HCAP東京大学運営委員会(HCAP Tokyo)

HCAP東京大学運営委員会(HCAP Tokyo)

HCAP東京大学運営委員会の現役メンバーが更新する公式ブログです。

HCAP (Harvard College in Asia Program )とは、
ハーバード大学に本部を置き、ハーバード大学の学生と
アジア約10カ国のトップ大学の学生とが交流するプログラムです。

そして私たちHCAP東京大学運営委員会(HCAP Tokyo)は、
その支部として、2006年度の発足以降毎年1月と3月に行われる
カンファレンスに参加している東京大学の学生団体です。

2020年度の現役期である15期は現在10人で活動中です。
詳しくは公式ホームページをご覧ください。

弊団体のfacebookページはこちらです。ぜひご確認ください。


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ご無沙汰しております。15期の松尾一輝です。

 

今回のブログでは、我々15期が独自に進めている企画の中で、3月にイスラエルのベンチャー企業Aleph Farms 様と共催したワークショップを取り上げたいと思います!

 

 

いきなりスケールの大きな話になりますが、既に宇宙旅行、宇宙生活星空が夢物語で無くなっている昨今、食の世界にもイノベーションが起きています。

 

植物工場にんじん、培養肉骨、3Dフードプリンター…。

 

環境の制約を無くし、より効率的な生産を行うべく、多くのベンチャー企業が研究・開発を進めています。これらの技術は、少しずつ、だが確実に我々の食卓を変えようとしています。

 

イスラエル🇮🇱のレホヴォトに本社を置くスタートアップ、Aleph Farmsもその1つです。動物を殺すことなく、皮膚などから細胞を取り出し培養することで肉を生産する、培養肉の研究開発・普及を手掛けています。

 

今回のワークショップでは、事前に公募した20名ほどの参加者と、Aleph FarmsからNeta Lavon 博士とマーケティングを担っているGary Brennerさんを招き、今後の食卓がどのように変わっていくのか意見交換をしました。

 

 

まず、導入として培養肉の英語での呼び方について面白いお話がありました。

英語で培養肉はかつて、clean meatと呼ばれていたそうです。しかし、clean の対義語がdirtyであり、従来の肉に「汚い」というイメージを付してしまうことから、近年はcultured meat やcultivated meat が用いられるようになったそうです。以上、豆知識でした(笑)

 

特に興味深かったのは、各国のニーズに合わせたマーケティング手法でした。日本で霜降り肉ステーキが好まれているように、国によって好まれる肉の特徴は異なりますよね。大きさ、厚さ、脂身の量などなど。Aleph Farms では各国のシェフらと協力しながら、コンピュータで厳格に管理して、それぞれの国に向けた肉を培養しているということでした。

単に肉を生産する段階ではなく、ここまで技術が進んでいることには驚きですね。

 

Aleph Farmsは、自社で肉を生産し海外(特に肉需要の伸びているアジア)に輸出するのではなく、各国にバイオファームを作り技術を移転し各国のニーズに合わせて生産してもらう、これこそが長期的なビジョンだと語ります。

 

実際日本市場に向けては、三菱商事と提携して、既に市場調査等を進めているそうです。和牛の細胞をイスラエルに持ち込むことは出来ないため、追々日本のバイオテクノロジストを雇い、日本で生産することを目標にしているとのお話でした。

 

 

1時間ほどの講演の後には、参加者から積極的な質問が投げかけられました。

例えば、従来の畜産農家との競合について。仕事を奪わないかという懸念について。

これに対しては、畜産従事者が高齢化し減少している一方で肉需要が増加している中、むしろ肉の生産という共通目的のもと助け合う立場をとっているとのことでした。また、単に供給の問題だけではなく、土地不足など現状の畜産業には課題もあり、それらの解決を助けることも使命だとおっしゃっていました。

 

ただ、倫理観については腑に落ちない部分もありました。日本人の「いただきます」に代表されるように、我々は生きていくために動物を殺し、命に感謝しながら生きてきた文化を持ちます。そうした伝統的な「食観」との矛盾についてです。

Gary Brennerさんは、「動物を殺す方がおかしい。実際、宗教で豚や牛を食べない地域もあるし、そちらのニーズに応えるべきだ」と話していましたが、本当にその通りなのか。

 

culture=文化の語源は、cultivate=耕すであり、文化を形成してきたのが農業・畜産であることは間違いありません。農業が工業化していくことで、文化も変質していく可能性があることも認識せねばなりません。(培養肉の英語名がcultivated meat やcultured meat になっていることはなんとも皮肉的で、培養肉も、更新し続ける文化の一部と捉える見方も当然あるのでしょう)

 

その辺りの部分をより深く考えるため、農業や食のあり方を大切に守っておられる、もう1方のゲストとの交流も企画しています(春先の緊急事態宣言で延期中でしたが)。

 

またご報告できればと思います。

 

では。

 

 

15期 松尾一輝

こんにちは!

 

独自企画:セックスワークを知るについて、副代表のザファルマンド・フラがお伝えします!

