手打ちうどんはなぜ長いのか?
こんにちは!花川製麺所三代目のヒロシです。
今日は、素朴な疑問。
『手打ちうどんはなぜ長いのか?』
について考えてみたいと思います
最近では、関西でも讃岐風のうどん屋さんが増えてきたので、
以前ほどではありませんが、
花川製麺所の隣で先代タカオさんがやっている「うどん処はな川」でも、
長いうどんに四苦八苦してるお客様の姿が見られました。
(ざるや釜揚げなどのつけ麺で特に)
もともと温かいうどんがメインの関西では、ゆで伸びしにくい麺が好まれて、
「ロール」と呼ばれる機械を使ったうどんが多かったんですね。
(花川製麺所の持ち帰りうどんも「ロール式」の機械打ちです)
その場合、大体15cm~20cmくらいの長さに切るのに比べ、
讃岐風の手打ちうどんの場合はだいたい80cmくらいあり、
またざるうどんや釜あげうどんはももともと関西にはなかったので、
長いうどんにとまどった人が多かったんですね。
ではなぜ讃岐風の手打ちうどんは長いのか?
それは・・・・
『その位の長さが、一番作りやすいから』
ということなんですね。
というのもですね、手打ちうどんを作る時は、
まず生地を作り、それを麺棒で伸ばしていきます。
縦横と四角く伸ばした生地を両手で効率良く扱える長さが、
大体80cmくらいになる訳です。
作業台の大きさや、麺棒の長さにもよりますが、
それ以上大きくなると大変そうでしょ?(想像してみてくださいね)
また逆に短か過ぎてもやりづらいし、効率も悪いわけです。
最近では、ロール式の麺とはまた違う機械を使った
『手打ち式』または『手打ち風』と呼ばれるうどんもありますが、
あれも基本は人が両手で生地を持って機械の中に入れるので、
結局手打ちうどんと同じくらいの長さになるようです。
そんな訳で、今回はかなり勉強になる(?)お話でした
ところで・・・・・
そんな風に長い手打ち(式も含め)うどんの上手な食べ方を
お伝えしておきますね。
ざるうどんや釜揚げうどんに限りますが、
普通に箸でつまんでそのまま上に持ち上げると、
よほど腕の長い人でない限り背伸びしないとつゆにつけられません。
その時は、つけつゆをうどんのすぐ横に付けて、
2~3本箸でつまみ、上に持ち上げずにすぐ横のつゆ入れに
全部入れてしまいましょう。
それからつゆ入れを持ち上げ、ゆっくりとうどんを味わいましょう。
お蕎麦と違い、うどんは全部つゆに付けてもそれ程
辛くないはずです。
まあ、知ってる人には当たり前のことかもしれませんが、
知らない人に取っては、どうすればいいか分からないものです。
(僕も最初はそうでしたから)
なのでもし今度うどん屋に行って、長いうどんに困ってる人を見かけたら、
ぜひ今回書いた食べ方を教えてあげてくださいね。
「ちょっと変な人」
と変な目で見られるかどうかは・・・
あなた次第
ではまた~
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