錦川鉄道の「清流みはらし列車」の乗車記です。
前編からの続きです。
 
北河内(きたごうち)で列車交換を済ませると、さらにきれいな錦川の川面が見えてきます。

水も透き通っていて、錦川清流線の名前の通りです。

 

 
次が「清流みはらし列車」のメインイベント。
この列車に乗らないと停車しない臨時駅「(臨)清流みはらし駅」に停車します。
 
 

「(臨)清流みはらし駅」に行けるのは月1回だけ!?

(臨)清流みはらし駅は、錦川の眺望が良い場所に2019(平成31) 年3月に開業した新しい駅で、道路が通じていないことから、「清流みはらし列車」に乗らないと到達できない秘境駅とされています。

 
 
それならその列車に乗ればいいと思うのですが、「清流みはらし列車」は月に1回程度しか運行されていないため、到達できる日も限られていることになります。
 
白い屋根は岩国の観光名所「錦帯橋」をイメージしたとのことです。
 
 
そして、いよいよ到着!
ホームは2両分あるのですが、ホーム前方の山側には滝があるため、やや後ろ寄りに停車するため前1両しかドアは開きません。
 
 
駅名標がある場所が、展望台代わりに少し広くなっています。
絶景特別席」と名付けられていますね。
 
 
それにしても、いいお天気で良かったです。
 
 
駅には何の設備はありませんが、車内には駅スタンプが用意されています。
これは良い記念になりそうです!
 
 
停車時間は13分。
最後までホームにいたら「そろそろ出発しますよ」とお声がけ頂き、列車は終点の錦町(にしきちょう)に向けて出発します。
 

終点の錦町駅へ

 

(臨)清流みはらし駅を出発すると、ほどなくで 車窓左手に発電所が見えてきます。
 
 
発電所が見えた瞬間に、車窓右手を見ると2つ目の沈下橋が見えてきます。
残念なことに、2022年9月の台風14号により、大部分が流失してしまいました。
 
 
こんなに穏やかそうな川なのですが、台風の威力は恐ろしいものです。
1年以上経過していますが、復旧の予定はあるのでしょうか。
 
(臨)清流みはらし駅を出発しておよそ15分で、終点の錦町駅に到着です。
 
 
駅には、本来「清流みはらし列車」として運行されるはずのキハ40が留置されていました。
この車両はJR東日本烏山線で運行されていた時に乗車したことがありますが、遠く離れた地で再会できました。
 
 
ホームは1面1線ですが、三角屋根の立派な駅舎には売店も併設しています。
売店には地元の物産品の他、錦川鉄道のグッズも売られていました。
 
錦川鉄道の本社も駅舎内にありますよ。
 
 
駅舎に隣接している新しい建物は、1階がトイレ、2階が観光・鉄道資料館です。
 
 
観光・鉄道資料館となれば、拝見しないわけにはいかないですね。
中はこじんまりした感じで、、国鉄時代の写真やジオラマが展示されていました。
 
 
清流みはらし列車」は、車内でお弁当を食べながら錦川を眺めつつ、(臨)清流みはらし駅に降り立つのが目的というシンプルな観光列車でした。
片道のみで乗車時間も約90分ですので、その後の行程を工夫したいものです。
 

錦町駅の先には?

ということで、錦町駅を出て、路線の終端部へ。

国鉄岩日線は、この先、山口線日原(にちはら)駅までつながる予定で工事が進んでいたのですが、開通することなく凍結されてしまいました。
 
 
しかし途中までは路盤も完成していたことから、錦町駅雙津峡温泉(そうづきょうおんせん)間は観光利用できるように、「とことこトレイン」という乗り物が運行されています。
 
 
次回は「とことこトレイン」の乗車記をお伝えします。
その他、JRの臨時駅は、以下の記事をご参照ください。