活弁付きの『ベン・ハー』を体験してきました
新宿武蔵野館で、
活弁付きの『ベン・ハー』(1925年版)を観てきました。
『ベン・ハー』と言えば、
チャールトン・ヘストン版(1959)が有名。
今回観たのはそのさらに前。
サイレント映画時代の超大作。
1925年、つまり100年前の作品です!
1日限りの上映は、
活弁士さんの語り付き
(+ギターとフルートの生演奏)
たまたまその日の朝、知って、
「これは見逃せない!」となった。
「活弁(かつべん)」とは・・・
映画がまだ“サイレント(無声)”だった時代、
スクリーンの横で活弁士がセリフやナレーションを語ってくれる、
日本独自のスタイルだそう。
耳がスクリーンの脇に向かう、不思議な感覚
始まりの瞬間から、一気に引き込まれた。
映画冒頭のライオン(あの、MGMのガーッてやつ)と共に、
早いテンポのギターの音色。
普段は目で観る映画なのに、
あの日は耳がスクリーンの脇に向く感じ。
その感覚が、なんとも新鮮でした。
圧巻の超大作と、名人芸の語り
セットも衣装も群衆の動きも、ぜんぶ桁違い。
さすが、「サイレントの頂点」と言われる作品。
でね、語りの名人芸!
登場人物ごとに声色を変えて、テンポも絶妙。
すごく女っぽい声も出すし
男らしいセリフの時は低い声色。
映像とセリフがピタッとハマるその技に、
何度も心の中で唸ってましたよ。
粋な演出と、静かな連帯感
休憩時間には、劇場スタッフさんが
「おせんとキャラメルいかがですか〜?」
って売りに来てくれて。
こういう遊び心のある企画には、
応えたいタイプ(笑)
手を挙げて買いましたよ。
会場はほぼ満席。
だいたいがひとりで来てる人が多かった。
コアな映画好きが自然と集まった感じで、
なんとなく“静かな連帯感”が生まれてた。
その空気も、なんだかよかったなぁ。
「好き」のとなりにある、ちょっと違う体験
今回、改めて思ったけど、
慣れ親しんだものや、
当たり前に思ってたことも、
ちょっと角度を変えるだけで、
新しい景色が見えることってあるんだよね。
「映画鑑賞」から「活弁」へ。
いつもの“好き”の延長にある、
ちょっと違う体験が心を揺さぶってくれた。
例えば、
・本が好きな人が、朗読会に行ってみる。
・写真が好きな人が、
・あえてモノクロやフィルムで撮ってみる。
・料理が好きな人が、
郷土料理づくりを体験してみる。
そんなふうに、
「好き」のとなりにある、
ちょっと違う世界に触れてみると、
思いがけず、
心がふるえるような体験が
待ってるかもしれませんね。
「楽しみに行くぞ」が、体験の質を変える
わたしはね、よく
「楽しむのが上手だね」と
いろんな人に言われます。
それについて、
自分ではこう思っています。
「楽しみに行くぞ」って気持ちで向かうから、
楽しめるんだ、って。
逆に「どうせたいしたことないかも…」
って思って行ったら、
きっとその通りになる。
そう、体験の質って、
“マインドセット(心の持ち方)”
で決まるものなんだよね。
いくつになっても“はじめて体験”いと楽し。
過去から自分の“好き”を掘り起こしたくなったら、
こちらをどうぞ
📘 生き方Reデザインノート★自分探求編
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