還暦過ぎたけどこれから新しい人生が始まるかも
つい最近のレッスンのこと。
このクラスでは、もともとは算命学を教えていたのですが、一人は将来プロとしてやっていきたいという希望もお持ちの方もいたので、タロットも教え、最近は周易も始めました。
この、将来プロになりたい、という方も、最初ははっきりとした展望があったわけではなく、なんとなく、なれれば良いな〜程度に考えていらしたようです。
正直、算命学などの命占はプロとして現場で使うには難しいかなと思わないでもないのですが、タロットの腕はけっこうなもんで、出てきたカードを上手く解釈して話が出来る才能は持っていると思います。
そこで以前から私は、「そろそろ本格的にプロになる準備をされてはいかがですか?」という意味のことを数回言ったことがあります。
が、彼女にしてみれば今一つ先に踏み出せなかった。
で、つい占いの勉強は後回しになってしまう。と、こういう状況が1年以上も続いていました。
が、今月のレッスンの際に、10月の月運を周易で出してもらったところ(これは私のレッスンでは必ずやってもらう宿題です)、おや、と思うような易が幾つかあったのです。
そこで、「まだ踏ん切りがつきませんか?」
と、聞いてみましたら、その答えは、
「はい。まだ迷っています」とのこと。
そこで、「なんか10月の易は、そろそろ転換期に来ていると言っているようですけど、もうそろそろ本腰入れてプロになる準備を始めてはいかがでしょう」と私は言いました。
月運は「山水蒙上九」比較が「雷水解九二」とあったので、転換期が近いな、と思ったわけですが、まだ本人は踏ん切りがつかない様子。
そこで、「じゃあ、今の状態のままで良いかどうか、今ここで易を立ててみましょうよ」
ということで、ご本人に易を立ててもらいました。
占的は、「1現状維持」「2新しい出発に向かう」「3方針」です。
結果は、なんと!
1 坤為地 初六
2 水地比 六四
3 山風蠱 初六
でした。
これはもう、これ以上はっきりした答えは無いと思えるほどはっきりしました。
現状維持、で坤為地初六。坤為地初六は、薄い氷だと思っていたらいつの間にか分厚い堅い氷になるから気をつけろ、という意味です。これくらいは後でなんとでもやり直せると思っていても、いつの間にかズブズブと泥沼に入り込んで身動きつかなくなる、と言うのです。
つまり、まだ現状維持で大丈夫。占いの勉強は時間が空いた時にすれば間に合う、と思っているかもしれないがそれは違う。このまま行けば、いつまで経っても趣味の範囲は出られないぞ、と易は言います。
2水地比六四、水地比は親しむことを意味しますが、六四の場合、これまでと違うことと親しみなさいという意味。つまり、新しい出発に向かえ。
3山風蠱は、物事の崩壊、そして再構築を意味します。そして初六は崩壊の最初。大きな問題に発展しないうちに改めろ、という意味です。
この易を見れば納得するだろうと思ったのですが、それでもまだ未練たらたら。
そこで私は、「すぐに、とは言いませんが、遅くとも11月前に動き出すべきですね」と言いましたが、彼女は「せめて来年からでは・・・」
そこでまた、本人に易を立ててもらいました。
1 10月で踏ん切りをつける
2 来年から
3 方針
その結果は、1火山旅六二、2火地晋九四、3雷地豫上六 となりました。
1火山旅六二、この旅は今の時代の観光旅行とは違います。旅先でどんな危険が待ち構えているかも分からないから不安で一杯です。
でも、六二の場合、資金もたっぷりあるし、身の回りの世話をしてくれる仲間もいるし、ふかふかの布団のあるホテルもある、というのです。旅の不安はあるかもしれないけれど、そんなことは杞憂で、実際は何も心配ない、と言うのです。
しかし、2火地晋九四には大きなドブネズミがいます。自分の欲でふくれあがった大きなドブネズミです。来年から動き出そうなんて今更何を言っているんだ。お前はまるまると太ったドブネズミのようなもんだ! と、きつ〜い一言。
3雷地豫上六は楽しみに目がくらむ、という意味。最初は楽しむのも良いかもしれないけれど、切りの良いところで手を切れ、という意味。
この自分で立てた易を見て、本人もうなってしまいました。
さて、彼女は10月から新しい世界に向かうのでしょうか。
彼女には占い師としての才能は充分に持っているとは思えるのですが、ここで踏ん切りを付けられるかどうかが将来の分かれ目となると思います。
まだ結果は出ていませんが、結果が出たら、また記事を書いてみたいと思います。
天中殺の時って、とかくこんなことになりやすい
先日の周易と算命学のグループレッスンでのことです。
ある生徒さんがいろいろと易を立ててきてくれたのですが、今一つどう解釈して良いか分からないので、と立ててきた易を見せてくれました。
いろいろとあったのですが、それを全部書くわけにもいかないので、算命学とからめて判断したものを書いてみようと思います。
これはその生徒さんのお嬢さんのことなのですが、現在27歳のOLさんだったのですが、今月の初め頃に会社を辞めてしまったそうです。
何かやりたい、何かやらなくちゃ、と焦ってしまい、このままこの会社に居てもしょうがないと、半ば衝動的に辞職したそうです。