 

この企画は元々私が提案したもので、他のメンバーの協力のお陰で実現されました^^

 

私自身風俗営業が認められていない国から来たもので、合法の性風俗が有名なオランダに一時期住んでいました!

日本に来てから風俗営業についてたまに大学などで聞く機会があり、もっと深く知ってみたいと個人的に思っていました。

 

性風俗の仕事をしている女性達(キャスト)や彼女らの仕事をマネージメントする男性達(スタッフ)は自分の仕事についてどう思っているのか、自分の仕事が好きである理由など、様々な疑問を抱いていました。このような疑問の解消のために、性風俗業界に直接携わっている人々の話を聞きたいと望んでいたのですが、中々自分一人だけでは近寄ることが難しく、HCAP Tokyoのメンバーの協力で行うことができました(^_^)

 

この企画は、複数のイベントから構成されました。

 

3月5日(金)の11時〜14時は、ホワイトハンズさんのJKビジネスツアーが開催されました!

このイベントではJKビジネスについて当事者からの話を聞きながら現状を知ることができました。

「JKビジネス」基礎講義① (歴史と現状)で始まり、JKビジネスの店長さんと働く女性さんのインタビューと質疑応答がありました。最後には、参加者同士で感想を共有しました。


同じ5日(金)の15時〜16時半は、GAPワークショップが行われました!

この「参加型のワークショップ」イベントでは、性風俗業界に関する講義とクイズがありました。

クイズ以外にも意見交換タイムもあり、自分達が新しく知れたことや前から持っていた正しくない偏見など共有することができました。

最後に、3月6日(土)の14時からは、当団体が主催するオンラインイベント「夜の世界スタディーツアー」が行われました!

このイベントでは、デリヘル店に在籍する現役のキャストさんや男性スタッフさんが登壇し、GAPスタッフさんとのフリートークが行われました。普段の仕事で思っていることや新型コロナウイルスの影響について感じたことなど、夜の世界で働く方々から直接お話が聞け、参加者からの質疑応答タイムもありました。

 

この業界について、当事者や直接関わっている人々から話を聞いて知ることはHCAP Tokyoの企画意外では中々実現し難いことだったと思います。

 

このような貴重な体験ができ、新しい事実がたくさん知れて本当に良かったと思います😊

 

ご協力してくださったホワイトハンズさん、GAPさん、そしてHCAP Tokyoメンバーの皆様に心から感謝しております✨

 

 

 

 

 

 

 

こんばんはキラキラ

 

次回に引き続きましてDay3の報告をさせていただく、河野 美紀です!

 

 

クイズ大会の後は「リーダーシップとCOVID-19」という題目の講演会でした。

 

ボアズィチ大学で経営・リーダーシップを教えていらっしゃるBehice Ertenu博士、

コンサルタント会社 EMCC Glabal会長のRiza Kadilar博士

が講演者としてパンデミック下でのリーダーシップについて話してくださいました!

 

今の社会は第4次産業革命とも言われるほど様々なものがバーチャル化する局面にあり、

貧富の格差がさらに深刻な問題となとなっていくため、これからのリーダーはego-systemではなくeco-systemの視点を重要視する必要があるというお話でした。

パンデミック後の社会を築くにあたって、ただこれまでの社会を回復させるのではなく、よりレジリエントな社会に転換するためにリーダーはどのような視点を持たなければならないのか、改めて深く考えさせられました。

 

 

その次は「シンガポールにおけるシラットの歴史」についての講義でした。

シラット(Silat)とは東南アジアの伝統的な武術で、

シンガポール国立大学で東南アジアについて研究していらっしゃるEffendy Abdul Hamid博士に講演をしていただきました。

 

シラットはシンガポールにおいて植民支配終了後新たな意味を持ち始め、国民が厳しい訓練で自己を鍛えることで、全体として国力を上げるためのものとして認識されていたそうです。

植民地支配やそれからの解放、戦闘法の変化によって武術が廃れるのではなく、それらによって新たな意味づけがされつつ今でも存続しているというのが面白いなと思いました。

 

 

 

その後、シンガポールに関するクイズ大会とボリウッド・ダンスのレクチャーがありました。

ボリウッド・ダンスのレクチャーでは、普段ダンスの類を避けがちな広海がいつになくノリノリで、他の大学の参加者からも歓声を浴びていました笑

琳南のダンスはいつも通りキレッキレで、ZOOM上でハイライトされ、ソロで踊っていました拍手

 

 

 

この後Closing Ceremonyがあり、三日間にわたるSpring Conferenceが幕を閉じました!!

