小さな“引っかかり”から、根深い怒りまで。
誰かに怒りや敵意を感じる場面は、
大なり小なり、誰にでも経験があるものではないでしょうか。
お店の方の対応や、電車の中でのマナー。
相性の悪い職場の上司。
友人知人
肉親やパートナーに対して
そのような時、
ご自身の傾向としては、どんな対応をしがちですか?
関係を断つのか、
水に流して関係を修復するチャンスを相手に与えるのか。
「許せない気持ち」が心を荒立てる
相手を許せないという気持ちを引きずる場合、
自分が深く傷ついていることが多いものです。
「軽んじられた」
「分かってもらえなかった」
という失望や悲しみ。
あるいは「こうあるべきだ」という「正義感」が源泉の場合も。
そうすると「相手を罰してやりたい」
という衝動と戦うことになり、
余計、心は荒立ちます。
まるで、心の中に、
怒りの濁流が渦巻いているような状態です。
「水に流す」は自分のための心の技術
そんな時に自分を救ってくれるのが、
「水に流す」という表現。
わたしはこの言葉が好きです。
「許す」より軽くてさわやかですよね。
この言葉でイメージするのは、
豊かな緑の中を清流が流れる、山のせせらぎです。
太陽の光をキラキラ反射させながら、
すべてを軽やかに流し去る
このような「寛容さ」は、
感情面での安定や健康につながると、
ポジティブ心理学の研究でも示されています。
生産性も上がり、人間関係も良くなる。
つまり、自分の幸せに直結するのですよね。
そう考えると「水に流す」は
相手のためではなく、自分のため。
穏やかに心豊かに生きるための智慧であり、
まさに「幸せに生きるための心の技術」
と言えるのではないでしょうか。
もちろん、事柄の大きさや根深さによって、
簡単に許せないこともあると思います。
ちゃんと相手に伝えるべきケースもあります。
その上で、「水に流す」
その本質は
「無かったことにする」のではなく、「自分を解放すること」
ではないでしょうか。
相手との関係性が透明になり、
自分自身の内側に澄んだ水がサラサラ流れていく。
わたしはそんなイメージを抱いています。
今年も終わりに近づいてきました。
心の引っかかりを軽くして、
新しい年を軽やかに迎える準備をしませんか。
この年末、あなたが「自分を解放するため」に、
水に流すと決められる小さな引っかかりは、何でしょうか?
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