五分後に意外な結末

②青いミステリー 学研 2013年12月



 

 

笑い、感動、友情、ちょっとだけシニカル。
短時間で読めて、ラストにドンデン返し!

累計100万部突破の大人気シリーズ。
本シリーズは、どの巻からでも、どのお話からでも読むことができる、1話完結の読みきり型です。
どの話も短いので、朝読にも最適。また、どのお話にも、ラストに「意外な結末」があるので、読書好きでも、そうでない子どもにも大好評です。

SF、ホラー、ミステリー。くすっと笑える話、ぞっとする話、感動する話。ページにして数ページ、5分程度の時間で読めて、最後に「あっと驚くドンデン返し」。大人気アンソロジーシリーズの第2弾。




すき間時間に読むのにちょうどいい。


短い 話だが、一つ一つに意外な結末があるので、読んでいて楽しい。


私のお気に入りは、

一番最初の話で、100ドルの融資にロールスロイスの車を担保にする話と

家の前にいたペンギンを動物園に連れていく話。


お気に入り度⭐⭐⭐

日本の最も美しい図書館 改訂版

エクスナレッジ 2023年10月

立野井一恵(たてのい・かずえ)





 

一度は訪れたい日本の美しすぎる図書館

日本には公共図書館だけでも3000以上
歴史的な建物を転用したレトロ図書館から
有名建築家が手がけたおしゃれな図書館まで
さまざまな美しい図書館が全国各地に散らばっています。
そんな中から厳選した”一度は訪れてみたい!”図書館41を紹介します。
本書には、公共図書館だけでなく、普段は見られない大学図書館まで
さまざまなタイプの図書館が登場します。
美しすぎる図書館の世界、本の世界をご堪能ください。



表紙のきのこ型書架が、かわいい。


アーチ曲線の図書館、球形のプラネットが宙に浮かぶライブラリー、 ゴシック風建築の図書館、花びら型の図書館、東京駅スタイルの図書館……



赤レンガ倉庫を活用した図書館、小学校の校舎をリノベーションした図書館、紡績工場を図書館に…… 等


各地にある41の図書館が紹介されている。

 


こんな図書館見たことない、いつたいどこにあるのだろうと、ページをめくるのがワクワクする。


いつもお世話になっている図書館だけど、こんなにも、ステキな所があるだなんて!


行ってみたい。

この空間、肌で感じたい。


お気に入り度⭐⭐⭐⭐⭐

影踏み

監督 篠原哲雄。

出演 山崎まさよし, 北村匠海, 高田里穂, 鶴見辰吾, 篠原哲雄, 下條アトム, 田中要次, 滝藤賢一, 中尾明慶, 真田麻垂美, 尾野真千子, 藤野涼子, 大石吾朗, 根岸季衣, 中村ゆり, 大竹しのぶ, 竹原ピストル



 


64 ロクヨン」「クライマーズ・ハイ」などで知られる作家・横山秀夫の小説を、歌手の山崎まさよしが「8月のクリスマス」以来14年ぶりの主演を務めて映画化。

住人が寝静まった深夜の民家に侵入して盗みを働く、通称「ノビ師」と呼ばれる泥棒の真壁修一は、忍び込みの技術の巧みさから、警察から「ノビカベ」とあだ名されるほどの凄腕ノビ師だった。そんな真壁は、ある日の深夜、県議会議員の自宅に忍び込むが、そこで偶然、未遂となる放火殺人現場を目撃。これをきっかけに、真壁がずっと心の底に押し込めていた20年前の事件の記憶が呼び覚まされ……。


監督は、山崎の映画俳優デビュー作「月とキャベツ」も手がけた篠原哲雄。篠崎監督と山崎が、監督と俳優としては同作以来23年ぶりにタッグを組んだ。


横山秀夫の作品の映画化となれば、期待が高まる。原作は読んでないが……


最初は、関係がわかりづらかったが、

山崎まさよしと北村匠海の兄弟の関係が、終盤わかり、そういうことだったのかと。




双子というのは、独特な関係なのだろう。

似ている部分と違っている部分の相反する二面を持つ。

相手のことがわかりすぎることが問題なことも……。


過去に囚われた男の苦悩が描かれていた。


 お気に入り度⭐⭐⭐⭐

夜空に泳ぐチョコレートグラミー

町田そのこ  新潮社 文庫2021年3月






 思いがけないきっかけでよみがえる一生に一度の恋。
そしてともには生きられなかったあの人のこと――。 大胆な仕掛けを選考委員の三浦しをん氏辻村深月氏両名に絶賛されたR-18文学賞大賞受 賞のデビュー作「カメルーンの青い魚」。
すり鉢状の小さな街で、理不尽の中でも懸命に成長する少年少女を瑞々しく描いた表題作。その他3編を収録した、どんな場所でも生きると決めた人々の強さをしなやかに描き出す5編の連作短編集。