 

今年度のSpring Conferenceはオンライン開催であったために、ハーバード大だけでなく他のアジアの大学との交流が多く、それぞれの都市において有名な方の講演を聞き、それぞれの国の文化を知ることができました。

また、ソウルとコラボするなど、カンファレンス前から他の大学の参加者と入念に連絡を取り合って協力関係を築くことができたことも、オンラインという条件の下でより良いカンファレンスを目指したからこそ実現したことです。

 

今年のHCAPのカンファレンスのテーマは"Resilience&Reform: Adapting to a Changing World"でしたが、今年はHCAP自体レジリエンスの力を問われた年だったのだと思います。

パンデミックによって制限されたことは多いですが、その困難を克服するために例年のカンファレンスの形式が見直され、例年にはない良さのあるカンファレンスをつくることができたことを考えると、HCAPはよりレジリエントな団体になれたと言えるのではないでしょうか。

 

今回のカンファレンスを一緒に企画した15期メンバー、他の大学のHCAPメンバー、ご協力いただいた講演者の方々、相談に乗ってくださったアラムナイの方々、本当にありがとうございました!

 

寂しいですが、これでSpring Conferenceの報告を終わります!

 

読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

 

 

 
 
 

 

 

こんばんは!

Spring ConferenceのDay3の様子は河野美紀がお伝えします!

 

 

Day3はムンバイ・イスタンブール・シンガポールによって

企画されました。

 

 

 

最終日ということでみんなかなり疲労がたまっていて、私はカンファレンス前に寝落ちてしまっていたのですが、なんとか起きて参加しました笑叫び

 

とはいえ、一度始まってしまえばノリの良さで疲れも吹き飛ばしてしまうのがHCAPの持ち味です✨

 

 

Opening Ceremonyの後、

Dayの企画はCharadeでスタートしました!!

 

Charadeとはジェスチャーゲームのことで、琳南はトランプ大統領のジェスチャーをして、"make america"まで言ったところで当ててもらっていました。

(一言発するのはOKでした)

 

 

 

その次は、ムンバイ主催の芸術・メディア・文化・男女格差に関しての講義でした。

 

マーケティング会社BBDO Indiaの会長兼CCOであるJosy Paul氏

インドで最も大きい文化祭の一つであるKalaghoda Arts Festivalの役員を務めたBrinda Miller氏

インドの芸術事業にデータを用いた調査・コンサルティングなどのサービスを提供する、Art X Companyの創業者であるRashimi Dhanwani氏

インドのラジオ局RadioOneのプロデューサー兼パーソナリティを務めるHrishikesh Kennan氏

インドのアショカ大学経済学部助教授のKanika Mahajan氏

Dr.ビムラオ・アンベッカー大学社会学部教授のRukmini Sen氏

が講義をしてくださいました。

このように多様な国籍・職業・年代・性別の方々からお話を伺えたのが、オンラインでのカンファレンスの長所の一つでした。

特に、芸術や文化に関する講義は国による違いが顕著に反映されていて、面白かったです。

 

 

講義の後はイスタンブールのキャンパスツアーとクイズ大会がありました。

 

イスタンブールのキャンパスは海に面していて、映画に出てきそうな雰囲気でした🌱

クイズ大会はトルコ料理の名前を当てるものでしたが、深夜だったこともあり、まさに飯テロでしたナイフとフォーク

ちなみに私はケバブくらいしか知りませんでした笑

 

 

この後の内容は次回の投稿でお伝えしますキラキラ

 

 

 
 
 

こんばんは!岡本琳南です。

前回のブログに引き続き、今回も香港・台北・バンコクチームによるカンファレンスの様子を綴ります。

 

講演会を終えたのち、HCAP Talentsという交流ゲームがありました🎉

各チームの代表者が広東語・台湾語・タイ語それぞれの早口言葉に挑戦し、最も上手に言えたチームにポイントが与えられるというゲームです。

 

これが、シンプルなのにとっても面白い!!笑笑

👆一つの早口言葉だけでもかなり長く、しかも微妙に発音の異なる言葉が散りばめられているので、呂律が回りません。

 

中国語学習者やなぜかタイ語を流暢に話す他国出身のデリゲーションが登場し、盛り上がりました!

 

最後は、最近流行しているClubhouseをZoom上で開催する、HCAP Clubhouseがありました。

参加者は自由にルームを選んでざっくばらんに話をすることができます!

 

私は、Social movementというルームを選択し、香港とミャンマーでのデモについて、タン教授という専門家と当事国のデリゲーションを含めてディスカッションをしました。

 

社会で起きたムーブメントを肌で体感するデリゲーションの話を聞くことのできる大変貴重な機会でした。

平和的な抗議が徐々に暴力的になっていった側面を指摘する声もあり、社会に対して声をあげたい時、どのような姿勢で取り組むかに関して議論しました。

 

私からは、日本の若者として感じる政治に対する不信や閉塞感についても議題にあげました。

写真は、タイで政権に対する抗議の意を示すサインとして使われる3本の指のハンドサインを説明してくれた場面です📷

 

このように、Day2ではさまざまな国のデリゲーションと交流する機会が多く設けられており、非常に有意義な時間を過ごしました!最終日の報告は、美紀より行いますので、お楽しみに🐰💓

 

岡本琳南

こんにちは!岡本琳南です。

本日は、香港・台北・バンコクの3都市により企画されたDay2の様子をお届けします。

 

前日まで抜かりのない準備(私は動画の編集に苦心し、連日深夜作業でした…)や時差(昼夜逆転!)の関係で、カンファレンス期間は生活習慣がかなり乱れます。

白む空を横目に布団に入り、けたたましいアラームと共に目覚め、パソコンを立ち上げ、お日様が照る時間に再び仮眠…といった具合です。

 

Day2は、そんな疲れも吹き飛ばされる程、充実した時間でした!

