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年齢を重ねるほど幸せになる?〜統計に見る“幸福度の最低”は48.3歳〜
人生って、
年齢を重ねるほど“しんどくなる”と思っていませんか?
実はそうでもなくて─
研究では、
「幸福度は年齢とともに“U字型”を描く」という説が
注目されているんです。
▼参考:
人生のどん底は「平均48.3歳」でやってくる…幸福度の沈み方が深くなる人、浅く済む人の決定的な違い(PRESIDENT Online)
この仮説では、
若い頃は理想も期待も大きいけれど、
40代〜50代にかけて、
その理想と現実とのギャップを思い知る時期が訪れる。
そこに仕事や子育て、家族のケアなどが重なることで、
多くの人が「人生の谷」のような時期を迎えるのだとか。
けれど、その先には、
意外と穏やかで満たされた日々が待っている。
この「Uカーブ仮説」、
世界145カ国の調査によると、
幸福度が最も落ち込む年齢は、平均48.3歳だそうです。
―なんともリアルな数字ですよね。
しあわせのU字曲線~わたしの場合
この話に当てはめて、
自分の50代をふりかえってみると、
たしかに…と思い当たります。
わたしの場合、幸福度が落ちた理由は2つあります。
1つは、ずっと頑張ってきた会社を体調不良で辞めたこと。
その後、「これがライフワーク」と思えるものに出会えず、
迷い続けました。
もう1つは、不妊治療をやめたときのこと。
諦めた時、わたしはこう思っていました。
――もう、わたしの人生のピークは終わった。
この先、楽しいことなんてないのかもしれない。
そう思ったら、しばらく何を見ても心が動かなくなって。
景色も音も色あせて見えていた気がします。
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▶ 過去を振り返って落ち込む事が多い方へ~私が楽になったきっかけ
でも、その後のあれやこれやを経て──
60歳になった今、
気がつけば「これまででいちばん、しあわせ」
と言えるようになっています。
*ちなみに、“あれやこれや”に興味がある方はプロフィールを見てね。
https://ameblo.jp/hapiness-coaching/entry-12886566742.html
振り返ってみると、たしかに
わたしもU字を描いていたのかもしれません。
幸せのカタチが、変わっていく
若い頃の“幸せ”って、
もっとわかりやすかった気がします。
たとえば、
・やりがいのある仕事に就く
・素敵な人と出会って結婚する
・家を持ち、子どもを育てる
そうした「目標に向かって進む」期待に満ちた幸せ。
でも、それらを一通り経験したあとにふと残るのは、
なんとも言えない“ぽっかり”とした空白のような感覚だったりします。
思った通りにならなかった残念さもあれば、
思い通りになったけど、それは幸せとは違った
両方のケースがある
実際、
「プライベートも仕事も、思い描いた通りに進んでいるのに、
なぜか幸せじゃない」
──そんなご相談をいただくこともあります。
そういう意味でも、50代って、
“次の幸せ”を探し始めるタイミングなのかもしれません。
幸せって「目指すもの」じゃなくて「見つけるもの」
わたしはこう思っています。
幸せって、「目指すもの」じゃなくて、
「見つけるもの」だと思うんです。
外にある理想を追いかけるよりも、
日常のなかにある喜びや満足感に気づけること。
たとえば──
・お気に入りのカフェでひと息つけた日
・誰かに「ありがとう」と言えた日
・ちょっとした勇気を出せた日
そういう小さな“いい感じ”をちゃんと味わえること。
それが、わたしにとっての「しあわせ」になってきました。
感謝が、しあわせ度を上げてくれる
日本における“幸福学”の第一人者、前野隆司先生は、
こんなことをおっしゃっています。
「自分への感謝を毎日続けると、自己肯定感が高まっていく」
“理想の自分”を追いかけていた頃から、
“今の自分”と少しずつ仲直りできるようになる。
できないことよりも、
できることに目が向くようになり、
足りないものではなく、
すでにあるものの価値に気づけるようになる。
…それって、きっと「幸せ」に近づいている状態なんですよね。
だから、焦らなくて大丈夫。
もし今、人生にちょっと疲れていたり、
この先が見えなくて不安な気持ちがあったとしても。
それはきっと、
“次のステージ”に向かう途中にいるということ。
谷を過ぎた先で、
思いがけない穏やかさや喜びに出会えるかもしれません。
年齢を重ねるって、
「幸せに気づく力」が育っていくことなのかもしれません。
未来は、まだまだやわらかくて、
あたたかいものかもしれませんよ。
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