『新種・負け犬』の私が産んだワケ -7ページ目

メニューを考える

プチパーティ準備は、まずは、メニュー検討から。

出産後、出かけられないストレスと、

買いたい物がほとんどなくなってきた禁欲生活の代償?!に、

とにかく、人を招いて、プチパーティすることに嵌りました。

そのために、出産後買い物に出られるようになって

近所の本屋や、ブックオフ、ネット買いした料理本は、25冊!


まあ、見てるだけで楽しいし、

美味しいモノをたべに行く機会が減るから、アジア系でも、NYグリル系も

全部自分でやっちゃう!まあ、全部なんちゃって…なんだけど、、、。

とりあえず、自宅だと楽しいんだよね~

意外なんだけど、自分が引きこもり性質だったことに気がついたし、

引きこもりにつきあわせたがる性質でもあることを思い出した。

子供の頃から、何々ちゃんちに行くよりも、「うちで遊ぼうよ~」と誘う派。

理由は全く覚えてないけど、人ん家から、帰ってくる道が

なんとなく切なくて、イヤだった気がしてた…と薄っすら記憶が残ってます。


で、メニューは、基本作り置きができるもの。

だって、子供がいつ起きて泣いちゃうか、全く読めないから、

前日の夜中に作っておけるメニューと、当日、オーブンで焼くメニューが便利。

自分も、ゆっくり話しこめるし、ホストなのに、立ったり座ったりしていると

招かれた人は、全然落ち着けないし、楽しくないからね…。


急に涼しくなったけれど、ランチタイムなので、

シャンパンと、白ワインで合わせると、

やっぱり、なんちゃってイタリアンかな~。

イタリア料理は、綺麗なお野菜を切って、香りのいいハーブとあわせて、

レモンしぼって、いい塩であえれば、もう、それだけでできちゃうからいいよね。

あくまでも「なんちゃってイタリアン」なんだけど、

意外と買い集めた本のレシピもそうなっていて、

へ~これでよかったんだ…と思った。

ちなみに…

 アボカドディップ(アボカド、レモン、タマネギ、万願寺とうがらし、塩&出汁)

 タコセロリ    (タコ、セロリ、コリアンダー、にんにく、オリーブオイル、塩)

 きのこサラダ  (マッシュルーム、しめじ、しいたけ、レモン、ペパーミント、塩)

 かぶハーブ   (かぶ、バジル、塩)

 タコのトマト煮、手作りピザ、、、

ねっ、切って、混ぜるだけ。

でも、美味しいの~、キレイなの~、ワインと合うし、、、

おもいっきり飲みたいよ~。。。

外飯は、お野菜が遠慮気味に載っているし、ハーブも遠慮気味。

自宅で育てたハーブだから、じゃんじゃん使えるし、

野菜も、安いしね~。


で、一番大切な、情報交換&話しは、次に続くのだ。

女性上司&先輩のプチパーティ

28th Sep 2005

なぜか、日記を書こうとすると、PCが固まる!

日記開始宣言したのに、結局、初更新です。


先日、会社でお世話になっていた元上司と先輩(両方女性)を

自宅に招いて、シャンパンパーティしました。

出産祝いを持ってきてくれたり、バリ土産と豪華な手みやげ陣!

さすが、稼いでいる人達は違う!

両方とも、もう、会社は辞めて、OGになっているが、

一番、仕事上辛かった時に世話になって、そして、振り返ると

その時期が一番仕事スキルが伸びたんじゃないかな…と思っている。

結局、二人とも退職した後、私も遅ればせながら、

後輩の面倒などを見る立場になったけれど、

あまりの基礎力のなさに、驚くことが多かった。

ものすごーーくキツかったけど(マジ叱られたし、重~い仕事任された)、

仕事の基礎力とか根性とかを、4年目~8年目くらいの中堅時代に鍛えて

もらった上司には、本当に感謝しています。

そして、叱られたり、無力感を払拭するための

「無駄残業」(当時はそうは思ってなかったんだけど)の度に

飲んで慰めてくれた先輩!いや~思い出いっぱいっす。

男の上司や先輩もいいもんだけど、結局、女の子扱いだし、

楽な分だけ、本音が見えにくいし、育ちにくいのかな?

女性上司と先輩に恵まれたことは、本当にラッキーだったな…と思う。

そして、気づくと、恩返しをしたいと、自分もコッワーい女先輩に

なっていたのでした。

子供は親に似る…というけれど、

上司に似るんだよね、、、。


そんなこんなで、感謝を今頃表すのもなんだけどさ、

準備はばっちりにして、よろこんでもらいたいな~、、、と

かわいい後輩心を思い出したのでした。。。

準備編はあとに続く

日記始めます!