 

まず、アイスブレイクとして各国のデリゲーションをランダムに混ぜたグループ対抗のゲームを行いました。

絵文字で表現された映画・ディズニーキャラクター・ブランド・歌を当てるゲームです。

例えば、

💑🚢🥶→タイタニック

❌⛰⭕️✅→Ain't No Mountain High Enough

といった具合です

(Ain't…は私のターンでしたが全くわかりませんでした🤣mountain…What???と言っているうちにタイムアップしました)

 

それでは、ここで一つクイズ。

👇この絵文字が表すディズニーキャラクターは何でしょう?

 

その後、各国のキャンパスツアーの動画を視聴しました。

香港チームがA~Zまでのアルファベットを頭文字に、キャンパスや近くの建物を紹介していたのが面白かったです。ナレーションのはにゃ〜っとした声の雰囲気も相まって好評でした笑

 

翌朝は、TED Talk形式でのスピーカーセッションがありました。

香港:B型肝炎の従来の治療法を見直したことで著名な香港大学のCL Lai教授

台湾:若者のメンタルヘルスを危惧し、wellbeing(幸福)に関する授業が一躍人気となった国立台湾大学のMalabika M.Das教授

バンコク:ミスユニバースファイナリストで、環境保護運動に関わるMaria Poonlertlarp氏

の3名がスピーカーとして招聘されました。

 

CL Lai教授からは、B型肝炎の治療法を、コロナウイルスの治療へ適応させる方法や、ワクチン接種の効果等についてお話しいただきました。第一線でご活躍されている専門家のお話を聞くことができる貴重な機会でした。

 

 

Malabika M.Das教授からは、Transformational Education(変形学習/「学習者が、これまでに他者から与えられた前提によって形作っていた自身の信念や経験を再評価するプロセスのこと)に関する講義を受けました。社会という枠組みやプレッシャーから開放され、自分を見つめ直す機会を提供するというこの学習法は非常に興味深かったです。

 

Maria氏の講演会では、「人と比較するのではなく、自分にとって重要なことを探究することで、上部だけで評価を受ける世界から抜け出そう」というメッセージをいただきました💌

 

Day2の残りのセッションについては次回に引き継ぎたいと思います!お楽しみに👋

 

 

皆さんこんにちは~。またまた髙野広海です。

さすがに3回連続同じ人は飽きてきたかもしれませんが、僕はSpring Conference Day1の担当なのでしょうがないんです笑。

最後までお付き合いください。

 

さて、#1 企画立案&概要 と#2 事前準備 を経て、いよいよ当日です。

 

1. Openning Ceremony

3日間のSpring Conferenceは、日本時間夜22時、KPOP Rellayで幕を開けました!

各国のデリゲーションが10秒程度ずつ次々と出演し、ダンスを披露していきます。

我がTokyoからは琳南とベッカが出演しました!さすがの2人です笑。

 

続いては東京・ソウルそれぞれのキャンパスツアーです。

ビデオの中に合計20問程度のクイズが入っていて、Kahoot!というアプリで結果を集計していきます。

駒場のキャンパスツアーには髙野とフラが登場!(編集きつかったぁ…)

「東大の女子生徒の割合は?」「関西人はMcDonald'sを何と呼ぶ?」などなど、好評をいただきました笑。

クイズのWinnerは…BangkokのJun Jangでした!おめでとうございます。

 

2. Impact of COVID-19 on Education Systems Around the Globe

続いては、コラボ企画第1弾、Education企画です。

東京のスピーカーは経済産業省で「未来の教室」プロジェクトを推進されている浅野大介氏。

私が最も印象に残っているのは、教育業界で働くうえで重要な3つの資質。

Sense of Agency, Creativity, Problem Solving

教育のみならず、どの分野においても当てはまる原則です。

Q&Aでは質問が多くて捌ききれないほど盛り上がりました。

浅野さん、貴重な時間をありがとうございました!

 

3. Defector&KDrama/Japanese Anime

夜の部の最後はお待ちかね、ソウルチームのCultural企画です。

1つ目はDefector Interview。何と、北朝鮮からの脱北者の方へのインタビューです。

個人的にはSpring Conferenceの中で1, 2を争う面白さでした。

いくらニュースを聞いても、本当の北朝鮮の様子は見えてきません。

wifiはあるのか、識字率は本当に100%なのか、無償の医療制度は本当なのか、などなど、北朝鮮の"普通の"人々がどんな暮らしをしているか、初めてイメージできた気がします。

友達と隠れて観た韓国の映画を観て、服装や髪型が監視されない自由な社会に強烈な刺激を受け、脱北を決意したこと、

北朝鮮の人は「人権」という概念の存在を知らないこと、といったお話は、改めて北朝鮮の社会の歪さを意識させられました。

そして何より、社会主義計画経済の国で生まれたのにも関わらず、現在大学でビジネスを専攻し、将来的にマーケティング経験を積んで自分のNGO団体を設立して脱北者のサポートをするという目標を力強く語っていた彼女を見て、人間の可能性は無限大であることを強く感じました。

 

KDorama/Japanese Animeでは、それぞれの有名な作品のクリップを放送し、それにまつわるクイズを出題。

KDoramaのクイズは難しすぎて全然分かりませんでした笑。

Japanese Animeは倫が担当!素晴らしい司会でした。

 

日本時間の夜(ハーバードでは午前中)のセッションはこれにて終了。

次は日本時間朝8時からのセッションです!