で、何をやるかといったら、ヨガの教室でもやるしかない、というか、ヨガ以外には何も出来ないし。
ということで、お母さん(つまり、私の生徒さん)と一緒に教室でも開こうかどうしようか、ということで易を立ててらっしゃいました。
彼女(生徒さん)が立ててきた易は、占的が
子供と一緒に教室始めて良いように、で出た易は、
風沢中孚 九五
または一人で始めることも考えられたようで、
一人で教室始めて良いように、で出た易が
火沢睽 九二
不慮
天地否 六二
方針
山雷頤 六四
でした。
風沢中孚は親子で顔を見合わせている卦なので悪くは無いのですが、六二ならば文句無く始めたら良いと判断できますが、六五だと、諸手を挙げて賛成、というわけにはいきません。
で、一人で始めるが「火沢睽九二」。易には「主に巷に遇う」という言葉があるように、すぐに結果は出ないけれど、いろいろと努力していればなんとかなる、という意味。
でも不慮運が「天地否六二」となると、すぐには目処は立たないでしょう。
しかし方針が「山雷頤六四」ですので、「虎視眈々とチャンスを狙っていろ」と易は言うのでしょう。
おそらく数年の間には彼女が自分の教室を開く日が来るのではないかと思います。
そして、お嬢さんのヨガ教室について、その場で易を立ててもらいました。
占的は、「1ヨガ教室を開く当面の運勢」、「2教室運」、「3不慮」、「4方針」です。
この「当面の運勢」という占的は、我が師匠、横井伯典が考えたものですが、使い勝手が良いので、私もよく使います。
出た易は、
1 山雷頤 初九
2 天水訟 九二
3 坤為地 六五
4 雷山小過 上六
でした。
1の「山雷頤初九」が出た時点で心の中で「あ〜ぁ、出ちゃったよ」と思ったのですが、2の天水訟でとどめの一撃。4の方針、雷山小過上六に至っては易にコテンパンにされたような気がします。
山雷頤の頤とは「あご」のこと。初九は下顎が外れたようなもの。自分の良さに気づかずに他人を羨ましそうに口をぽかんと開けて見て涎を垂らしている、情けないねお前は、と易が言います。
2の天水訟は、平行線。自分がいくらヨガ教室をやりたいと言っても、これじゃ生徒さん集まらないよ。
4の雷山小過は、飛ぶ鳥が網にかかって一巻の終わり。天災と人災が同時にやってくるようなもんだ、と。
かなりキツ〜い易ばかりが並びましたが、一つだけ光明を見出すとすれば、不慮運の「坤為地六五」です。
六五は君主の位。でも易経の中の言葉には「黄裳」と書いてあります。黄色は中国では王様の色。だけどこれは下着。だから目立たないのです。
ましてや坤為地は「牝馬の貞に利あり」と、自分から積極的な行動をすることを戒めています。
だから、お前はそれだけの実力はあるんだろうけれど、今はそれを自分から積極的に見せることは出来ない。時期を待て、と解釈しました。
と、ここまでの話をした後、お嬢さんの生年月日を聞いて命式を出してみると、申酉天中殺。
今年は丙申年で、このお嬢さんにとっては天中殺期。ましてや彼女が辞職したのは丙申月。
年月と天中殺の時に会社を辞めてしまったわけです。
それもまだ何もはっきりした目的も無いまま、焦ってしまっての行動。
これもまた、天中殺期にありがちなこと。
算命学では何かを始める時のタイミングを重視します。
仕事、勉強、または人とのお付き合いなど、新しいことを始めようとする場合はタイミングを良く見たいものです。
ホームステイ、受け入れるか?
つい先日、生徒さんの一人からこんな話を効きました。
ふとしたきっかけで知り合った留学生の女の子。
この子は数人の留学生とシェアハウスに住んでいるそうなのですが、一緒に住んでいる某国人がだらしない、きれいに家を使わないのでここを出たいそうです。
それを聞いた生徒さん、うちはもう、子供たちも独立したし、うちにホームステイさせても良いかな〜、と考えたそうです。
それに家賃として入るいくばくかのお金も有り難いし・・・
ということで、先日のレッスンの際にこの話が出たので、この生徒さんに易を立ててもりました。
占的はホームステイさせて良いかどうか。
果たして結果は・・・
ホームステイさせて良い 沢風大過 九三
ホームステイさせない 巽為風 初六
方針 風水渙 上九
沢風大過九三は、「棟たわめり」屋根を乗せる横木が、屋根の重さに堪えかねてたわんでしまう。それほど大変なことだ、と易は言います。
しかし、巽為風初六は「進み退く」なんとも決めがたい、家賃が入ってくるのは魅力的だし・・・
と、本人の心の中を映したような易です。
が、方針は風水渙上九。風水渙は、坎の氷(または困難)を風が吹き散らす卦。
そして上九には「去りて遠く出ず」問題から遠く離れてしまえ。
つまり、無理なことはするな、成功するより安全を狙え、と言います。
この易を説明したところ、この生徒さんも
「分かりました。止めておきます」と、納得してくれたようです。
この易は分かり易い易ですが、このように周易は簡潔にして的確な判断をしてくれます。
我が師匠、横井伯典は「おれぁ易にしびれちまってるんだ」とよく話しておられました。簡潔な言葉でさらっと答えを示す易に、わたしもしびれています。