ネーミング・なーーう!
米語には、母音を重ねて単語の意味を強調するという表記法があります。
たとえば、
cool → coool! (超クール!)
super → superrr (とってもスーパー!)
so → sooo (と、て、もっ!)
これをネーミングに生かすとどうなるか。
SEOの会社は[Speee]
スピード、とすら言い終わらないうちに結果を出すぜ、という意味でしょうか。
太陽光発電の会社は[LoooP]
どこまでもループして再生可能、って感じがします。
その他にも、
ユーチューバーをマネジメントする会社は[UUUM]
エンタ系メーカーの社名[BOOOM!]
そういえば、アーチストで[GReeen]っていましたね。
日立の液晶テレビは[WOOO]でした。
いずれも、それほど意味を追いかけてもしようのない気がします。
若い人がノリでネーミングしました、というところでしょうか。
こうした今風のネーミングの困るところは、ブーーームが過ぎると、オーーールドに見えてしまうということですね (^_-;)
製造業の不祥事が相次ぐ
製造業の不祥事がひっきりなしに報道されます。
とはいえ、企業・団体の不祥事案件リストを見ていても、9割以上は金融・不動産や流通、サービス、行政によるもの。
信頼されているからこそ目立つのが、製造業の不祥事なのですね。
最近の報道を見ても、、
神戸製鋼 製品性能が不十分なまま出荷
日産自動車 新車検査を無資格者が実施(発覚後も継続)
三菱自動車 燃費データを改ざん
タカタ エアバッグのデータを改ざん
東洋ゴム 免震ゴムの性能データを偽装
旭化成建材 マンションのくい打ちデータを偽装
目に余りますね。。
マジメが取り柄の日本人と日本製品。
それが世界で信用されなくなったら、どうなるでしょうか。
たしかに「過剰品質」があることは生産現場でも問題視されています。
不必要な仕様のために残業で帰れなかったり、部門間がギスギスする。
しかし、それが本当に不要な「過剰」かどうかはわからないのです。
「過剰品質」により、紙一重で人命が助かったりもするのです。
この紙一重に、ものづくりをする人の覚悟と、迷いとが投影されているともいえます。
それにしても、ここまで声高に製造業の不祥事が伝えられるようになった理由はなんなのでしょう。
・現場にプロがいなくなった?
・忖度してしまう日本文化のため?
・商品ライフサイクルが短期化し、時間をかけられなくなった?
・以前からあったが、内部告発により顕在化するようになった?
・・あるいは、これらの複合??
上記リストにもあった自動車会社の幹部であった人に、先日、話を聞きました。
それによると、「社内には国内基準とは別の「規格」があり、無自覚にそれが適用されていた、雰囲気として罪の意識も薄かった」ということでした。
たしかに、決定的な性能部位でなければ融通を利かせてしまおうとする現場を止めるのは、[相棒]の杉下右京氏のような、異常ともいえる遵法主義者でなければムリなのかもしれない。。
和気藹々(あいあい)と働こうとすれば、また不祥事は起きてしまうのではないか、と考えてしまいます。。
それでも、ものづくりに関わるほとんどの人は、今日も100%を期して妥協のない仕事をしていることは疑う余地もありません。
個人情報保護法が厳格化
うっかりしていましたが、本年2017年5月に個人情報保護法が改正になりました。
以前は、5,000人分以下の個人情報しか取り扱わない小規模事業者は対象外だったのですが、これが撤廃になりました。
その他、主なところだけでも下記のような変更点があるようです。
・個人情報を取得する場合は、あらかじめ本人に利用目的を明示する必要がある。
・個人情報を他企業など第三者に提供する場合は、あらかじめ本人から同意を得なくてはならない。
・「オプトアウト(本人の同意を得ないで提供できる特例)」には、個人情報保護委員会への届出が必須となる。
同時に、第三者提供の事実、その対象項目、提供方法、望まない場合の停止方法などをすべて本人にあらかじめ示さなければならない。
・「人種」「信条」「病歴」などの「要配慮個人情報」は、オプトアウトでは提供できない。
おおまかにいって、規制が強化されたといってよいようです。
とくに、これまでは個人情報保護法の規制対象ではなかった「5,000人分以下の個人情報しか扱わない事業者」も対象に加えられるようになったことにより、「あっ、ウチも注意しなくちゃ」という中小企業さんがたくさん出るということ。
個人のパスワードやクレジットカード情報などが大量に漏洩するのは困りますが、 あまり中小零細事業者まで厳しくしてもよいことはないのではないかと思ってしまいますね。
日本の知の総量
「神田 古本まつり」に行ってきました。
いまやビジネス書しか読まない私も、かつては文学青年でした。
ブックオフができる以前、芥川賞受賞作の初版本を探して神田、早稲田、本郷と、古書店を回ったものです。
あの頃は、時間は永遠にあると思っていました。
神田の古本まつりに出かけたのは久しぶりでしたが、本で本当にほっとしたんですね(^_^)
もう、本など読まないとされる若者達がたくさん来ていましたから。
舗道に置かれた展示台に、膨大な冊数の書籍、書籍、書籍。
ビジネス書しか読まなくなった、がりがり亡者のような自分を恥じました。
積み上げられた知の総量は海山のごとし。
そこへ、頼もしい好奇心たちが踏み入っていきます。
まだまだ日本は安心だ。
カズオ・イシグロでも読もう!
大手チェン 対 個人店
かつては、自宅近くの住宅地立地に喫茶店や雑貨店、食品スーパーがあったものです。
その後、大手資本があらゆる業態をチェーン化、フランチャイズ化してしまいました。
レストランからクリーニング店まで、全国どこまで行っても、おなじみの看板ばかり。
大手資本と効率経営&オペレーションに勝てず、個人店は風前の灯火です。
大手の勝者であるサイゼリヤの社長は、大手外食チェーンを工場生産、個人店を職人の工房のように考えれば棲み分けができるし、それぞれ満たすことのできるニーズがある、という意味のことを話していました。
なるほどお客様にしてみれば、大量供給メニューは飽きやすく食傷となったり、ダサいと感じたりする側面もある。
最初のデートからファミレス、じゃよろしくないわけです。
また、ブラックなどわるいイメージが付くと、全店が一斉にアウトになったりもします。
マックは、チキンナゲットを生産する中国工場の動画ひとつで赤字に落ち込みました。
おしゃれなはずのスタバも「増えすぎてどこにでもある」として客足が遠のいた時期もありました。
つまり、大手といえども大きいがゆえのリスクがあるのです。
そこで彼らがはじめたのが、小さな個店ブランドを買収、または開発するという戦法。
「つけめんTETSU」という個人店っぽい店舗を買収したのは、「磯丸水産」を展開するクリエイト・レストランツ・ホールディングス。
「グッドモーニングカフェ」「鹿屋アスリート食堂」など50ものブランドを1、2店ずつ展開するのはバルニバービ。
ネスレは、サードウェーブコーヒーのはしりである「ブルーボトルコーヒー」を買収。
大手ビールメーカーも、地ビールブランドをバンバン買っています。
しかし、と思うのです。
いくら若い企業でも、大手であればベンチャー的な発想はしにくくなります。
大手企業の感覚で個店ブランドを回そうとしても、失敗することは目に見えている。
ちょっとした気遣いとメニュー、あるいは店長の個性で差がつく個店の文化。
逆にいえば、個人店の強みはここにあるといえますね。