アニータの悟りというか気づきはとても深く、かつシンプルなものでした。このままの自分でいいということです。何かになろうとか、周りの人をがっかりさせないために人の期待に応えようとする必要がないこと。恐れをベースに決断したり、選択する結果、今という瞬間をエンジョイすることを忘れていたこと。現在、過去、未来、すべてが「今」にあることを悟ったのです。
そこで、アニータは自分が体に戻ったら癌が消えることをしります。誰に言われることなく、それがわかったのです。意識を取り戻したアニータは、レモンサイズの癌が体中に転移していたにもかかわらず、数日でサイズが縮小し、1週間もすると癌であったことが医師たちがどう検査しても見当たらなくなるほど癒されたのです。
彼女のお役目は、彼女が経験した奇跡を伝えるためだったのでしょう。彼女はもともとスピリチュアルな人でもない、キャリア志向の女性でした。彼女の経験から学べることが沢山あります。1日も早く、この本が日本語に訳されますように!