 

4. Telehealth: Healthcare and Technology

ソウルチームの遠隔医療に焦点を当てたアカデミック企画です。

TEDCO (Maryland Technology Development Corporation)のChief Investment OfficerであるJack Miner氏、梨花女子大教授のJeonghoon Ahn氏のお二方をスピーカーとしてお招きしました。

コロナウイルスの流行で再び脚光を浴びているオンライン診断などについて、詳しくお話しいただきました。

 

5. The Comeback of Hiyoshiya: Revolutionizing Japanese Traditional Handicrafts

そしていよいよ東京チームのアカデミック企画、日吉屋です!!

各国対抗のクイズを交えつつ、京都ツアーと日吉屋さんへのインタビューの様子を動画で紹介しました。

 

京都ツアーでは、京都の街並みや神社仏閣を、ナレーションと共にお届けしました。

途中で挟んだクイズは結構難しかったようで、ハーバードチームが"OMG~~~~!"と言いながら楽しんでくれて嬉しかったです😂

皆さんは、このクイズに答えられますか?👇

さすがに海外の人には難しすぎますよね笑。

 

さて、日吉屋ツアーでは、和傘の作り方、日吉屋の経営理念などを紹介し、こちらもとても好評でした。

クイズの最後の問題は、、、、

このブログをお読みの方はもうお分かりのはず。正解が気になる方は#2 事前準備をお読みください!

ちなみに、この後のClosing Ceremonyで、あるチームがこれを文字って"TICI"(T stands for Team)というチーム名を採用してくれたのは、ここだけの話爆  笑

Spring Conferenceのハイライトの1つと呼べるくらい、盛り上がったセッションになりました!

 

6. Rakugo Performance: trying Rakugo’s storytelling technique

続いては東京チームのCultural企画、落語です!ちょっと長くなってきましたが、根気よく行きましょう笑。

"Rakugo isn't lost in translation"を掲げ、「英語落語」の第一人者として活躍されている立川志の春様をお招きしました。

こちらが公式サイトです!

 

前半30分間はまさに志の春さんの独壇場。

学校に行きたくない校長先生の小噺、桃太郎、そしてロングストーリーの転失気などを披露いただきました。

その中でも僕が一番好きだったのは、、、交通事故の小噺です。ネタバレになっちゃうので何も書けませんが、とにかくめちゃくちゃ面白かったです笑。

その後、ブレイクアウトルームに分かれ、各ルームでそれぞれが準備してきたショートショートを発表し、最も面白い作品を選びます。

そしてメインルームに戻り、そのショートショートを落語風にアレンジして披露。

Davidの漢字にまつわる小噺、Yijiangの中国語を活かした小噺など、本場日本にも勝るとも劣らない名落語が誕生しました!

そして優勝者は…Tokyo DelegationのDesiree!おめでとう~。

自分が企画したからというのもありますが、個人的にはカンファレンスで一番楽しい企画になったと思います。ニヤリ

 

7. Resilience to Natural Disasters

そして、東京チームの災害レジリエンス企画です!

最初の15分は首都圏外郭放水路のツアーを放送しました。

日本ならではの施設に興味を持ってくれる人もとても多かったです。

 

東日本大震災企画では、実際の津波の映像、Route H尾澤様の事前講義、そして島金商店の島さん・石巻日日新聞の武内さんのインタビュー映像を交えながら、ソフトなレジリエンスと東北の復興について伝えました。

震災についてよく知らない海外の学生に対して語りかけるのは簡単ではありませんでしたが、自分達が学んだこと、東北の今をどうしても伝えたい、その一心で懸命にスピーチをしました。

1人でも多くの参加者に、私達の思いが伝わっていたら嬉しいです。

 

8. Parasite&KPOP Class

いよいよ長くなってきたので巻いていきましょう笑。

ソウルチームのCultural企画第2弾、相変わらず魅力的なコンテンツばかりです。

Parasiteでは、Parasiteをはじめとした韓国映画の翻訳に携わってきたDaycy Paquet氏にお越しいただきました。

本当に、とにかく、めっちゃカッコいい笑。

"Perfect Translation isn't Perfect"という言葉が心に残っています。

 

そしてKPOP Classでは参加者全員がKPOPを踊り、フィナーレに相応しい盛り上がりを見せました!