 短編作品「カメルーンの青い魚」は、最初に書かれた作品とは思えないほど、読み応えのある作品だった。


そして、その登場人物が、次の物語へとつながっていく。


一生の恋と決め、待ち続ける話や


今まで祖母に守られていた少女が、守られる存在がいなくなったことで、自立しようとする姿など、


何か問題を抱えている人たちが、人とつながり、助けあい、成長していく。


 えっと驚く仕掛けもあり、じんわり温かい作品。


お気に入り度⭐⭐⭐⭐⭐

水を縫う

寺地はるな 集英社 2020年5月





松岡清澄、高校一年生。一歳の頃に父と母が離婚し、祖母と、市役所勤めの母と、結婚を控えた姉の水青との四人暮らし。
学校で手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている清澄は、かわいいものや華やかな場が苦手な姉のため、ウェディングドレスを手作りすると宣言するが――「みなも」
いつまでも父親になれない夫と離婚し、必死に生きてきたけれど、息子の清澄は扱いづらくなるばかり。そんな時、母が教えてくれた、子育てに大切な「失敗する権利」とは――「愛の泉」ほか全六章。
世の中の〈普通〉を踏み越えていく、清々しい家族小説。





なのに、刺繍が好き。

女なのに、かわいいものが苦手。


男だから、こうあるべき

女だから、こうあるべき

嫁だから、こうあるべき

年寄りだから、こうあるべき

こういった固定観念が、今もはびこっている。

しかし、もっと自由なのだとこの物語は語っている。


高校生の清澄、その姉で結婚を控えた水青、母親のさつ子、祖母の文枝、母親と離婚した父親の全、全といっしょに 暮らす黒田。

どこか ‘普通’ではない人たち。

しかし、皆、懸命に行きてきたのを感じる。


姉のウエディングドレスを弟が作ることから 、家族がつながっていくのがよかった。


姉のウエディングドレス姿、ステキ だろうな。


お気に入り度⭐⭐⭐⭐⭐

不思議カフェ NEKOMIMI

村山早紀 小学館 2023年1月





あなたの、ささやかな生には意味がある。

毎日こつこつと働き、余暇には本を読み、紅茶を淹れて音楽を聴く。つつましく生きてきた律子に人生の終盤、ある奇跡が訪れる。

人ならぬ身となり、黒猫メロディとともに空飛ぶ車に乗った律子は、旅先でいろんなひとや妖怪と出会ったり、時にはカフェを開いてお客様に料理やお茶をふるまったり…。2017年本屋大賞ノミネート作品『桜風堂ものがたり』や2018年同賞ノミネート作品『百貨の魔法』、そして「コンビニたそがれ堂」シリーズなど、ファンタジー小説の名手が贈る、ささやかな、小さな魔法の物語。


 


アラジンの魔法のランプ?

ネコバス?

律が黒猫メロディとともに、空飛ぶ車に乗って旅するファンタジーなお話だった。



途中、ひな人形、たぬき、妖怪……と出会う。

宴会を開いて料理を振る舞ったりしながら、旅を続ける。




持ち主の所に行こうとしているおひなさまの話や、

学校の幽霊?妖怪?たぬき?としか、話ができなかった敬が、生徒たちとも仲よくなり、いつか、学校の先生になる話が好き。



出会った人たちを幸せにしていく、不思議でやさしい話だ。



お気に入り度⭐⭐⭐

どうしようもなくさみしい夜に

千加野あい 新潮社 2023年5月





高校入学を一週間後に控えたある日、これまでセックスワークで生計を立て、ひとりで僕を育ててきてくれた母が、突然「結婚したい」と言い出した。僕は思わず、中学のときに、元風俗嬢と噂されていた先生のもとへ向かうが……(「今はまだ言えない」)。
肌を合わせることは、ときに切実で、ときにかなしく、ときに人を救うのかもしれない。
夜の仕事と、その周辺の人々をリアルに描き出す、「R18文学賞」受賞作家の鮮烈なデビュー作。



