開運は自分を知ることから始まる 羽田一彦のブログ -34ページ目

師匠の占例 1

私が通っていた横井教室では、集った弟子達が自分でとった易の判断に迷った時など、師匠に易を判断してもらうことがよくありました。

今、録音しておいた師匠の音声を聞き直しているのですが、そんな中にその場で師匠に判断してもらった占例がけっこうあるので、この中から面白いものをピックアップして記録しておこうと思いました。

固有名詞などは一切伏せておきますが、周易を学ばれている方の参考になれば幸いです。




ある女性の依頼。

息子が三人おりますが、誰一人として結婚しようとしません。この先、この子達は結婚するのでしょうか。

占的は、三人それぞれの「当面の結婚運」そして「方針」です。

長男の当面の結婚運  水雷屯 六二
この場合は周易を知っている方ならすぐに答えは導き出せるでしょう。方針占は取りませんでした。

次男の当面の結婚運  乾為天 九五
       方針  天水訟 初六

三男の当面の結婚運  火山旅 九三
       方針  雷水解 九二



師匠の判断は、「長男、こいつは7年以内に結婚する。次男、こいつは全く結婚する気が無いな。三男、こいつは今、あちこちの女と遊ぶのが楽しいからまだ先だろう。でも、その女の中の一人と、いつかくっつくよ」でした。

周易をよくご存知の方であれば納得していただける、さほどひねった答えでも無いとは思いますが、私なりに師匠の判断を解説してみたいと思います。


まず長男さん。得卦は水雷屯六二ですから、この爻辞に「十年にして乃ち字す」とあるように、希望が叶うまでに十年必要である、ということ。
これを7年以内というのは、易聖と言われた高島嘉右衛門が、幕末に投獄される際、無事に戻ってもられるかどうかを占った際に出たのが、この水雷屯六二だったそうで、彼は7年で戻ってもられたことから、水雷屯六二は10年ではなく7年で難問も解決する、という見解になったそうです。

そして次男はなぜ結婚しないと判断したのか。これは乾為天九五、そして方針占の天水訟と合わせて考えれば、さほど難しくは無いでしょう。
乾為天には龍が登場しますが、初爻から始まって五爻では念願かなって天高く飛び上がります。
これを絶好調の状態と見るか、既に希望を達成してしまってもうやる事が無いと見るか、判断に迷うところではありますが、天水訟はすれ違いを意味しますから、この場合は次男さんは今の生活に満足しきっていて、今更結婚なんて・・・と思っているのでしょう。

三男さんの火山旅九三は爻辞を読むとひどいことが起きそうに思えますが、師匠の判断では卦の意味、つまり旅ということに重点を置いているのでしょう。
旅というのは一カ所にずっと留まっていることはありません。何カ所も場所を移動します。
そこで複数の女性と交際していて、今は落ち着く気持ちは無いだろうと判断。
しかし方針占は雷水解九二。大きな獲物を仕留めることが出来る、という意味から、いつかは落ち着いて一人の女性と結婚することになるだろう、と判断されたのだと思います。