27th Sep 2005

過去日記を書き続けてきましたが、過去日記については

とりあえず、佳境を脱してきて(まだまだ残したいことはたっぷりあるけど)、

それ以上に、だんだん日常がエキサイティングになってきたので、

日記を始めることにしました。

といっても、ここは「負け犬日記」。

育児日記ではないことを宣言します(といっても、子供はやっぱかわいいんだよな)。

とりあえず、MBAのリベンジとか、キャリアとか…

子供を通じて、私について考えることも増えてきたので。

ほぼ日を目指してがんばるわん!

妊娠経過~38 退院するのだ

15th Jan 2005

金曜の朝、今週は最後の回診。

クリスチャンの病院だから、土曜が休みで、日曜は外来を受け付ける。

でも、担当医師の回診は、月~金で、週末は当直の先生の回診。

担当医師は、すごく厳しくて、コワイから、毎日緊張する。

病人を緊張させてどうすんだ?!と思うけど、毎日の回診が終わると

ホッとして、お茶を飲みたくなったりするし、金曜の朝の回診が終わると

やっと今週も終わったな…なんて思う。

土曜日は、キリスト教にとっては特別な日らしく、土曜の昼食は

少しだけ豪華で(というか、普段、豆腐ばっかりで、油抜きのベジタリアンが

ちょっと、クリームシチューっぽいものや、肉(もどき)っぽいものになる)、

ケーキや、ちょっと嬉しいデザートが付いてくる。

寝たきりで、病室から出られない生活なのに、時間の流れが感じられるのは

大切かな…と思った。

医師の言いつけを守らず、歩きすぎたことで担当医師に激怒されて以来、

退院予定をこちらから尋ねることはしなくなった。

朝の回診では、「今日はシャワーに入ってみてください。

問題なければ退院も検討しましょう。」と言われた。

何時に、シャワーに入ればいいか、いつ、退院を検討してもらえるのかも

きけずに、うなずくだけの私だった。

まあ、結局今週の回診は終わりなんだし、来週にでも退院ということか…と

麻痺した頭で考えていた。

 午後、3時頃、いきなり、病院会計の人がやってきて、

「今晩退院しますか?明日にしますか?

明日は会計が閉まるので、いずれにしても本日17:00までに会計してください」。

えっ?聞いてないよ!!!

慌てて、看護婦さんに声をかけると、

「まだシャワー浴びてないんですか?

 早く浴びてみて、どうだったか、知らせてください」

えっっーーー、どうだったか?って、なんだ?

と力が抜けそうになった。

自分で、「大丈夫でした~」って言えばそれでいいのか?

それなら、2週間も前から、「もう、大丈夫です!出してください!!!」

って言ってたじゃない!(って、仕事中なら、キツーッく怒鳴っていたでしょう)

まあ、ここも逆らってる時間も、力もないし、

すっかり、この入院生活で、毒も牙も抜かれた私は、

いそいそとシャワーを浴びたのだった。

そして、「なんでもなかったです」と報告した。

でも、本当は、立っているのも久しぶりだし、ちょっとふらふらしたけど。

看護婦さんは、「じゃあ、退院しますか~。でも、一人じゃ帰せないので、お迎えが来れるなら…夜ご飯食べるかどうかは、17:00までに教えてください」

って、アンタ、今16:00ちょい前ですから!