 

9. Closing Ceremony

最後はClosing Ceremony、といいつつ、内容としては完全にゲームでした笑。

まずはブレイクアウトルームで31ゲーム、その後メインルームでCharadesをやりました。

東京からは美紀がActorとして登場!お疲れ様でした笑。

 

長かったカンファレンスも、このブログも、これにておしまい。

本当に楽しく、充実した、素晴らしいカンファレンスになりました。

このブログを読んで、少しでもカンファレンスの雰囲気が伝わってくれたらと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回は琳南よりSpring Conference Day2の模様をお伝えします!

 

HCAP Tokyo15期代表 髙野広海

皆さんこんにちは~。

再び、15期代表の髙野広海です。

#1 企画立案&概要で予告したように、今回はSpring Conferenceの事前準備について、主要な企画を取り挙げて紹介していきます。


①Resilience to Natural Disasters

災害レジリエンスをハード面の首都圏外郭放水路、ソフト面の東日本大震災の2パートに分けて紹介するこの企画。

A. 首都圏外郭放水路

まずハード面について、メンバー6名で首都圏外郭放水路の見学ツアーに参加しました!

「地下神殿」として有名な調圧水槽だけでなく、スペースシャトルがすっぽり入ってしまうサイズの第一立坑内部にも入りました。

それにしても物凄い迫力でした…。

こんな巨大な施設を作ってしまう人間のすごさ、そしてそれをもってしても抑えられない自然の力強さ…

皆さんにもぜひ1度は訪れていただきたい場所です。

 

そして、ツアーの映像に、なぜこの場所に放水路が必要なのかについての歴史的・地理的な説明(具体的には利根川東遷です)や、それぞれの施設の詳細な役割の説明を加え、12分にわたる紹介映像を作成しました。

動画を作ってくれたベッカ、ありがとう。相変わらずのハイクオリティでした。

 

B. 東日本大震災

HCAPが長年にわたりお世話になっているRoute Hの尾澤章浩様の全面的なご協力をいただき、石巻市で復興を担ってきた3名の方にインタビューをすることができました。

「島金商店」を営まれている島様、石巻専修大学教授の李先生、石巻日日新聞の記者としてあの「壁新聞」を作成された武内様です。

それぞれの立場から、震災当日のお話、10年が経った現在の課題、「復興」とは何かなど多種多様な話をいただきました。

大学のどんな授業よりもはるかに重く、考えさせられる、生きたお話を聞くことができた、貴重な時間でした。

このインタビューを通じて気が付いたことを挙げればキリがありません。

日本に住みながら今まで震災について全く知らなかったこと。

「復興」という言葉を意味も考えず使ってきたこと。

そして何より心に残ったのは、想像を絶する体験をした方々が、悲しみからすぐに立ち上がり、その時の自分にできることを始められた姿勢、言うなれば人間の力強さでした。

今首都直下地震が起きたとして、自分はそのような行動が取れるだろうか。

 

近いうちに、必ず石巻を訪れたいです。

 

この2つの企画は、都市計画を志す私にとって、忘れられないものになりました。

首都圏外郭放水路の巨大な第一立坑、実はその地上はスケートボード場で、地元の方々の練習場所になっています。

こんなに人間離れした巨大なインフラでも、日常生活との接点が保たれているのを見て、ほっこりするような気持ちになると同時に、自分もこのようなインフラを作らなくてはいけないと感じました。

そして、「復旧の10年」から「復興の10年」を目指す東北・石巻において、目指す都市像の土台を提示するのは紛れもない都市計画の役割です。

石巻で必要とされている「アイデンティティのある街づくり」は、自分が生涯かけて取り組む課題となるでしょう。

たった1時間の企画の準備で、これだけのことを得られる。それがHCAPの魅力だということに改めて気付かされました。

 

②The Comeback of Hiyoshiya: Revolutionizing Japanese Traditional Handicrafts

広海からバトンタッチして、河野美紀と岡本琳南からお話ししたいと思います!

 

日吉屋インタビュー

京和傘の老舗「日吉屋」さんにご協力いただき、二人で取材をしてきました。HPはこちら👇

 

 

現当主の西堀耕太郎氏は、元々和歌山県で公務員をされていました。奥さんのご実家である日吉屋で和傘に出会い、その魅力に惹かれると共に、店が廃業しようとしていることを知り、婿養子として日吉屋を引き継ぐことを決意されました。

 

その後、和傘の技術を応用した照明器具"古都里"を作成し、グッドデザイン賞を受賞、海外15カ国で展開し、売り上げも50倍に復活するなど、大成功。

 

その方法を他の伝統工芸にも応用するべく、TCI研究所を立ち上げ、のべ400社以上の商品開発・海外販路拡大事業を行っています。

 

 

西堀さんがじっくり和傘と向き合い、考えていらっしゃるからなのでしょう、言葉に深みと重みを感じました。

伝統産業は、決して初めから「伝統で〜す!」と言って生まれてきたのではないということ。ついつい昔から続くように思える「伝統」も、最初は新しい産業であったのだということを気付かされ、非常に印象的でした。私たちは「伝統を"守る"」という言い方をしがちですが、西堀さんは、ただ守りに入るのではなく、人々が価値を感じるものを創ることが、職人の役割だとおっしゃいました。

