車椅子練習への道⑦ 番外編 | ありがとうの力:在宅介護のリアルな挑戦

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脳出血で倒れ寝たきりになった夫、四肢麻痺、気管切開、胃ろう、褥瘡(予防)の24時間在宅介護日記です

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このブログでは

脳出血での四肢麻痺、気管切開、胃ろうで

要介護5、身体障害1級、寝たきりの夫の

24時間介護生活のリアルを綴っていきたいと思います。

 

 ここまでの流れはこちらです。

 

 

2度目の車椅子練習の日のこと。
 
夫が移乗する際、私は記録のため、
動画撮影に専念させていただきました。
 
その場の方々、誰がどうすると
役割分担したわけでもないのに、
皆様が声をかけ合いながら、
足を支える人、上半身を支える人、
夫に声かけて安心させてくれる人、
そして私に、こっちの方がよく撮れますよと
声をかけてくださる方まで、、、
 
皆様の動きを見ながら、
「こんなにたくさんの方が
夫と私を支えてくださっているんだ」と実感し、
本当に胸が熱くなりました。
 
以前の車椅子移乗の時は、
立ち退きという理由をつけて
やや強引に進めてもらったからか、
 
「そこまで言うならやりますけども、
さてどうなるでしょうね」とでもいうような
なんとなく冷めた空気を感じてましたが
(私の被害妄想もあるかもしれません)、
 
今回は本当にとても暖かく
皆様のチームワークも感じて、
「夢みたいだな」という気持ちが
沸き上がってきました。
 
でもその時、同時に浮かんできたのは、
 
「こんなの全てが夢であってほしい。
こんな喜びや幸せより、夫が倒れない方が良かった。」
という気持ちでした。
 
「私は2年以上も続く長い長い夢を見ているんだ。
次に寝て目が覚めたら、
夫が倒れていない世界に戻れますように、、、」と。
 
そりゃそうです。
 
なんとか自宅退院できて、
立ち退きも乗り越えて、
新しい環境で新しいスタートをきって、
 
心ある方々に囲まれて
嬉しく、ありがたく、幸せだと感じる日々ですが、
 
それらは全て
夫が倒れたという出来事があったからこそ。
倒れてほしくなかったな、、、と今でも思います。
 
でも、目の前の現実を見ると
 
夫は無事に自宅で一緒に過ごし、
おかげさまで私も元気で、
 
夫の小さな変化に一喜一憂し、
それを看護師さんや周りの人とシェアして
一緒に喜んだり笑ったり心配したり。
 
やっぱり、
嬉しく、ありがたく、幸せだと感じるのも
嘘偽りのない事実です。
 
「こんなの全て夢であってほしい」という
私のもう一つの気持ちは、
 
いつか夫自身が、
倒れてから色々あったけど、それでも
「幸せだ。これで良かったんだ。」と言ってくれたら、
 
今の生活、これからの人生を
夫に幸せだと感じてもらうことができたら、
 
その時に、消えていくのかなーと思います。
 
それまでは、こんな矛盾した気持ちを抱えたまま、
目の前の夫と向き合いながら頑張っていきたいと思います。
 
ちなみに、、、
 
夫には、いつか、
「自分は幸せだ」と感じてほしいですが、
 
私は、やっぱり、
夫がこうして一緒にいてくれるだけで
すでに毎日幸せです!
 
ではでは、車椅子練習への道シリーズは、
これで締めたいと思います。
 
ここまでお付き合いいただき
ありがとうございました😊