西洋医学でも「冷えは万病のもと」? | 春月の『ちょこっと健康術』

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おはようございますニコニコ


寒くなってきて、思い出しました。去年の12月に拝読して、「ご紹介したいっ」と思ってた記事があったことを。それは、「現役内科医師が提唱する「五感医療」の理論と実践」 のコトー先生の「感染や急性炎症を除いて冷えがほとんどの慢性疾患の大きな原因」 という記事。


コトー先生は、その記事の中で、次のようにおっしゃっています。


「急性疾患のうち感染症や急性炎症などを除いて、多くの慢性疾患、それこそ生活習慣病やがん、心筋梗塞、脳卒中も、ひょっとしたら冷えが発症に関係しているようにわたしには思えてなりません。あと最近急増の一途にあるうつ病も。」 


なぜコトー先生がそう思われたか?というと、

① ミュンヘンの病院を見学した際に、温熱療法で関節リウマチの症状が改善されるのを見たこと

② 開胸や開腹手術で、慢性疾患の臓器の疾患部位を触ると、手袋越しに冷えが伝わってきたこと

③ 何万人もの患者さんの問診からも、冷えが関わっていると判断されること。

④ 冬に多い疾患の発症や病状の悪化が、明け方最も体温が低下する午前2~4時頃に多いこと。


そして、「感染や急性炎症を除いて、東洋医学でいうところの冷えが、ほとんどの慢性疾患の大きな原因との認識を強めました。」


また、「人間も宇宙の中で生きてること。太陽系のなかの一生命体であること。自然に生きるとは、身勝手に生きることでなく、むしろ自然のリズムに合わせて生きることだなって、最近の体内時計研究成果からもつよく感じています。」とおっしゃっています。


②のご体験については、「心臓や血管や脾臓にがんが起こらないわけ」 にも書かれています。また、「少食は長寿の秘訣?」 にもつながるんですが、不妊症と冷えの関係について、「体温を上げて飽食をやめてみる」 という記事も書かれてます。


「冷えは万病のもと」とはよく言われることですが、鍼灸やアロマセラピー、リフレクソロジー、整体と補完代替医療と呼ばれる分野に携わってきて、「ホントにそうだよねぇ…」と実際に感じてきたこと。


「子どもたちが心配だぁ~」 なんていう記事も書きましたけど、子どもに限らずおとなも、低体温は、免疫力を低下させるし、癌細胞の増殖を許しちゃうし。そうでなくても、疲労回復を遅らせたり、消化吸収力を弱らせたり、自律神経の働きを鈍らせたりして、それがやがて病気につながっていくんじゃないかしら。


コトー先生は「感染や急性炎症を除いて」とおっしゃってますが、確かに直接的な原因は細菌やウイルスですけど、細菌やウイルスに浸食されやすい状態は、冷えが関係しているんじゃないかなぁ…。


「病気があるから、血流が悪くなって冷えるんだ」という主張もあるかもしれません。そうなると「鶏と卵」論になっちゃいますけど、私はやっぱり「先に冷えありき」だと思うんですよねぇ…。


ということで、冷えの原因や冷え解消法など、このブログでもたびたび取り上げてますが、東洋医学の考え方もご紹介しつつ、シリーズでまとめていきたいと思います。


昨日の「ミカンの皮は生薬になる」 に追記しましたが、果物屋さんで売られている甘いミカンの皮は生薬成分が薄くなっているようです。だいじに育てられてますものね。


生薬として売られている陳皮(ちんぴ)は、酸っぱいミカンの皮。なので、陳皮をつくるには、庭で植えっぱなしになってて、酸味が強くなっちゃったミカンの皮がいいみたいですよ。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-菊


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