今は最新技術であるスマホもやがては伝統産業と呼ばれている日が来るかもしれません。

 

Tradition is Continuing Innovation

〜伝統は革新の連続〜

 

日吉屋さんの理念であるこの言葉の意味を改めて考える、良い機会となりました!ご協力、ありがとうございました。

 

 

番外編 ソウルチームとの協力

最後は再び髙野からお伝えします。

 

今回のカンファレンスはソウルの名門女子大、Ewha Womans Universityとの共同開催でした。

Opening CeremonyとClosing Ceremonyでのアクティビティはもちろん、AcademicとCulturalでそれぞれコラボ企画を実施。

 

はじめのうちは互いにビジネスライクな関係??という感じで、MTGも事務的な内容のみで短時間、メールのやり取りも淡々とこなしていましたが、準備を重ねるにつれ、どんどんと仲良くなりました。

特に、直前の時期のミーティング後に無駄話を3時間くらいしたのはいい思い出です。

残念ながら、"JUST IN THIS ROOM"という紳士協定を結んだので、内容はここでは出せませんが笑。

 

例年のカンファレンスでは、各国のHCAP支部と会うのはハーバードカンファレンスのみ。

ソウルチームと仲良くなれたのは、オンライン開催だからこそできたことの1つです。

特にSoyun、Jisoo、Fiona、ありがとう。

今度は対面で会おう!

 

ということで、今回はSpring Conferenceの事前準備についてご紹介しました。

次回はいよいよDay1のラスト、#3 本番をお届けします。

次も読んでね~~。

皆さんこんにちは。HCAP Tokyo 15期代表の髙野広海です。

 

東京大学は新歓シーズンに突入しましたが、私達15期は今が盛り笑。

いよいよ、HCAPのメインの活動であるSpring Conferenceが始まりました。

例年はハーバード生を東京に招き、1週間の濃密な時間を過ごしますが、今年はオンライン開催。

3日間にわたり、アジア各地の8支部が共同でカンファレンスを企画していきます。

私達HCAP Tokyoは、Seoulチーム(Ewha Womans University, 梨花女子大)と共に1日目を担当しました。

今回はこのSpring Conferenceの1日目を振り返ります!

 

 

と言ったものの、半年間準備してきたことをたった1回で書ききるなんてできっこない!

とりあえず、今日はカンファレンスに向けた企画立案の振り返りと企画概要をご紹介します。

 

HCAP Tokyo 15期が初めて顔を合わせたのは5月。

10人の画像のようです

なつかしい…笑。

その後、激動の新歓(オンライン)合宿、ハーバード生を招いた謎の半日カンファレンス、独自企画の原型を練り上げた夏合宿を経て、9月よりSpring Conferenceの準備を始めました。

 

テーマである"Resilience & Reform: Adapting to a Changing World"を自分達なりにかみ砕いた結果、3つのAcademic企画と2つのCultural企画を立案、それぞれの内容を深めていきました。

 

その後、英語崩壊、Academic企画の比重が大きすぎる問題、そしてアプリケーションの提出先を間違えるなど様々な困難(???)を乗り越え、無事15年連続のアプリケーション通過を成し遂げたのです!!!

 

12月にはハーバードの学事歴の都合で日程が変更になり、それぞれの支部が担当できる時間が大幅に減少し、企画数を減らさなくてはいけないという事態も発生しました…。

 

それでも時間が経つにつれ、少しずつ企画が形になっていきました。

ここで私達の企画を紹介しましょう。

 

Academic企画
①Resilience to Natural Disasters

レジリエンスといえば、やはり災害大国日本の出番でしょう!ということで、日本の災害に対するレジリエンスをハード・ソフト両面から取り挙げました。

ハード面では地下神殿として名高い首都圏外郭放水路、ソフト面では丁度10年の節目を迎えた東日本大震災について石巻市を中心に紹介。

ブレスト・企画・準備・運営まで一貫して関わった企画なので、とても思い入れがあります。

 

②The Comeback of Hiyoshiya: Revolutionizing Japanese Traditional Handicrafts

コロナウイルスでビジネスにおけるレジリエンスが話題となる中、困難な状況から復活した経験を持つ伝統工芸産業に着目した企画。

京都で和傘を生産する老舗・日吉屋を取材しました。←聞いたことなかった方は調べてみてください。めっちゃカッコいいです。

 

③Impact of COVID-19 on Education Systems Around the Globe

ソウルチームとのコラボ企画で、コロナウイルスの影響で改革が進む教育業界に迫りました。

東京からは、経済産業省で「未来の教室」プロジェクトを推進されている浅野大介氏をスピーカーとしてお招きしました。

 

 

Cultural企画

①Rakugo Performance: Trying Rakugo’s Storytelling Technique

Cultural企画では、KPOP・パラサイト・脱北者へのインタビューといったソウルチームのコンテンツ力に圧倒されました😂😂

なんとも、East Asian Cultureの覇権はアニメからKPOPに移りつつあるようです。。

 

しかし、東京チームも負けていられません。「英語落語」の第一人者にして立川流真打、立川志の春様にお越しいただき、プロの落語の公演とミニ落語大会を開催。めちゃくちゃ楽しかったので、ぜひ#3をお読みください。

 

②K-Drama/Japanese Anime Olympics

韓流ドラマと日本アニメの夢のコラボ企画。それぞれの名作をいくつか取り挙げ、クリップを流しながらクイズを楽しみました。

 

いかがでしょうか?