この場合、爻よりも卦の意味を強くとられていますね。
我々門下生も「卦が70%、爻は30%」とよく言われました。

師匠の易の判断の中では、比較的分かり易い事例ではないかと思いますが、これを瞬間的に判断される切れ味の鋭さは、最晩年になっても変わりませんでした。

そんな師匠に少しでも近づけられるように精進したいものです。

バツ2の女性からのご相談

先日ご相談に来られた四十代半ばの女性はバツ2だそうです。

そして今、ある男性からプロポーズをされているのですが、どうしたものでしょう、というのが相談内容でした。

この記事は彼女の許可を得て書かせていただきています。

最初の結婚は二十代半ば。結婚した翌年にはお嬢さんを授かったそうです。

が、元々体があまり丈夫ではなかったせいか、産後しばらく、寝たり起きたりになってしまったとのこと。

それでも頑張って赤ちゃんの世話をしていたある日、仕事で出ていった元旦那から一本の電話。

「うちの親が、そんな寝たり起きたりしているような嫁じゃしょうがないから、早く他の人見つけなさい、って言うから、じゃあね。バイバイ」

で、離婚。この前後のことは詳しく聞きませんでしたが、「極貧シングルマザー状態でした」とのこと。

しかし彼女は奮起してとある国家資格を取得して開業。「なんとか子供を育てられるようになりました」そうです。


そして月日は流れ、最初の離婚から十年近く経ってから二人目の男性からプロポーズされ、とても優しい男性に思えたので結婚。

しかし、だんだんとこの男は本性を現してきました。数百万単位の借金をしていた上にDVの嵐。

傷つけられる母親を見て娘さんは引きこもりになってしまい、結局七年間、学校に通うことが出来なかったそうです。

最初の結婚の時は自分も若かったから、きっと自分もわがままだったんだろうと思い、しばらく我慢していたそうですが、数年後、とうとう我慢の限界に達して離婚を決意。

最後は間に人を入れてなんとか離婚したそうです。


そして三人目の男性が現れたわけですが、実はその前に妻子持ちの男が声をかけてきたそうです。

「妻とはうまくいっていないんだ。じきに妻とは離婚するから」と言ってきたそうですが、いつまでたっても離婚しない、という鉄板のパターン。

そこで一年足らずでこの男の連絡は無視するようになったそうです。

この三人の生年月日の干支も、彼女の生年月日の干支も、四柱推命や算命学を知ってらっしゃる方には非常に興味深いとは思いますが、これを書いて解説するとなると、かなりの量になってしまうので、今回は周易の部分だけを書かせていただきます。


閑話休題
で、新たにプロポーズしてきた男性とはうまくやっていけるのか、というのが、彼女のご相談だったわけです。

一応、彼女と、彼女に関わった男性三人の干支を説明はしましたが、最後の抑えとして易を立てました。

占的は「新しい結婚で穏やかに暮らせるか」ということ。

これは分占せずに一つだけ、易を立てました。

得卦は

水風井 六四

水風井は井戸であり生活の卦です。結婚生活を占って生活の卦が出たということは、卦が占的にピッタリ。なので、こちらも自信を持って話すことが出来ました。

水風井は井戸であり、井戸は生活に欠かせないものですが、初爻、二爻では井戸としての役割を果たせません。枯れた井戸であり、桶の底が抜けていて水が汲めない井戸だからです。

三爻はきれいな水は出ているのですが、その存在に気づいてもらえず、やはり井戸として機能しません。

が、今回は四爻。四爻からは井戸としての役割を果たせます。きれいな水が湧いており、コミュニティの人々もこの水を利用します。

「(水風井の説明をして)これまでの二度の結婚は初~三爻だったわけですね。で、今回は四爻が出たのだから大丈夫。やっと普通の結婚生活が送れるようになりますよ」と説明すると、彼女も安心したのか、それまでちょっと堅かった表情が和らぎました。


干支学を知ってらっしゃる方なら、彼女の命式を見ればきっとこの話も納得してもらえることでしょう。

いつか時間のある時にでも、彼女や三人の男達の命式を書いて解説したいと思います。



ある日の出来事

ある日のこと。

おおかた仕事も済ませて時間が空いたので、前から気になっていた自転車用品を見に行こうかと思ったのですが、出かける前には易を立てるのが私の習わし。

ということで、これから出かけて良いかどうか、易に聞いてみたところ、出た卦は

風火家人 六二

ということで、何があるのか分からないけれど、今は出かけるのは止めておこうと、そのまま自宅にいました。

すると、10分くらいすると、宅配便。

もしかして、これのことかな? 荷物が来るから出かけるな、と言われたのかも。

ということで、荷物を受け取ってからもう一度易を立ててみました。

すると今度は

水地比 六二

とのこと。

この卦爻はとても面白く、易64卦384爻の中で唯一、自分に選択権があります。

つまり、自分の好きなようにして良いよ、と易に言われたわけです。


となれば、これはもう出かけるしかないでしょう。

こんな卑近なことでも易を立ててみることで、易は自分の身近にあっていつも寄り添ってくれるようになります。


今月から新しいクラスもスタートしました。このクラスの生徒さん達にも、易を身近に使ってもらえるようになってほしいものです。