MADMAXの世界に自分が転生してしまったら、どう振舞うだろうとか考えてしまいます。
自分がフュリオサやマックスになるのは厳しいし、やはりイモータン・ジョー様やディメンタスにすり寄りながら、なんとか自分や仲間と生き延びる道を探すのがリアルかなと思います。
ウォーボーイズになれるほど狂えないし、かといって自分より強い権力者相手に挑もうとは思えません。絶対死ぬ。
卑屈とかではなく、自分の身の程をわきまえて、MADMAXな世界を何が何でも生き延びるというゴールを設定するならば、そのような結論に至ります。かっこ悪い？w
ぼくの師匠がおっしゃることですが、映画のような神話を摂取すると、映画MATRIXのRed Pillのように洗脳から覚醒し自分の人生の主人公になれます。（※１）
映画ならそのあとに選ばれた人間として超常的な力を手にし、敵をぶっ飛ばして、世界に調和をもたらして終わりですが、僕たちのリアルな人生はちょっと違います。
実を言うと、僕たちが自分の人生の主人公だと気づいた後の日々は、非常に単調なものです。映画やドラマは面白いですが、それでもやはりエンタメなので僕たちの実人生とは少しズレます。
ゴールを設定し、それを実現するための鍛錬を重ね、次のゴールやチャンスを伺い続けます。そしてゴールを更新し、また次のチャンスを伺います。
それは主観的には淡々としたものでしょう。
ぼくの師匠はよくアンディ・ウォーホールの「機械になりたい」を踏まえて、「判で押したように」とおっしゃいます。（※２）
もちろん後から振り返れば、偉大な先達たちの伝記や自伝のようにドラマチックかもしれませんが、少なくともゴールを目指して今生きているこの瞬間は淡々としたもののはずです。
映画MATRIXも、レッドピルを飲んだ後は粗末なネブガトネザル号での日々が送られます。（※３）
また師匠のよく話してくれる、「悟ったあとの人生」についての譬え話（※４）も思い起こされます。ある弟子が自分の師匠に悟ったあとの人生について尋ねたお話ですね。
ただ多くの人はこの淡々とした日々に耐えられないのかもなと最近は思います。
せっかく覚醒しても、元の刺激的な洗脳メタバースの世界に戻ってしまいます。事前に取説として上記のような話をしていても、聞く気がないのか、あるいはその淡々とした日々に耐えられないのか、あるいは気功をその辺の強い刺激と同類だと考えているのか、理由はよくわかりませんが（まあ全部当てはまると思いますがw）、飽きて洗脳メタバースの強い刺激を求め始めます。
どのような選択も個人の自由かもしれませんが、本当にそれでいいのかよと思います。そもそも「個人」なるものは幻想だし。（※５）
本当に洗脳者たちが作り上げた強い刺激に弄ばれて人生を終えていいのかしらと余計なお世話で言いたくなります。そしてそれはジョブズがかつて言ったように、大概僕たちより賢くない人たちが作り上げたものです。（※６）
またそれは肥満やそれに端を発する生活習慣病も同じです。
肥満や生活習慣病を導く加工食品などのアディクションは、僕たちより頭がいいとは思えない資本主義に洗脳された人々が作った会社によってもたらされます。
そこには僕たちを太らせて不健康にしてやろうという悪意はなく（たぶん）、ただただ収益を上げて毎年成長したいという資本主義の洗脳があります。単に金に目が眩んだだけの人たち。
そんなつまらないものや人たちに自分の健康や未来を左右されていいのかなと思います。
僕は嫌なので、師匠の力を借りて、洗脳者よりも高い抽象度に上がって、肥満からは脱しました。もちろん次のゴールがありますので、日々それを実現できるように淡々と鍛錬を重ねている次第です。
あなたはどうしたいですか？
自分より頭の悪い人たちが作った洗脳の強い刺激に踊らされ燃え尽きるか、あるいは自分の人生の主人公として覚醒して主観的には淡々としながらも確かな自分の人生を歩みますか？
