「人は死んでも3回生き返る。」
中学2年生の18%がそう思っているというアンケート結果がある。
そんな話を聞いたら、ゲームのせいじゃないかなって思いませんか。
TVや映画でも、死んでも生き返ったりしますよね。
だけど、そのせいだけじゃないんだなっていうことを知りました。
こんにちは、長安知子です。
先日、ダンナさんと「死生観のお話と死の体験ワーク」というセミナーに参加してきました。
人は死んだら生き返らない。
そんな当たり前のことが実感としてない現代社会。
それは…
赤ちゃんが生まれる瞬間も、人がなくなる瞬間も病院の中がほとんどだから。
リアルな生と死が家の中にない。
70~80年前は当たり前にあったことが日常にない。
それが、いいとか悪いとかじゃなくて。
死があまりにも他人ごとになっていることを痛感させられました。
「『最後に言いたいことがある…ううっ』…ガクッ。
あんなにきれいなもんじゃないから!!」
今は看取り士としてもお仕事されている井上真由美さん。
ご自身のお父様とのお別れまでがどんな様子でどんな思いをされたかをお話しくださいました。
「人は死んでも3回生き返る。」
そう思わせてしまうのは、リアルな死を伝えるべき大人がそもそもリアルな死を知らないこと。
周りには、題材になるようなニュースはあふれています。
その原因の方にはフォーカスするけど、死そのものにフォーカスして話すことはないなって思いました。
こわい?不気味?嫌なもの?
無意識に話すことを避けているのか、知らないから話せないのか。
たぶん両方だと思います。
真由美さんは、以前、大病院の小児科で末期の子どもたちに関わっていたそうです。
最後を見届けた子ども達のお話。
人生のほとんどを病院で過ごして、死期を自分で分かっている16歳の男の子。
なくなる数週間前に、真由美さんに夢を話したそうです。
死が目の前にあるのに「生きる」ことにフォーカスしている。
そんなお話に涙が止まりませんでした。
お話を聞いた後に、アメリカのホスピス(死期の近いの患者さんに安らぎを与える施設)で働く前の研修である体験ワークをしました。
普通の生活から、いきなり余命わずかになった人になりきって誘導に従って心の中で演技する。
目の前にあるのは、4つの分野に分けて書きだした20個の大切にしているもの。
その中から、1つずつ「ありがとう、さようなら。」といって捨てていくワーク。
「死んだら何も持って行けない。」
頭では分かっていても、いざ、想像して捨てるとなったら、なかなか捨てられないもの。
意外にあっさり手放せてしまうもの。
その中で最後に残ったもの。
普段大切にしているつもりでも、もっともっと大切にできるはず!!
紙に書かれた名前をくしゃくしゃにして捨てる。
たったそれだけのことなのに、涙があふれました。
ああ、本当に大事なんだなって。
心の底から思いました。
この体験ワークをする前に、命と死に向き合う話をたくさん聞いたから。
だからこそ、より大切なものが今ある幸せを強く感じたんだと思います。
真由美さんのお話から感じたこと。
大切な想いについて、子ども達と一緒に話していきたいなって思いました。
真由美さんのお話が聞いてみたいなという方はこちらをチェックしてみてくださいね。
長安知子より^^