開運は自分を知ることから始まる 羽田一彦のブログ -34ページ目

イギリスのEU離脱問題

明日の国民投票が迫っていますが、今日、午前中のクラスで、ある生徒さんから

「イギリスのEU離脱問題はどうなるのか、易を立ててみたのですが・・・」

と言われて、教室で皆さんと考えてみました。

この方の占的は、

1イギリスがEUから離脱する
2離脱しない
3方針


でした。これはこれで悪くない占的ではありますが、最初から離脱するかどうかを見る前に、もっと大きな視点からイギリスという国の動きを見てみましょう、ということで、この場で改めて易を立ててもらいました。

その占的は・・・

4イギリスのEU離脱に関する当面の運勢
5離脱運
6不慮
7方針

です。

まず大きな占的でおおまかな運勢というか、運気というかを判断しておいて、その後で1~3の占的に移った方が分かり易いのではないかと思います。


この場で立ててもらった易は・・・
4地澤臨 六四
5地雷復 上六
6風澤中孚上九
7地天泰 六四

と、先にこの生徒さんが立ててあった易は・・・
1地風升 初六
2山水蒙 初六
3雷澤帰妹初九

でした。

1~3が全て初爻というのも妙なるものを感じますが、4~7の得卦を見てみると、周易をご存知の方であれば皆さん、ほとんど同じ結論に達するのではないかと思います。

地澤臨は、江戸末期に勝海舟達がアメリカに向かって航海した船の名前をとったことでも有名ですが、簡単に言えば「元気を出して進もうぜ~!」みたいな感じ。

でも、力のあるのは初爻。そして初爻よりはかなり力は劣るけれど二爻。

今回の得卦、六四は「至りて臨む」という爻辞があり、この四爻は自分では動きません。

そして5地雷復上、6風沢中孚上を見ても、「離脱すべし!」という声は上がっても、結局はなし崩しにグズグズとなってしまい、結局は離脱しないのではないでしょうか。

それを考えてみると、1~3は全て初爻。初爻は始まりで先が見えていません。つまり、イギリスのトップの方達も、先の見通しがついておらずに、どうしてよいのか決めかねているのではないか、と考え、そのように生徒さん達には伝えました。

しかし、実際にどうなるか。

国民投票の結果を待ちたいと思います。

もし外したら、まだまだ私もヘボだってことですね。

ある占例 保険加入について

タイトル通り、保険に加入するかどうかを占った例です。

依頼主は四十代の女性。お務めされている、独身の方です。
同じ易が出たとしても、依頼主の置かれている状況、環境によっては判断を変えなければならない場合もあるため、「筮前の審事」は大事です。

会社に営業に来た保険会社のおばちゃんから奨められた終身保険に加入するかどうかを見てほしいとの依頼です。


加入する  澤風大過 初六

加入しない 地雷復  初六

方針    山風蠱  上九


周易を知ってらっしゃる方なら簡単かもしれませんね。

この場合、加入して悪いことは無いけれど、方針の山風蠱上九を考えれば、加入する必要は無いだろうと考えられます。

山風蠱上九は、いわば楽隠居のようなもの。隠居するまで病気することは無いだろう、と易は言うのでしょう。


澤風大過は「本末弱し」という言葉があるように、初爻と上爻が陰爻で力が弱いのに、中に陽爻がぎゅっと詰まっているため、「棟木たわむ」、つまり家の屋根を支えている棟木がしなってしまうほど大変だ、という意味ですが、初爻は丁寧に慎重に対処すれば悪いことは無いだろうという意味。

となれば、保険に加入しても長い間であれば悪いことは無いであろうと考えられます。

しかし、地雷復は「一陽来復」、それまで何も無いように見えた大地に、ほんの少し草木の芽が見えた象。この一陽は次第に力を増してどんどんと増えていくます。
つまり、この先に明るい未来が見えます。

そして山風蠱上九となれば、わざわざこの保険に加入する必要は無いだろう、という結論になりました。

ここでは周易を取り上げていますが、実際のご相談においては、生年月日のデータから四柱推命なり算命学なりの命式も作った上で易を立てています。

四柱推命や算命学などの命占と、周易や断易、タロットなどの卜占は互いに補完しあえるので、少なくともこの二つは出来ることが実際の鑑定では望ましいですね。

師匠の占例 1

私が通っていた横井教室では、集った弟子達が自分でとった易の判断に迷った時など、師匠に易を判断してもらうことがよくありました。

今、録音しておいた師匠の音声を聞き直しているのですが、そんな中にその場で師匠に判断してもらった占例がけっこうあるので、この中から面白いものをピックアップして記録しておこうと思いました。

固有名詞などは一切伏せておきますが、周易を学ばれている方の参考になれば幸いです。




ある女性の依頼。

息子が三人おりますが、誰一人として結婚しようとしません。この先、この子達は結婚するのでしょうか。

占的は、三人それぞれの「当面の結婚運」そして「方針」です。

長男の当面の結婚運  水雷屯 六二
この場合は周易を知っている方ならすぐに答えは導き出せるでしょう。方針占は取りませんでした。

次男の当面の結婚運  乾為天 九五
       方針  天水訟 初六

三男の当面の結婚運  火山旅 九三
       方針  雷水解 九二



師匠の判断は、「長男、こいつは7年以内に結婚する。次男、こいつは全く結婚する気が無いな。三男、こいつは今、あちこちの女と遊ぶのが楽しいからまだ先だろう。でも、その女の中の一人と、いつかくっつくよ」でした。

周易をよくご存知の方であれば納得していただける、さほどひねった答えでも無いとは思いますが、私なりに師匠の判断を解説してみたいと思います。


まず長男さん。得卦は水雷屯六二ですから、この爻辞に「十年にして乃ち字す」とあるように、希望が叶うまでに十年必要である、ということ。
これを7年以内というのは、易聖と言われた高島嘉右衛門が、幕末に投獄される際、無事に戻ってもられるかどうかを占った際に出たのが、この水雷屯六二だったそうで、彼は7年で戻ってもられたことから、水雷屯六二は10年ではなく7年で難問も解決する、という見解になったそうです。

そして次男はなぜ結婚しないと判断したのか。これは乾為天九五、そして方針占の天水訟と合わせて考えれば、さほど難しくは無いでしょう。
乾為天には龍が登場しますが、初爻から始まって五爻では念願かなって天高く飛び上がります。
これを絶好調の状態と見るか、既に希望を達成してしまってもうやる事が無いと見るか、判断に迷うところではありますが、天水訟はすれ違いを意味しますから、この場合は次男さんは今の生活に満足しきっていて、今更結婚なんて・・・と思っているのでしょう。

三男さんの火山旅九三は爻辞を読むとひどいことが起きそうに思えますが、師匠の判断では卦の意味、つまり旅ということに重点を置いているのでしょう。
旅というのは一カ所にずっと留まっていることはありません。何カ所も場所を移動します。
そこで複数の女性と交際していて、今は落ち着く気持ちは無いだろうと判断。
しかし方針占は雷水解九二。大きな獲物を仕留めることが出来る、という意味から、いつかは落ち着いて一人の女性と結婚することになるだろう、と判断されたのだと思います。

この場合、爻よりも卦の意味を強くとられていますね。
我々門下生も「卦が70%、爻は30%」とよく言われました。

師匠の易の判断の中では、比較的分かり易い事例ではないかと思いますが、これを瞬間的に判断される切れ味の鋭さは、最晩年になっても変わりませんでした。

そんな師匠に少しでも近づけられるように精進したいものです。