一から学ぶ生理学 No.2 細胞のしくみ(1) | 春月の『ちょこっと健康術』

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体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます 

私たちは、呼吸して、飲んで、食べて、排泄して、動いて、寝て、生きています。私たちの細胞もまた、同じように生きています。違うのは寝ないことかな。でも、細胞によっては、休むことはあるみたいだから、同じか。

私たちの生活と細胞の生活を比べるのは、ちょっとむずかしいですね。でも、細胞を取り出して培養できることからわかるように、単細胞生物と同じく、独立した1個の生命だと言えることは確かよね。

私たちのからだは、そんな細胞の集まりですから、私たちが生きているのは、私たちの細胞が生きているからに他ならないでしょ?なので、「一から学ぶ生理学 No.1 生理学とは?」にも書いたように、生理学では、細胞がどんなふうに活動しているかを見ていけばいい。

同じような働きをする細胞が集まると、組織になります。たとえば、粘膜上皮細胞の集まりが粘膜組織、神経細胞の集まりが神経組織、筋細胞の集まりが筋組織という具合。

いくつかの組織が一定の配列で組み合わされると、ひとつの機能を担当する器官となります。たとえば、血液を送り出す心臓とか、尿をつくる腎臓、消化を担当する胃とかね。

さらに、いくつかの器官が集まると、特徴的な役割を持つ器官系になります。たとえば、消化吸収に関わる口・食道・胃・小腸・大腸・肝臓・胆嚢・膵臓は、消化系の器官系ね。

器官系には、消化系のほかにも、神経系、感覚系、運動系、呼吸系、循環系、排泄系、内分泌系、生殖系などがあって、これらが協調して働くことで、ひとりのヒトの生命現象が営まれているワケです。

私たちの細胞は、大きく分けると2種類。生殖のために特別に存在する生殖細胞と、からだをつくっている体細胞。体細胞にはたくさんの種類がありますが、いずれも生殖細胞とほぼ同一のDNAを持っています。

つまり、遺伝情報は、ほぼすべての細胞が持ってるってこと。ただ、「赤血球って何してるの?」に書いたように、脱核してしまう赤血球のような細胞は、当然のことながら、遺伝情報は持ってません。だって、DNAは核の中にあるんだもの。

私たちヒトの細胞を分子レベルでみると、水、タンパク質、脂質、糖質、核酸などでできていて、これらの分子をつくっているのは、水素(H)、酸素(O)、炭素(C)、窒素(N)などの原子です。グラフにすると↓こうなる。

 

これって、地球(地殻)の組成と…じゃなくて、海水の組成に近い。酸素が一番多い点は、地球も同じですけど。宇宙と同じと考えるのは、東洋医学理論でのことで、実際に元素レベルでも同じだったら、おもしろかったんですけどねぇ…。

細胞の構造をみると、↓下図にあるように、基本的には、細胞膜細胞質から成っています。細胞質の中には、小胞体ゴルジ装置ミトコンドリアリソソーム(ライソゾーム)、中心体という細胞小器官があります。

 
(東洋療法学校協会編『生理学』より)

次回は、これらがどんな働きを持っているかについてお届けします。分家の『養生訓』を読んでみる「益軒先生ってどんな人?」を昨日アップしました。

一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。

 
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