 風俗嬢の息子。そのことを暴露した同級生。風俗嬢。……

と主観 が変わり、物語が続いていく。


風俗嬢というと世間の目は冷たい。

その女性たちも、必至に働いている人もいるとわかっても、素直に受け入れることはむつかしい。


しかし、さみしさを抱えているのは、同じなのだと感じる。


妊娠し、とても喜んでいる風俗嬢 。

ひとりで育てることはむつかしいと説得する元教師。

先生はいっしょに喜んでくれると思ったという風俗嬢の気持ちに、複雑な気持ちになった。



お気に入り度⭐⭐⭐⭐

詐欺師の誤算

 笹倉明 論創社 2023年8月






返済の約束は再三にわたって破られたが、その日には間違いなく入金される予定であった。銀行に入金を確かめるため、玄関を出ようとしたその時、電話が鳴った……。
受話器をとると、その男は「警視庁の者」だと名乗り、金を貸している「相手の名前」を告げ、「知っているかどうか」を訊ねてきた。
──それが、事件の始まりであった。



 お金をだまし取られたら女将は、

人を疑うことを知らないいい人。

だから、簡単にだませたのだろう。

女将は、藤代は、顔なじみの客だったから、経理も任せていたし、信用したのだろう。



問題は、 まだばれてもいないのに、なぜ、自主したのか?

だまし取ったお金の行方は?


ギャンブルで使ったと言っているが本当なのか?


まあ、お金の行方は、おおよその想像がつくけど……






題名にあるように、詐欺師にも誤算があったようだ。

世の中、そううまくいくものではない。



実話ミステリ!ってなってたから、本当にこんな形で、だまされた人がいるってこと。



お気に入り度⭐⭐⭐

方舟

夕木春央 講談社 2022年9月





大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。

タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。



山奥の地下室にいるとき、地震が発生。

水が流入し始め、岩で入り口が封鎖されてしまう。

この岩を取り除くには、誰かひとりが取り残されてしまう。



この閉鎖された空間で、誰が犠牲になるのか。

これを決めるためには、暴動が起こりそう。


しかし、殺人事件が起きて、みんなは、殺人犯が犠牲になるべきだと考え、落ち着く。


この設定にゾクゾクしてきた。


でも、タイムリミット1週間(水が流入してるから)というなかで、殺人犯を見つけるにしては、みんなのんびりした感じ。

もっと必至に捜さないのかなあと。


それと、殺人を犯すような人が、他の人を助けるために、自分が 犠牲になる行動をしてくれるのかなあと。

疑問に思った。


けど、もっと、事件が起きて、この先、どうなってしまうのか……




ラスト、思いもよらない展開、この後味の悪さに絶叫。



お気に入り度⭐⭐⭐⭐⭐


受精卵ワールド

本山聖子 光文社 2023年8月


 





不妊治療クリニックで胚培養士として働く長谷川幸、32歳。子供の頃から虫メガネにはまり、小さな世界、そこに息づく命に魅了されてきた。受精卵と向き合い、命の誕生を願うこの仕事を天職だと思っているが、実は幸自身も出生に秘密を抱えていた。4組に1組が不妊治療をし、14人に1人が体外受精で生まれる世界に揺蕩う、報われない挑戦、人生の選択、それぞれの幸せ。生殖医療にかかわる人間たちの葛藤と希望を描く書下ろし長編。





顕微鏡でみる小さな世界が好きで、胚培養士となり、不妊治療クリニックで働く長谷川幸。


受精卵と向き合う仕事は、天職だが、

新人の指導係として悩み、患者さんへの説明に心を痛める……





我が子がいることだけが幸せってわけでもないけど、我が子を欲しいけれど、恵まれないと願う親は少なくない。



高い費用を使って不妊治療しても、すぐに子どもに恵まれるわけではない。

いつできるかもわからない不安。


結婚して早く子どもを望む親からのプレッシャー。


子どもができないのは、女性の方に問題があるという間違った考え。


やめる時期が決まっていればいいのに。という患者の声に、苦痛が続く長い日々を感じた。


不妊治療が 苦難の道であることは、知っていたが、より深く知ることになる。


学生の時、人助けになるからと、精子提供。

人助けの軽い気持ちで行っただけだろうが、

そこから生まれた子どもの立場になって考えてみたことはあるのか。


いろいろ考えさせられる。



幸は、自分の出生の秘密に悩む。

そして、自分の行っている仕事には対しても、

自然着床ではなく、ひとの手を加えて妊娠させる ことは、神の領域なのか?悩む。


〈すぐに答えが出ないときは、一旦悩むのをやめる。未来の自分が解決してくれると信じて、今はただ目の前のことに集中する。〉


幸は、まわりの人たちに支えられ、 自分の仕事をまじめに行っていくのがよい。



生まれてきたこと自体、奇跡に感じる。

子どもがいる、いないにかかわらず、自分なりの幸せを 見つけてほしい。




お気に入り度⭐⭐⭐⭐⭐