次回Spring  Conference Day1 #2ではそれぞれの企画の準備を、そして#3では当日の様子をご紹介します。

長くなりそうですが、ぜひお読みください!

 

それでは~

 

 

こんばんは。

本日は、"死ぬ権利"を考える企画の第3部、スイスの自殺幇助団体DIGNITASを招聘したレクチャーについて綴りたいと思います。

 

③第3部

DIGNITASは、スイスに拠点をおき、"死ぬ権利"を訴え、実際に医師と看護師により自殺幇助を行う団体です。

詳しくは公式HPを参照:

http://www.dignitas.ch/?lang=en

 

日本では、安楽死や自殺幇助に関する議論はタブー視されたり、否定的に捉えられることが多いように思います。

だからこそ、NHKで、DIGNITASにより自殺幇助を受けた日本人女性のドキュメンタリー「彼女は安楽死を選んだ」への反響は、大きなものでした*

 

第3部では、そのDIGNITASのスタッフで、弁護士でもあるSilvan Luley氏を招き、お話いただきました。

 

前半はDIGNITASの理念や運営に関する講演を聞きました。

「センシティブな内容だからこそ、正直に語ろうじゃないか」

彼が冒頭に述べたこの言葉は、極めて印象的でした。

 

講演によると、自ら命を絶つことを願う人は、これまでもこれからも存在し続け、自殺願望を完全に予防するのは不可能に近い。

DIGNITASの使命は、苦しまずに命を絶つ「選択肢を提供する」こと。

安楽死は選択肢の一つで、それ以上でも、それ以下でもないのだという感を受けました。

 

DIGNITASは、患者に最後の最後まで全てのプロセスを止める選択肢を残しています。安楽死を望んだ方のうち、実際に死を選ぶ割合は1割程度だそうです。

講演でLuley氏は"Everyone wants to live!"と仰いましたが、もしそうなら、なぜ安楽死が必要なのか・・・

安楽死という選択肢を提示すること自体が、生きる価値のある生命を選別するという考え方に繋がるのではないかという疑問が生まれました。

 

 

後半は質疑応答による意見交換を行いました。

 

第1部のディスカッションで生じた疑問をそれぞれがぶつける、大変実りある機会になりました。

 

私は、DIGNITASが訴える"死ぬ権利"について、どうも他の権利と同じようには思えないと話しました。

”死ぬ”という行為は誰もが時の流れに伴って経験する自然的な現象で、人間が恣意的に選択できるようには思えないのです。

 

治療などで生を長く保つように努めることは良しとされるのに、終わりを決めることが許されないのはなぜか、という返事をいただきました。

 

これについては、もやっとした気持ちを持ち帰り、咀嚼している段階です。

 

1時間延長してQ&Aに答えていただき、最後まで残った参加者と写真を撮影しました!📷

 

④結・それでも、生きる

 

優生思想とは、命に優劣をつけ、選別する考え方です。

ナチスは、精神や身体に障害を持つ者を強制的に排除する口実として、安楽死を正当化する政策を進めました。

 

企画を終え、人が自分で死を選択しようと思うのは、どういう瞬間だろうかと考えました。

そして、その瞬間に、私たちは生命に優劣をつけているのではないかと思いました。

 

今までの自らの生の在り方とこれからの生とを比べ、今までの生に軍配があがった時・・・

 

自分の生と他者の生とを比べ、他者の生を妬み、羨む時・・・

 

私たちは自らの生を悲観し、死を求めるのではないでしょうか。

命を選別しているのは、自分自身なのかもしれません。

 

 

 

後日、神谷美恵子「生きがいについて」を貪るように読みました。

ハンセン病に冒された方々の暗闇と、それでも光を探して立ち向かう様子がまざまざと描かれていました。

言葉で表現するのが非常に難しいのですが、大きな可能性を秘めた、眩い光に貫かれたような、そんな気持ちになりました。

 

"生きがい"を失う瞬間に何度苛まれても生に意味を見出すような、人間のしなやかさに惹かれたのだと思います。

 

一方で、自分が生きがいを失ったときに何を想うのか、まだ想像がつきません。

 

安楽死について自分の答えは未だまとまりませんが、思考を止めてはならない問題だと、改めて実感することができました。

 

岡本琳南

 

(*ドイツのナチス政権下では、「私は告発する」という安楽死を認めるよう訴える映画が製作されました。これは、安楽死を容認するよう人々の感情を煽るプロパガンダとして用いられたと考えられています。NHKの番組は、その事実を認識した上で企画されたのかと批判する声もあります。)