ベルばら主要人物 1.オスカル 

Personnages principaux  主要人物紹介

最初の主要人物はオスカルです。まあ、これは当然でしょう。

  • Oscar François de Jarjayes : Oscar est la sixième fille du général Rainier de Jarjayes. オスカルは、レニエ ド ジャルジェ将軍の6番目の娘です。

Mais celui-ci, lassé de n'avoir eu que des filles, décide de l'élever comme un garçon et de lui apprendre l'art du combat pour qu'elle lui succède dans la garde royale.

しかし、娘しか持てなかったそのことが少年のように彼女を育てようと決心させました。そして近衛隊で彼女を跡継ぎとするために戦いの技術を彼女に仕込みました。

Si Oscar s'habille et se comporte comme un homme (elle ne portera une robe qu'une seule fois dans sa vie), elle a néanmoins le cœur d'une femme et tombe successivement amoureuse d'Axel de Fersen et d'André Grandier.

オスカルは男のように装い、振舞っているのに(彼女は生涯一度のみしかドレスを纏わないでしょう) それにもかかわらず、彼女は女の心を持ち、相次いでアクセル ド フェルセンとアンドレ グランディエとの恋に落ちます。

Bien qu'elle ait servi durant toute sa vie la famille royale, son caractère passionné et son sens aigu de la justice la poussent à adhérer aux idées révolutionnaires, et à diriger finalement l'assaut de la Bastille le 14 juillet 1789, combat dans lequel elle trouvera la mort.

彼女は 生涯を通じて王室に勤めているにもかかわらず、彼女の情熱的な性格と正義に対する鋭い感覚は、彼女を革命の精神に同意させ、最後には1789年7月14日のバスティーユ襲撃を指揮して、その戦いの中で死を迎えるのです。

とまあ、オスカルさまに関してはこんな感じです。結構いいんじゃないでしょうか?主体的に革命に臨んでいくところがちゃんと書いてある。

2006年12月26日 (火)

 

ベルばら主要人物 2.アンドレ

二人めの主要人物はアンドレです。さっそく行きましょう。

  • André Grandier : Depuis ses 7 ans, André est élevé par sa grand-mère qui est domestique chez les Jarjayes.

7歳から、アンドレはジャルジェ家の奉公人である祖母によって育てられます。(ちょっと待て、アンドレが引き取られたのは8歳だ!・・という突っ込みはおいといて)

Il est pour Oscar un camarade de jeu, un partenaire à l'épée, un ami et un confident, presque un frère. Mais en devenant adulte, il se rend compte que c'est de l'amour qu'il ressent pour elle, et souffre énormément en la voyant amoureuse d'Axel de Fersen.

彼はオスカルのための遊び仲間、剣の相手、打ち明け話のできる友達、ほとんど兄、です。しかし、大人になって、彼は彼女に対して抱いていたのが愛であることに気づきます。そして彼女のアクセル ド フェルセンへの見え見えの恋に途方もなく苦しむのでした。

Prêt à donner sa vie pour elle, il perd la vue en l'aidant à capturer le Masque Noir, sans jamais le lui révéler.

彼女のために人生を捧げることができる状態にある彼は、マスク ノワール(黒い騎士)を捕らえるために彼女を助けて、視力を失います。決してそのことを彼女に明かすことなく。

Quand Oscar répond enfin à son amour, tous deux sont emportés dans les batailles de la Révolution française et André meurt le 13 juillet ; Oscar ne lui survivra qu'un jour.

オスカルがついにその愛に答えた時、二人ともフランス革命の戦いの中に奪われます。アンドレ7月13日に死す。オスカルは一日だけで彼を追っていくでしょう。

という内容です。やっぱり自分の国の歴史だけあって、フランス革命時の記述がちょっと違う。混乱の中に二人とも死んでしまうという感じか?愛に生きているのはアンドレだ!

 

ベルばら主要人物 3.おばあちゃん

なんと、3番目の主要人物は、おばあちゃん(ばあや)なんです!!!

マリーアントワネットでもフェルゼンでもありません!

どびっくり。

  • « Grand-mère » : On ne connaît pas le nom de cette vieille dame qui sert chez les Jarjayes.

おばあちゃん:ジャルジェ家で働くこの老夫人は名前がわかりません。

(え?ちょっと待て!マロン・グラッセというれっきとした名前があるはず・・。っと思ってKana版La Rose de Versaillesを見ると老画家のセリフ Bonjour, Madame "Marron Glacé"になっている。"でくくられているんですね。これはもしかしてマロン・グラッセというのはフランス人にとって人の名前には思えないんじゃ?日本語でいうと、「こんにちは、”栗きんとん”さん」みたいな感じ?愛称にしか思えない名前か?くーーー!!)

C'est la grand-mère d'André, mais Oscar la considère un peu comme la sienne.

それはアンドレの祖母です。しかし、オスカルも彼女を彼女自身の祖母のようにちょっと思っています。

(Kana版La Rose de Versaillesでは、オスカルもレニエ将軍もgrand-mèreと呼んでいます。フランス語のgrand-mèreは日本語のおばあちゃんと同じで祖母の意味と年老いた夫人の両方の意味があるのでこれでいいわけです。乳母nourriceというフランス語ももちろんありますが、ばあやはレニエの乳母かもしれないけど、オスカルの乳母ではないわけでこれは使えない。フランス語版ではオスカルもアンドレもgrand-mèreと呼んでいるので、二人は従兄妹のような雰囲気もあります。)

Cette petite femme dévouée au cœur d'or mais au caractère bien trempé (surtout quand il s'agit de punir son petit-fils) ne peut s'empêcher, malgré les consignes du général de Jarjayes, de considérer Oscar comme une jeune fille : elle lui confectionne même des robes, dont Oscar n'en portera jamais qu'une seule, et qui serviront finalement à Rosalie ; Grand-mère s'attache d'ailleurs à la jeune fille comme si elle avait toujours fait partie de la famille.

この小柄な女性は美しい心の献身的な、しかし筋金入りの性格で(とりわけ孫息子を罰する時には)、ジャルジェ将軍の命令にもかかわらず、オスカルを少女のように思うことを我慢することができない。彼女はオスカルのものであるドレスさえ作っている、オスカルは一度きりしか纏わなかったけれど、そしてそのドレスは最後にはロザリーが着ることになる。おばあちゃんは、その上、家族の一部にするかのように常にこの少女に接している。

A la mort d'André et Oscar, elle meurt de chagrin.

アンドレとオスカルの死に際して、彼女は悲しみに死す。

 

くくく、不覚にも涙が・・・そうだよねえ。アンドレのおばあちゃんがいなかったら、いや、おばあちゃんがオスカルさまをお嬢様として育ててくれなかったなら、オスカルは女の心を持つことができなかっただろうし、この物語は成立しなかった。いやー、フランス語版いいですよぉー。おばあちゃんを3番目の主要人物にもってくる読者にも感動した。

 

その他の登場人物

えーっと、それから

4.マリー アントワネット

5.ハンス アクセル ド フェルセン

6.マルティーヌ ガブリエル ド ポリニャック

7.ロザリー ラモリエール

8.ベルナール シャトレ

9.ジャンヌ ド ラ モット

10.アラン ド ソワソン

となってます。ここまでが主要人物らしい。一応読んだけど、もう面倒くさくなったから訳さない。リクエストがあれば日本語訳書きます。

Hans Axel de Fersen のハンスは、Hを発音しないフランス人にとって難しい名前です。

語尾のsも発音しないので、アンになってしまう。そのせいかアクセルが使われることが多いです。