妊娠経過~37 世界にひとつだけの花

14th Jan 2005

 新しくお隣になったMさんは、なんと4人目の出産。

一人目が帝王切開だったから、その後3人も帝王切開。

帝王切開で産めるのは二人…という定説もあったけど、今回も帝王切開予定だそう。

色々、トラブルもあって、3人育てつつ、仕事もして、妊娠もしてる。

ものすごくパワフル。そして、とても、素晴らしいコミュニケーション能力。

たまたま、共通の知り合いがいることが分かって、いろんな話しをした。

無駄に長引いた入院だと、イジイジしてたけど、

この人に会うために、待っていたのかな…という気もしてきた。

 なんとなく、毒も牙も抜かれ、そして、会社の誰からも連絡がなくへこんでいた私に、

そんなことよりも、「自分をしっかり持って!」と言われている気がした。

そう、自分を生きていると、「周りに合わせる」ことなんて、副産物。

たいして自分のアイデンティティに関わるようなことじゃない…って考えられる。

それなのに、(極端にいえば)「私が職場から自分がいなくなったら、自分は死んだも同然」

とさえ、思い詰めてた自分。

モーレツ会社員っていうワケでもないけれど、自分を生きてないから、そうなっちゃう。

でも、「自分の価値」て本当に何だろう、、、と思う。考えなくちゃと思う。

年賀状事件一つとっても、

あんまり、「人に好かれる人間」じゃないんだろうな…と思ったし、

夫に言わせれば、「君みたいなお人好し」なのに「伝わりにくくて損してる」そうだ。

「価値(経済的評価を受けるものと仮定すれば)」って考えれば、

嫌われるより、好かれる方が価値が高いし、

コミュニケーションは下手な人より、上手い人の方が価値がある。

そりゃ、今時「世界にひとつだけの花」なんて甘い歌が流行っているけど、

現実社会では、価値の低い個性はなかなか認められにくいと思うわ。

特に集団で仕事をしていく企業などでは、そういう個性の前に、

目的に向かって、与えられたパーツを仕上げていく能力がもとめられちゃう。


もちろん、自分や親族や恋人が認めてくれればいいのよ…

でもね~、社会的に、経済的にも認めてもらうのは、難しいのが真実。

幼稚園や学校で、この歌を教える先生!

子供に、現実を教えなくて、いいの?夢だけ見せてない?

そりゃ、現実っていってもいろんな現実がある。辛いことばっかじゃないけど。

確かに、私の世代は、良い学校入って、良い会社入って…とか、

女の子は、良い結婚して、子供産むのが幸せ…とか、他人基準の幸せ観に

洗脳されすぎた教育だったので、自分で自分サイズの幸せを見つけることも大切。

でも、あくまで、それは、自分の中での幸せだという認識がないままにいると、

他人がちょっとイイモノ持ってると羨ましくなったり、

自分の見ないようにしているコンプレックスを刺激される相手に会うと、

イジワルしたくなったり、、、。


結論として、私は、逆に、「自分の中の、自分サイズの幸せ」を全く忘れてきたのかも。

どっちも必要だから、どっちについても、時間がある限り考えたいと思います

妊娠経過~36 ハンサムウーマンの本音

13th Jan 2005

 Sさんが、出産して、産後部屋へ移ったので、新しい人が来た。

産後の人達と産前の人達は、それぞれ部屋を分けられる仕組みになっていた。

産前のトラブルを抱えた入院は長期になることが多いのに対し、産後は、長くて7日で

入れ替わるし、夜中も授乳で部屋を出入りしてうるさくなるから、らしい。

年末までは、病衣、手につけられたネームバンドの色でさえ、産前と産後では、別(産前はブルー、産後はピンクで統一)にされてた(イマイチ必要性にピンとこなかったけど)。

