こんにちは。
かわのみどりです。
9月がはじまりましたね。
元気に登校した息子に、ほっとしつつ、
今もどこかにいる
学校に行きたくない子や
行きたくてもいけない子、
そして近くで心を痛めている人のことが
胸に浮かんできました。
学校に限らず、
今いる場所が辛い人に
わたしが伝えたいなと思うのは、
学校や、今あなたがいる
その場所が、全てではないということ。
特定の場に違和感を感じること、
楽しくないと感じること
辛く感じること、
そう感じることは、
決しておかしいことでも
恥ずかしいことでもないんだってこと。
当たり前とされることや
「普通」と言われることに
疑問を持ったり、
考えたり、向き合ったり
誰かに助けを求める経験は、
わたしたちの心を深く耕し、
人生を豊かに育ててくれるということ。
*
不登校や引きこもり経験者の若者たちの
インタビューに
人生の先輩たちが
真摯に誠実に、答えてくださっているこの本から、
少しご紹介しますね。
学校に行きたくない君へ ←Amazonページ
不登校・ひきこもりを生きるというのは大変な苦悩をともないますが、実は私が教えている東大生も内面の苦労はほとんど同じだと感じています。前者は「自分自身じゃないもの」になろうとしてなれずに苦しみ、後者はなりきって苦しんでいる。でも、「自分自身じゃないもののフリ」をすることをやめない限り、自分の人生ははじまらないんです。(安富歩さん)
*
学校に行きたくなければ、オレは行く必要がないと思っています。若いうちにマイノリティになる経験をした方がいい。君たちがやらなきゃいけないのは、世界を変えるってことです。ロックも芸術も恵まれた人のものじゃなかったんです。世界を変えようというものから新しいものが生まれたんです。いま、時間があるなら、想像したらいいんじゃないでしょうか。ジョン・レノンがいうように「こうだっうたらいい」といっぱい想像したらいいんです。現実のことばかり考えても何も新しいものは生まれない。(リリー・フランキーさん)
*
人生で一番つらかったのが中学時代。私は子どもより大人のほうが苦しみが大きい」とかそんなことは誰にも言わせないぞ、という思いがあるんです。/ 親が「子どものために」と動き回っているときは、「あぁ、やっぱり信じてくれないんだな」と子どもは思ってしまうこともある。親の葛藤もわかるし、子どもだったときのことも思い出すので、なかなか「これ」と言えないのですが、私は「私の選択を信じて待ってほしかった」と今は思います。(辻村美月さん)
幼稚園の頃から集団生活が苦手で、学校に行かなくなったのは高校2年生からで、ずっと苦しんでいました。/ 僕にとって一番の心の支えになったのは、音楽と写真集です。ひきこもって家にあるレコードを何百回も聴きなおした。あの頃ほど、研ぎ澄まされた感覚、ピュアな思いを持つことはできません。今では憧れさえ感じています。あのとき感じた「喜びと興奮」をどうしても誰かに伝えたいという思いが、演出家を目指す土台になったのです(宮本亜門さん)
*
不登校は単に脳の個性。学校に通える個性が素晴らしく、通えない人が劣っているなんてことはありません。もちろん、その逆もまたしかりです。(茂木健一郎さん )
他にも、
誠実で、示唆に富んだ
その人だからこその
ことばがたくさんで、胸を打たれます。
興味を持たれた方は、
ぜひ、読んでみてくださいね。
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