後者を選ぶ方は、ともに覚醒して、誰かに書き込まれたものではない、自分の人生をお互いに歩みましょう！！
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【脚注】
（※１）
＊寺子屋と言えば、来週火曜日は「ギリシャ神話」です。神話のボスであるギリシャ神話の重要性を学びつつ、楽しんで中身も学びましょう！古代ギリシャ人たちはロゴスの対概念としてミトスを重視しました。MYTHOSは名前からも分かるようにMyth（神話）の元となる言葉です。ロゴスという論理に対して、ミトスという物語を対置させたのです。そしてなぜこの「物語」が重要なのか、特に現代のように神話が不当に貶められる時代において、神話の重要性を学びましょう！！
そしてあまり知られていないことですが、神話とは映画マトリックスのRed Pillなのです。Limitlessを実現する本当のドラッグなのです。
♫誰が永遠に生きたいと願うのか？♫Queenは大仏、華厳？「芥子、須弥を入る」「一即多、多即一」 2018年11月22日（「まといのば」本家ブログより引用）
（※２）
我々は与えられた仕事をこなすことに慣れすぎていますが、それは仕事としてはフェイクであり、ただのお子様向けの練習問題でした。
これから本当の仕事をスタートさせるのですから、幾千ものNoを自分に突きつけて、本当のYesに出会い、本当のWant toに出会うまで徹底的に自己と対話し、作業を続けることかと思います！
そして幸いにもそれが見つかったならば、あとは機械になるだけです。
ただひたすらに判で押したように繰り返します。
その中に幸福も成功も成長も進化もあります。
「機械になりたい」（アンディ・ウォーホール）〜開業スクールと基礎体力の醸成〜 2015年11月06日（「まといのば」本家ブログより引用）
（※３）
奇跡を起こす側へ、魔法を起こす側へ移動しましょう（その華やかな舞台の裏側は、赤いピルを飲んだあとのネブカドネザル号のような牢獄みたいですがｗ）。
「己が正しい場所にいるかが全てだ。そこにいれば人は自ずと勝つ」（『嘘喰い』） 2022年01月15日（「まといのば」本家ブログより引用）
（※４）
師と弟子が重き荷を背負いて、山道を歩いています。
弟子が師に質問をします。
「悟りとはなんですか？」
師は黙って、立ち止まり、荷物を肩から下ろします。
弟子は即座に理解して、また質問をします。
「悟ったあとの人生とはどのようなものですか？」
師は黙って、荷を背負い、また再び山道を歩き始めます。
「悟ったあとの人生とはどのようなものですか？」師は荷を背負い、また再び山道を歩き始める 2024年04月18日（「まといのば」本家ブログより引用）
（※５）
自己啓発というのは最悪な社会的洗脳かもと思っています、最近。個人主義というイデオロギーが僕らを分断しておかしくしたのではないかと盲信しています。
僕らはアリストテレス（の政治学）に戻って、共同体を人類の最小単位と考えるべきかもしれません。
また彼に、「なんという名前か」と尋ねられると、「レギオンと言います。大ぜいなのですから」と答えた 2022年09月30日（「まといのば」本家ブログより引用）
（※６）
そういうのは、とても制約された人生だ。たったひとつ、単純な事実に気づけば、人生は可能性がずっと開けたものとなる。それは、自分を取り囲んでいるすべてのもの、人生と呼んでいるものが、自分より賢いわけではない人々が作り出しているということだ。周りの状況は自分で変えられるし、自分が周りに影響を与えることもできるし、自分のものを自分で作ることも、他の人々にもそれを使ってもらうこともできるのだ。
c.f.あなたを取り囲んでいるすべてのもの、人生と呼ばれるものは、あなたより賢くない人々が作り出している 2019年09月08日（まといのば本家ブログ）