産前トラブル高齢出産組?!は、「ピンクを目指して頑張ろうね~」と

かわいく笑い合っていた。こんなことが自然にできるくらい、私は幸せだった。

つまり、仕事とか、会社とかって、あくまで女性は女性として存在しつつも、

「女性臭」がない女性というか…女を捨てるのとは違って、

女子校っぽいノリ(女子供っぽいノリかな?)とか、

メソメソしてる自分も大事…みたいなウエットな感じは全て排除しているだけに、

職場にそんなものがあると、男より、女として、

「うえっ!」って吐きそうな気持ちにさせられていた。

つまり、ハンサムウーマンが、職場ってところは、自分も他人も気持ちいい。

もちろん、病院の看護婦さんや、女性医師はハンサムウーマンばっかりで気持ちいい

から、上手くまとめられないけど。

もしかして、女性の本質は、どこか、少女漫画のように、

お友達と、優しい言葉をかけあって、笑いあって、

メソメソしても、解決策を与えてくれるよりも、「聞いてくれて」「分かってくれる」

ことが、必要なんだろうな…と思った。

 しかし、後半のメソメソした時の対応については、

勉強してきたキャリアカウンセリングの関係構築の基本。

つまり、人間は男女、老若男女問わず、こういった「存在肯定」的なコミュニケーションが必要なんでしょうね。

 そんなことを押しつぶしてしまう、「仕事」「職場」ってなんだろう。

時々、仕事モードに切り替わる自分がいる。そんな時は、

「メソメソ」してると、明日が嫌になって、ちょっとやりたくない仕事がものすごく辛い。

でも、その「メソメソ」を笑い飛ばして、

見ないようにして、効率的にしなくちゃいけないことを時間に詰め込む。

そうすると、あっという間に明日になって、

やりたくない仕事も、イヤと感じる間もなく終わっている。

その方が、毎日、楽。メソメソを感じて対処してると、その方が疲れちゃう。

でも、ずっと、メソメソを押しつぶしていると、

そのエネルギーが子宮筋腫みたいな、モノを言わぬ臓器に攻撃を仕掛け、

いつか、自分に何かを訴えかけてくるのかもしれない…と思った。

メソメソを感じて、優しく包んで、そして、時間をかけて溶かすことは

幸せであり、本当に、リラックスすることにつながるんだろうな…と思う。

キャリアカウンセリングって、素晴らしい仕事じゃん!って、あらためて思うけれど、

まあ、現実社会の中で、企業論理、経済論理の中では、どの程度の必要性と経費を

認められる分野なのだろうか。

まだまだ課題は多いと感じる今日この頃。

妊娠経過~35生まれた!

10th Jan 2005

生まれた!って、大部屋同室のSさん。

二人目ですが、一人目も帝王切開ということで今回も予定日出産。

二人目の貫禄ママのはずなのに、子供の心音低下で、10日間の入院。

入院中は、一日5~6回、心音チェックをされていて、朝は6時から、1回

30~40分は機械をつながれっぱなしなので、動けないので大変そうだった。


しかも、予定日出産なんだけど、前日にも手術時間が確定しなくて、

ずーーーっと、ご飯も食べられず待って待って、15:00にやっと手術でした。

そして、無事に女の子を出産。


前日の夜、ちょっと話しをしましたが、Sさんは全然落ち着いてた。

自分だったら、出産前夜どんな気持ちになるのか、全く想像がつかない。

やっぱり、どんなに、頭を使っても、「気持ち」は同じような体験をしないと

分からない、分かちあえないものなんだろうな…という実感。

妊娠生活も、やっぱり、自分がやってみないと

どんなに友達を心配してても、「よく分からない」もんだな…と思った。


昨日まで、新生児室の赤ちゃんが恐ろしく感じてたけど、

知っている人の赤ちゃんっていうのは、全然ちがうんだな…と思った。

なんとなく、感動してしまって、嬉しかった。

寒い冬の日でした。

幸せになりたい~女性の働き方という観点から

キャリアウーマンの妊娠記録のブログやっている身としては

目が離せないドラマでした(期待感全くなかったまま見始めた)。

見てますか?ちょっと、話題に乏しい連ドラですよね。

しかも、36歳になっても、コレ見るの?って感じでしょう。

でもでも、

松下由紀の演じている、テレビプロデューサー役にはまりました。

部長は、彼女を可愛がってくれている。だから頑張っている。

直属の上司は、同期の男性。上昇志向は強いのに、仕事は丸投げ。

ドラマも全然愛してないし、そんな人の下で、

うまく上司を操作しながら、働いていく。

彼女の男気に、スタッフは惚れ込んでいて、味方になってくれているけど、

会社は、所詮人事権を持っている上司に味方になってもらえなければ

上手く生き抜いてはいけないのです。

そんなこんなで、来週の予告では、

ついに、その直属の上司が部長に昇進して、

彼女は唯一の味方だった部長がいなくなり、ドラマ部から飛ばされてしまうようです。

さて、どうなる?


非常に、この図式って、会社員としてはリアルです。

時々出てくる深田キョンは、まあ、どっちでもよくて、

最終回、どうなるのか?

今時かなり不幸な深田キョンよりも、松下由紀に幸せになってほしい。



妊娠経過~34 新生児室がコワイ。

9th Jan 2005

医師の検診があって、当初、最短2週間程度で退院できるかも?

ということだったので、尋ねてみたら、たいへんなことに。

何故か分からないけど、医者が怒った。

「言うとおりにしてればいいんですよ」

=「はい、退院です。と言われるまで何も聞かないでください」

=「いずれにせよ、寝たきりなんですから…」


ということなのか。

入院生活もちょっと慣れてきたし、痛みも大分治まってきたし、

もう、退院したいのに…お金もかかるし。

そんなに怒られたら、ちょっとへこんだ。

久しぶりに、仕事とか会社の人達以外のことで泣いた。


(そういえば、年明け年賀状が結構応えて泣いた。

 大体、年末休みに年賀状を書いて送ってくれるものだから、

 体調のことはみんな知らない。そんな状況だと、全然戻ってこない。

 一番応えたのは、チームで面倒みていたにもかかわらず、

 こっちが出したにもかかわらず、

 向こうが後輩なのにもかかわらず、、、、、(しつこいって)

