妊娠経過~37 世界にひとつだけの花 | 『新種・負け犬』の私が産んだワケ

妊娠経過~37 世界にひとつだけの花

14th Jan 2005

 新しくお隣になったMさんは、なんと4人目の出産。

一人目が帝王切開だったから、その後3人も帝王切開。

帝王切開で産めるのは二人…という定説もあったけど、今回も帝王切開予定だそう。

色々、トラブルもあって、3人育てつつ、仕事もして、妊娠もしてる。

ものすごくパワフル。そして、とても、素晴らしいコミュニケーション能力。

たまたま、共通の知り合いがいることが分かって、いろんな話しをした。

無駄に長引いた入院だと、イジイジしてたけど、

この人に会うために、待っていたのかな…という気もしてきた。

 なんとなく、毒も牙も抜かれ、そして、会社の誰からも連絡がなくへこんでいた私に、

そんなことよりも、「自分をしっかり持って!」と言われている気がした。

そう、自分を生きていると、「周りに合わせる」ことなんて、副産物。

たいして自分のアイデンティティに関わるようなことじゃない…って考えられる。

それなのに、(極端にいえば)「私が職場から自分がいなくなったら、自分は死んだも同然」

とさえ、思い詰めてた自分。

モーレツ会社員っていうワケでもないけれど、自分を生きてないから、そうなっちゃう。

でも、「自分の価値」て本当に何だろう、、、と思う。考えなくちゃと思う。

年賀状事件一つとっても、

あんまり、「人に好かれる人間」じゃないんだろうな…と思ったし、

夫に言わせれば、「君みたいなお人好し」なのに「伝わりにくくて損してる」そうだ。

「価値(経済的評価を受けるものと仮定すれば)」って考えれば、

嫌われるより、好かれる方が価値が高いし、

コミュニケーションは下手な人より、上手い人の方が価値がある。

そりゃ、今時「世界にひとつだけの花」なんて甘い歌が流行っているけど、

現実社会では、価値の低い個性はなかなか認められにくいと思うわ。

特に集団で仕事をしていく企業などでは、そういう個性の前に、

目的に向かって、与えられたパーツを仕上げていく能力がもとめられちゃう。


もちろん、自分や親族や恋人が認めてくれればいいのよ…

でもね~、社会的に、経済的にも認めてもらうのは、難しいのが真実。

幼稚園や学校で、この歌を教える先生!

子供に、現実を教えなくて、いいの?夢だけ見せてない?

そりゃ、現実っていってもいろんな現実がある。辛いことばっかじゃないけど。

確かに、私の世代は、良い学校入って、良い会社入って…とか、

女の子は、良い結婚して、子供産むのが幸せ…とか、他人基準の幸せ観に

洗脳されすぎた教育だったので、自分で自分サイズの幸せを見つけることも大切。

でも、あくまで、それは、自分の中での幸せだという認識がないままにいると、

他人がちょっとイイモノ持ってると羨ましくなったり、

自分の見ないようにしているコンプレックスを刺激される相手に会うと、

イジワルしたくなったり、、、。


結論として、私は、逆に、「自分の中の、自分サイズの幸せ」を全く忘れてきたのかも。

どっちも必要だから、どっちについても、時間がある限り考えたいと思います