 出して来ない奴。大抵「女」。

 かなりへこんだ。こういう時に出さないのって、向こうにしてみれば

 「あんまり好きじゃないし、まっ、いっか」程度のことなんだろうけれど、

 タイミングが悪いといいますか…ハッキリ言って、人格疑いかねない気分に

 発展してしまいます。

 もう、半年以上たった今でも、アイツには二度と親身にはならないし、

 多分、今後誠意をもった対応はしないであろう~と思ってしまいます)


大部屋入院仲間は、そういった医師とのやりとりは全部筒抜けなのですが、

「元気だして~」と言ってくれて、また、涙が出ました。ありがとーーー。


で、やっと医師から、少しだけ、歩く許可をもらえたら(トイレ以外はダメだった)、

下のフロアにある新生自室に行こう!と誘ってくれた。

「赤ちゃんみてると、元気でるから…」って。うるうる。

で、行ってびっくり。

元気がでるどころか、正直、なんだか、怖くなってしまった。

うまく言えないけど、

初めてみる新生児の大群(しかも2500~2600gくらいで出生した子ばかり)に

本当に恐怖を覚えて、一刻も早く帰りたくなってしまった。

何故だろう、、。

小さくて、人間になっていない気がして、「私は抱けない!」と思った。

あんなに泣いているのに、放っておかれるなんて、虐待みたい!と思った。

う~ん、というか

もし、私の子もあんなに小さかったら責任重大すぎてコワイ。

と思ったのかも。

とにかく、初回の新生児室巡りは、私にとっては、辛かった。

次の機会に期待をしよう…って感じでした。

妊娠経過~33 煩悩と生命実感とは…

7th Jan 2005

仕事も長期休暇する方向で話しも進んだけれど、とにかく、

全ての自由を奪われるのが入院生活なんだ…と実感している。

子供の頃から丈夫だったし、入院したのはほぼ初めて

(そういえば、去年の同時期に牡蠣にあたって1泊したっけ)。

点滴で動けない、痛いから動けない、病院食はベジタリアンの薄味。

間食できないから、とりあえず、食事時にお腹がすく。

間食できないから、ほぼ完食する。

アレが食べたい…と思っても、一回持ってきてもらっちゃうと、

吐きそうに薄いみそ汁の味に、ようやく慣れてきたのに、またやられちゃう。

だから、

食べたいものとか、食べたくないものとか、全然考えられない。

本とか、雑誌とか、好きなものが買いにいけないのも辛い、、、

というか

みんな、優しくて、「欲しいモノがあったら言って」と言ってくれるけど、

「見ないと買えない!」「見ないと欲しくもならない!」


全ての気力が萎えていく。

仕事やすんだら、これまでできなかったシタイコトを一杯しよう!

自分を甘やかそう!

って思っていたのに、、、。

医師の回診で言われたことは、

退院しても、結局、退院後も寝たきりで出産までいてください。

とのこと。

結局全然、楽しくない妊婦生活。

でも、気力が萎えて、「シタイコト」がなくなっていくと、

だんだん辛くないっていうか、感じないっていうか…。

これが、「枯れていく」ことなのか?

『煩悩が亡くなれば幸せの境地…』というけれど、

多分こういうことなんだろうな。たしかに人間生きてるだけで幸せ。

なのに、煩悩があるからくだらない悩みも出てきたり、渇水感に悩まされる。

でも、枯れてしまうことは

人間として、本当に魅力的なのだろうか?

私は、自分一人で、こうして病院に引きこもっている分には

幸せだけど、

せっかく来てくれた見舞い客などとの会話がもたなくて困ったし、

「あ~今、私って、話題も乏しいし、化粧もできないし、

 とにかく、妊婦だってコト以外には、全く特筆すべきことはないな~」

とよく涙した。


まあ、自分が幸せならいい!んだけど、

そういう意味では、本当に幸せなんだけど、

それって、生きてる実感があるのか、ないのか、

とても難しいな~と思った。


(これは振返り日記なのですが、ちなみに、子育て中の今は、

 貯金をバンバン使いたい気持ちを抑え、夫の収入のみで生活する

 専業主婦っていうのはどんなもんか?を体験するために、

 生活費を切りつめて生活してみています。まあまあ、思ったより

 幸せだけど、結局今もまだシタイコトをしないままの生活…)